きらら探求軍〜細々と息をするオタクの足跡〜

主にまんがタイムきららコミック、ウマ娘に関することをぼそっと書いています。ちょこちょこyoutubeにも投稿していたり。

3 がっこうぐらし!を真面目に考察してみる

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前回の記事を書いていて思ったのが、『なんか思っていたのと違う・・・』って事この1点。普通単行本を引っ張り出してそれでブログを書こうと思ったら、その単行本の内容を掘り下げるのが常のはず・・・。常のはずでしょ!? その『常』が前回の記事ではできていなかった気がする。なので今回はその『常』を行うべく、手持ちで最も行いやすい作品をチョイス。

ちなみに前回の記事は近いうちに大幅に改善予定

 

当考察についてのお知らせ(追記)

なんかそれなりにこの記事を見ていただいているようなので正直に追記しておきます。読まれた方の中に「おや?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、そうですこの考察、おそらく『「がっこうぐらし!」の本編となんら関係はありません』

私の中の「がっこうぐらし!」と言う作品の軸は『「かれら」と言う異形がそこらにいる世界の中で懸命に生きる普通の女子高生』という所にあり、だとしたら「どうしてパンデミックが起きたのか?」と言う事を明かす必要ってない、ですよね? 少なくとも私はそう思いました。てか思っちゃった。「アイアムアヒーロー」とかがその良い例でしょう。あっちは女子高生じゃないけど。そもそも女子でもないし。

書いている途中も何度かこの考えが頭をよぎりましたが、下記にあるようどんなに立派な言葉を並べようと考察なんてただの妄想。そう割り切り最後まで筆を進めました。はいそうです、開き直りました

その事を念頭に入れて頂きたいと思い、後になって追記した次第です。

※2019/10/03 追記

 

追記の追記(2019/12/29)

思い立ったので本文中に注釈を入れました。

またこれは完全に私の記憶違いから生じた矛盾ですが、Ωは「ウイルス」ではなく「菌」でした。なのでこの記事ではウイルスのことを菌として扱っていると思っていただければ・・・。

両者がまったく別物であることは重々承知しております。どうかご勘弁のほどを。

 

 

追加ルール

漫画を扱うブログとしてあるべき姿を得るべく、新たに2つのルールを追加。

  1. 人物、あらすじ紹介は短文で済ますべし
  2. 自分の言葉で作品を掘り下げ語るべし

これくらいはできて然るべき。自分の力の無さと考えの甘さを痛感した第2回でした。

 

3本目

とりあえず考察のしがいがある作品を1つ。

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がっこうぐらし!

この作品については上記の理由無しに早々に扱いたいな、とは思っていました。なんせ次巻の12巻が最終巻になるらしいし、フォワード(がっこうぐらし!が掲載されているきらら)を読んでいる感じ、来月号で最終回予告、再来月には完結しそうな勢いなので、とりあえず11月号が出る前に書いちゃいたいな、と。ちなみにこれを書いている今現在は2019/09/22日曜日の夜10時と、ほとんど後1日で11月号が出てしまうので結構焦っています。

 

 

1 登場人物

簡潔にいくぞ。

学園生活部より。

丈槍 由紀

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ピンク髪は異常」の道を素で行く女子高生。

恵比寿沢 胡桃

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シャベルを愛するフォワード。

若狭 悠里

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学園生活部部長。多分怒ったら1番怖い

ここまで3人全員高校3年生。

直樹 美紀

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唯一の2年生。

2 あらすじ

パンデミックが発生した世界で、学園内での合宿生活を送る『学園生活部』のメンバーが生きるために奮闘するといったもの。最新刊の11巻では〜って書き続けたかったけども、一貫したストーリーがある今作では途中からシナリオを要約すると意味わからなさすぎるので省略。

 

考察するにあたり・・・

この作品はきららの中でも大分異色作でしょう。なんてったってパンデミックだからね。バイオハザードですよ。そのせいでしょうか、「がっこうぐらし!」は先の展開、もっというと結末とか世界観の考察が活気に行われていると人から伝え聞きます。その流れに便乗して大のミステリー好きとしてこういう謎を含む作品て非常に考察のしがいがあるので一丁取り掛かってみようかと。そこで考察するにあたり題材を設けます。『世界観』だとか『物語の結末』もまあ面白そうなんだけども、ここはもっと大きくこの作品の根幹の部分『パンデミック』について考察したいと思います。

なぜパンデミックは起きたのか? 起きた原因は? その結果は?

