26 20年1月号まんがタイムきらら「むすんで、つないで。」〜世界を駆ける少女〜
メロンブックス漫画祭り〜2019 winter〜にかこつけて漫画を買い漁っているナナシです。きらら作品を買うなら今がチャンス! 芳文社イベントも並行して開催中だからね。
20年1月号『まんがタイムきらら』
まったく関係ないけど「まちカドまぞく」のiphoneケース(フリーサイズの手帳型ケース)を買いました。正直使いにくい。でも可愛いからよし。可愛さはすべてを凌駕するのです。
むすんで、つないで。
今までこんな感じで最新話の感想を書く時、読み手も私と同じ程度の知識量を有する事を前提に書いてきましたが「なんか、それちょっと違うか…?」と思い始めてきたので少し作品の概要を触れておきたいと思います。感想系の記事だからそんなの必要ないんだろうけども、あくまで自己満足のために書いている記事なのでね。例えば学校のテストでも合ってるか否かは別にして答案用紙をビシッと埋められたら気分良いじゃないですか。それと同じ。文字数稼げたらそれだけで満足できるのです。
「むすんで、つないで。」ってこんな漫画
きらら史上最長の連載期間を誇る「三者三葉」の原作者荒井チェリー先生の新連載。
6年前に突如失踪した榊花ノ子が6年後失踪した時と同じ姿で発見された。元同級生の倉石つなぐと同級生になった妹の白百合。そして2度目の人生を送る園部苺たちの日常を描く。
最新話 むすんで、つないで。
GWのお話。
榊一家はネズミーリゾートへ。6年ぶりに会ったと思ったら同級生になっていた姉妹は互いに様子を伺い合います。
花ノ子の希望でやって来たネズミーリゾート。「花ノ子の行きたいところに行けば良い、家族みんなで来ればどこでも楽しいと思う」と白百合。これまでの6年間、出かけるどころか揃う事もままならなかったら一家ですから、揃って出かける事の出来る喜びは一入でしょう。
一方同級生と約束をしていた自称「自覚あるクズ」倉石つなぐ。頭の中の騒がしさは平常運転。
こんな事書いて良いのかな……、二次元に限って鎖骨出し大好きです。
友達(?)の天城さんと互いにマネキンが着てた服を褒め合います。でもマネキンが着てた服が似合うって凄いと思う。予算的にも。
他の子とも合流し、お店で繰り広げられるガールズトークに「女子の勢い凄い!!」と現役女子高生。
その後花ノ子たちへのお土産も買い終え、解散しようとしたつなぐを天城さんは第2ラウンドへと誘います。
そして最後にナゾベ改めて園部苺。苺は家族揃って何処に出かけたかと言うと・・・。
親と娘、どちらが行きたいと言い出したんでしょうかね?
そうだね、コナンだってどう見ても小学1年生ですもんね。
「むすんで、つないで。」の異世界論を説く
この作品で深く掘り下げるのか、ただキャラ設定の一環としてなのか。おそらく後者でしょうが異世界なるものが出てきます。
行方不明になった時の姿で数年後に発見された花ノ子と苺は、花ノ子の方はハッキリしませんが、苺は間違いなく異世界で過ごしているのです。しかも50年も。ちょっとその点を私の拙い知識を頼りに考察できたらな、て。
先に断っておくと「むすんで、つないで。」のメインストーリーに決して関係はありません。多分ね。
異世界は存在する、らしい
実は私過去に異世界、と言うよりパラレルワールドというものに興味を持ちまして、その時に調べ得た知識の残滓をもとに言うと、実際異世界というのは存在する、らしい。量子物理学的に説明できる、らしい。私は量子物理学はおろか量子化学も量子力学もまったく聡くないので何を言ってるのか分かりませんがね。
むすんで、つないで。の場合は…?
あるという事が分かっても分かるのはそれだけでそれが具体的にどんな物なのかは分かりません。花ノ子の場合失踪していたのは6年間で、その6年間の花ノ子の体感時間がどれほどのものかも分かりません。
ただ苺の場合失踪期間はたった5日間だったのに苺の体感時間では50年も経っていておまけに1度死んでいます。
苺は「よく似てるけど違う世界」にいたと言っています。ただもしそうならその「よく似ている世界」にいたであろう苺はどこに行ったのでしょう?
原案:苺シフト説
それでふと思いついた考えがあって名付けて「苺シフト説」
あくまでイメージです。異世界の事をパラレルワールドと言い「パラレル(平行)」と書くくらいだから異世界が存在するとして、それは平行に並んでいるのでしょう。
仮にその世界を順にA、B、C…とラベリングします。「苺シフト説」とは何かの拍子にAにいた苺がBに、Bにいた苺がCに…といった具合に全体的に苺が横にシフトしていく状態を指します。