等を具体的に考えてみたいと思います。

ここで今回の考察について注意事項がいくつかあります。

  1. 今回の考察は単行本末にある「単行本特典」を中心に行いました。本編の内容についてはほとんど触れておりません。
  2. 私はこの作品に関する考察記事は1つものぞいておりません。その考察が当たっていればもちろん外れていても漫画の展開を素直に楽しみなくなってしまうことが目に見えているからです。よって、もしかしたらこれから書くことはすでに他の人によって提唱されている可能性があり、それを知らずに自慢げにあたかも自分の考えとして発表しているように見える場所がある可能性があります。

これらの点についてはどうかご了承ください。

 

 

考察資料1「男土の夜」

まず各巻ごとの単行本特典を資料としてまとめます。

1巻の巻末には『私立巡ヶ丘学院高等学校 学園案内』が載っています。この学園案内の『本校の沿革』には巡ヶ丘学院高校創立までの大雑把な歴史が端的に載っているのですが、その中で特に目を引くのが1968年に起きた『男土の夜』。なんでもこの年に人口が半減したのだそう。この『男土の夜』を掘り下げるにあたり、2つ新たにとりあげたいのは巡ヶ丘学院高校の文化祭『龍征祭』と『巡ヶ丘学院高校の校歌

『龍征祭』とは、かつて男土を脅かした悪龍を倒した聖の言い伝いにまつわるもの。『聖』とは『徳が高い人』『尊敬される人』を指し、『悪龍』が『男土の夜』を指しているのなら、人口が半減したこの『男土の夜』は人の手で解決することが出来た、と言うように読み解けます。

もう一つの学校の校歌。歌詞を書き出してみると、

 

七つの丘に冠たるは   七日七夜の争いに    七つの丘に日は巡り

天に煌めく剣の聖    天より降るは血の涙   今や聖はおらねども

朽那の川に渦巻くは   大地に深く刻まれし   我ら希なる聖の子

九頭の大蛇の毒の息   炎の跡こそ物恐ろし   心に剣を捧げ持ち

 

勇気を胸にいざゆかん

巡ヶ丘の民いざゆかん

 

作詞者は不明となっています。古民謡を用いているよう。この歌詞で気になる点はいくつかあり、1つは『九頭の大蛇』。ヤマタノオロチを指しているのだろうが、実はヤマタノオロチは頭が9つのと8つの2つのパターンがあります。8つの方はスサノオノミコトが討伐し、9つの方はヤマトタケルが討伐しています。スサノオノミコトヤマトタケルの大きな違いはスサノオノミコト神様であるのに対し、ヤマトタケル景行天皇の息子、つまり人間である点。この点でも上に書いた『人間の力で解決した』と言う事を裏付けています。

また『大地に深く刻まれし 炎の跡こそ物恐ろし』と言う文言。これが『九頭の大蛇』を倒すために大地を焼き払ったと言うことだとすれば、『九頭の大蛇』とは『1個体』を指すのではなく、もっと数の多い『集団』であることが伺えます。

まとめると人口の半分を滅ぼした『男土の夜』と呼ばれる事件が1968年に発生し、それは人力で解決できた。また、人間の力で問題を解決した事を強く象徴するために頭が9つのヤマタノオロチを連想させる『九頭の大蛇』という物を出したと考えるので、『九頭の大蛇』=『男土の夜』であるとします。

関係ないけど『男土』ってどう呼ぶの? おとこづち?

 

参考資料2『参加者』

2巻の巻末には由紀が書いた『遠足のしおり』が載っています。2巻ではショッピングモールに物資調達に行っており、それを遠足としているのでそのしおりとなります。今回の考察には全く関係がないですが1つ気になったのでそれを取り上げます。それはしおり1ページ目にある『参加者』の項目。読んで字のごとく参加者の名前が並んでいるのですが、ここに『佐倉慈(めぐねえ)』の名前はありません。この段階ではまだめぐねえが既に死んでいることについては触れられていなかったのになぜか載っていないのです。つまりこの時点で由紀はめぐねえは既にこの世にいない事を頭では理解していたということになります。

 

参考資料3『少数と多数』

3巻の巻末には作中でも問題になった『職員用緊急避難マニュアル』が載っています。簡潔に言って、気になる単語目白押し『感染者』『処理班』『生物兵器』等がそれです。

ここで押さえておくべきは『3系列の感染症』でしょう。『α系列β系列Ω系列』の3つがあり、α系列は『感染率が高く致死率が低いもの』。β系列は『感染率が低く致死率がたかいもの

そして肝心のΩ系列。これに関しては記載がほとんどないので詳しくは分からないですが、おそらく作中に出てくる『かれら(=ゾンビ)』の製造元というか、つまり『かれら』はΩ系列の感染症にかかった人達であろう事は推察できます。

もう1つ気になったのは、マニュアルに記載されている一文『多数の人命が危機にある時は、少数の人命の損耗をためらってはいけない

このマニュアルには他にも『本校の(感染症予防の為の)防護施設について』の項目に、物資は15人程度での生活を想定している、と書かれています。高校の各都道府県の全校生徒の平均は400弱〜900弱とかなり開きがありますが、その間をとって巡ヶ丘学位高校には600人ほど生徒がいたとしましょう。この内非常時に物資のお恵みを受けられるのは15人だけ。残りの585人は防護施設にはいられません。多数を守るために少数を切り捨てる事はやむを得ないことかもしれませんが、この場合どう考えても切り捨てているのは多数の方です

ここで15人を585人に比べて多数だと言うには、学校からもっと視界を広げる必要があります。

『崩壊した世界を復興し先の世代の礎を築く』みたいな、そんな見方をすれば多数に見えなくもない。・・・見えなくもない?

またこのマニュアルには非常時には確保と隔離が重要であり、確保とは人材と資源。隔離は感染者ではなく非感染者である、とあります。

 

参考資料4『部活動日誌』

4巻の巻末には作中でめぐねえが書いていた日誌が載っています。ここにも気になる点があるのですが、本筋からずれているのとものすごく長くなりそうなのでここでは省略。

 

参考資料5『青襲 推子』

5巻の巻末には特典はなく、6巻の巻末には青襲 推子が記した外部の生存者の記録が載っています。この記録に関しては特にピンと来るものが無かったのでここでは省略。

 

参考資料6『Ω.U.S.N』

間違いなく1番見てて面白い特典が8巻の巻末に載っています。それはΩ系列の感染症によって引き起こされたであろう事件の広報の切抜きを集めたもの。切抜き1つひとつに収集した人のメモが付箋記し、貼られています。切抜きの内の1つに『1968年10月1日 午後4時30分に駅で爆発事故が発生した』旨を知らせる記事があります。日付を見ても、また爆発という火災を伴う事象からしてもこの事件が男土の夜である事は間違い無いでしょう。大体『夜』と言っている時点で長い時間をかけて人口が半減した訳ではない事は分かります。この記事には空爆処理?」とメモがあります。校歌にある『炎の跡』の炎とはこの空爆処理(?)を指しているのだと考えられます。

この『男土の夜』の後に避難手帳が配られており、この手帳を持っていない場合検問で身元確認のために時間をとる事が記されている記事の切抜きがあります。この記事には『隔離及び検疫』とメモがあります。『職員用緊急避難マニュアル』にある通り、健常者=非感染者か否かをここで検疫していたのでしょう。

切抜き外に長めのメモがあり、「大規模発症から焼却対処、隔離、隠蔽までの時間が極めて短い。政府筋にマニュアルがあったと想定される」とあります。この事から『男土の夜=九頭の大蛇=Ωウイルス』である事が予想されます。また、このマニュアルは『職員用緊急避難マニュアル』と同じような物であると考えられます。あくまでもめぐねえが持っていた物は『職員用』な訳で例えば『官僚用』などもあるかもしれないですね。

ちなみに巻末の特典は8巻のこれが最後。9、10、11巻にはありません。

 

 

新たな抑止力?

ここで手持ちの情報は出揃いました。故にこれから考察を進めていきたいのですが、先に結論を述べておきます。この世界でのパンデミックの目的は『核兵器に変わる新たな抑止力の創造』であると考えます。

まずこのパンデミックを引き起こしたΩ系統の感染症(以下Ωウイルスと呼称)は、意図的にばらまかれたのか事故で偶然外に持ち出されてしまったのか。という点をハッキリさせておきます。これは間違いなく前者でしょう。そもそも微生物を扱う研究所にはバイオセーフティーレベルというものが設けられており、レベル1からレベル4の4段階で管理されています。(確か大学の研究所はレベル2、だったはず・・・)このレベルは当然扱うウイルスや細菌の危険度が増せば増すほど上がり、レベル4クラスの研究所は人や物の出入りはもちろん空気の出入も徹底的に管理しています。確か作中でΩウイルスは空気感染する、みたいな事が書かれているので間違いなくΩウイルスはレベル4の研究所で培養されていたはず。そのウイルスがたまたま外に流出するなんて事はありえない事です。味覚音痴のソムリエ並みにありえないです。故に前者誰かが意図的にばらまいたと考えるべきです。

次にこのパンデミック日本国内でのみ進んでいるのか国外でも進んでいるのか。これに関しては作中国外の情報が一切出てこないのであくまでも予想の域を出ませんが、おそらくこのパンデミック国内でのみ進行しているものと考えます。その根拠はこの一コマ。

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これは月間まんがタイムきららフォワード8月号の一コマ。要するに2日後に核ミサイルが打ち込まれるよ、って話な訳ですが、問題はこの核ミサイルを誰が撃ったのかという事。もちろん日本ではありません。そもそも核兵器を持っていないのだから。普通核ミサイルを発射する際には国連での閣議決定が必要になるので、実際に発射されているという事は少なくとも現在の国連にはそれだけの機能が生きている事がうかがい知れます。つまりΩウイルスによるパンデミックは世界中に知られている可能性が高いということ。もし自国でもΩウイルスが蔓延しているのなら他所の国に核を打ち込むとか言っている場合ではないと思うので、このパンデミックは日本国内のみ。仮に国外にΩウイルスが進出していてもそれによる被害はかなり小さいものであると考えます。故にここではバッサリと国外の事情は切り捨て、国内のみに視点を集中します。

参考資料6から、Ωウイルス散布 大規模発症 → 焼却処理、事後処理という流れで『男土の夜』は進んだものと考えられます。つまり意図的にΩウイルスをばら撒き、広域での発症を確認した後に焼却処理を行ったということ。ウイルスをばら撒くのが人為的ならその後の焼却だって計画的だったはず。この事から考えられるのは『男土の夜』はΩウイルスの実践データを収集するために行われていたのではないでしょうか。つまりΩウイルスは新たな生物兵器ということになります。実際考察資料3、『職員用緊急避難マニュアル』にも生物兵器という単語は出てきています。Ωウイルスが生物兵器である根拠として未完成ながら症状を抑える実験薬が存在しており、かつそれが防護施設の救急物資の中に入っている事が挙げられます。

巡ヶ丘では2度に渡ってΩウイルスの実験が行われていることになります。一度目はウイルス自体が未熟だったせいか被害を男土市(後の巡ヶ丘)内に留めることに成功し、焼却処分も叶いましたが、その実験結果を受け改良されたΩウイルスによる2度目の実験(つまりがっこうぐらし!の物語中)では感染域を制御する事が出来ず、被害が拡大し挙句核ミサイルが打ち込まれる事態に発展したのでしょう。つまりΩウイルスは発展の余地があるということです。

ちなみにこの実験が2回とも巡ヶ丘で行われていた理由について、これは単に巡ヶ丘が起伏のある地形と7つの丘(この丘がどういう風にあるのかは分からない)によって市そのものが物理的に隔離しやすかったからではないだろうでしょうか。

ここまで進めてそれでは最初に述べた結論に戻りますが、私はΩウイルスは『核兵器に変わる新たな兵器の役割を担うべく生み出された生物兵器』だと考えます。

もし仮にこのΩウイルスの感染域を完全に制御できたなら、と言うか実際に制御すること自体は可能なはずなのですが。だって未完全とはいえ治療薬が存在するのだから。2度目の実験の場合その治療薬が未完成だった故、さらに感染力が男土市の時と比べ上がっていたために制御をする事が出来なかっただけだと思います。

なにせΩウイルスはすごい。だって感染者をある程度出してしまえば後は感染者が勝手に被害をドンドン拡大してくれるのだから。ちょうどウォーキング・デッドみたいな世界が出来上がります。感染者を出したくない地域には潤沢な治療薬を備えておけば問題ない。完全に直す事が出来れば蔓延させ放題になります。予防薬とかも作れそう。

Ωウイルスが核兵器以上の攻撃力を持っているのか、と聞かれれば答はなんとも言えないですが、間違いなく核兵器以上に使い勝手は良いはず核兵器なんて1度撃ってしまえばその後コントロールできるのは着弾地点くらいで被害の規模はコントロールできませんが、Ωウイルスの場合は、被害地域も規模も完全にコントロールできます。核以上に使い勝手が良い=核を超える兵器と言っても過言ではないのでは?

 

追記:対抗薬に関して

作中、くるみの「かれら化」を抑制したのは投与された薬の効果ではなく、川から汲み上げていた水だということが判明しました。このことを知ってずっとここで書いた薬の件がずっと気になっていたのでここで追記すると、たとえ薬に効果が見込めていなくてもここまで書いたことを覆すことにはなりません。そもそもΩが意図的にばら撒かれた菌ならそれに対抗する手段も必要不可欠な訳ですから。

 

追記2:巡ヶ丘を巡る水の問題

先に断っておくと長くなるかもしれません。ご了承ください。

2020/01/11に単行本最新刊にして最終巻「がっこうぐらし!」12巻を購入し、連載の方で読めなかったお話を読んでまいりました。その中で1つとても気になったことがあったのでここに記しておきます。本編にはまったく関係のない考察をお楽しみください

ちなみにここで言う「考察」とは「本編の通りなら〇〇って事だけど、それだと××って問題が生じるからそれなら△△って考えた方が自然だよね」ってとこの「△△」の部分、つまり物語の大筋に沿った形で本編とは違う流れを孕む説を提示することを指します。

これ最初に言うべきだったね。

 

巡ヶ丘高校で飲める水は近くの水源から引き揚げたものを浄化したもので、その水源の水にはΩに対する対抗物質を含んでいたという話でした。実際くるみは学校を離れてから体調が悪化していた為、もう一度学校の水を飲ませれば症状が落ち着くのでは? ということから学校に帰って来ていたのです。このくだりまったく知らずに連載を読んでいたので「なんで今さら学校に?」という謎は解決しました。ありがとうございました

ここで1つ気になったのが特に「ろ過」の部分で、端的に言えば「そのろ過した水、本当に飲んで大丈夫?

学校で誰しも1度くらいは触ったことがあるであろうろ紙。このろ紙はろ過して取り除きたい物質に合わせて径(ろ紙に空いた小さな小さな穴の直径)を変えるのが普通です。粒子なら小さい径のろ紙じゃないとろ液の方に目当ての物質が流れてしまうし、大きな沈殿物をろ過したいならそれほど大きな径のろ紙は必要ありません。

つまりろ過において重要なのは対象の物質の大きさと、その大きさに見合った径のろ紙を選べるかということ。

ここで本題に戻ると、学校のろ過装置はΩに対する対抗物質をろ過しきれておらず、その結果由紀たちはΩの耐性を手に入れた訳ですが、これってつまり対抗物質と同じ、もしくはそれより小さい径の物質はもれなく飲み水に混入しているということになります。それが人体に有害でない保証はあるのでしょうか。

つまり、安全性を重視するのなら巡ヶ丘高校は飲み水の中にあえて対抗物質を混入するよう調整していたという可能性が浮上する訳です。

今回の追記ではこの「あえて混入させていた」という点を見ていきたいと思います。

あえて対抗物質を飲み水の中に混入させていたとすれば、それはつまり学校を建設した段階Ωの感染者が複数出て、かつ学校にバリケードを敷いた際、そのバリケードが突破され感染者が校内に入ってくるという最悪の事態も考慮していたことになります。だから住人に水によって耐性を付与し、特効薬を地下に保存していたのです。その最悪の事態に備えて。

先ほど書いた通り、ろ過した結果対抗物質が混入していたのなら人体に有害な別の物質が混入してしまう可能性もあります。

そんな事態を防ぎ、かつ学校に籠城している人たちに安全に対抗物質を摂取させ、耐性を付けさせるには1度完全にろ過した水に別途対抗物質を加えるというのが1番堅実かつ現実的な手法なのではないのでしょうか。

とするとこの対抗物質ってのが天然ものである必要もないわけです。

言いたいこと分かりますかね。

ここで提示するのはこの対抗物質が実はΩだったのではないかという説です。

要領はインフルエンザの予防接種と同じです。なのでここでは詳しい説明は省きますが、要するにΩのワクチンを飲み水に混入させていたということです。

これには当然Ωそのものが必要になり、それを入手できるのかという問題が生じますが、そもそも学校の設備(これには治療薬も含む)を最大限活かすためにはΩによる世界の破滅が必要不可欠ですし、Ωを知らずしてΩに対抗する設備を整えることは不可能ですから入手、使用できて当然のはずです。

ただしこれにも疑問点はあって例えばインフルエンザのワクチンは注射で直接血液内に投与するのと口から嚥下して摂取するので差があるのかどうかという点。

学校の飲み水に直接的かあるいはたまたまかは知らないですけどΩに対する抗体があったとして、その飲み水を飲み続けたとしても本当に耐性がつくのかどうかはよく分からないんです。私生物学に関する知識がないので。

 

とまあここまで長く書いてきまっしたが、正直当たってる気は全くしません。そりゃそうだよ、だって本編にはほとんど触れていないんだもの。でも考察って言えば格好は良いけど、要はただの妄想な訳ですから、こういうのは当たってるとか間違ってるとかじゃなくてどれだけその作品を楽しめたかが重要だと思うので、そういう意味では私は完全な勝者ですね、ありがとうございました。

 

考察まとめ

合わせてこちらもご覧いただければ。

1mrnoname.hatenablog.jp

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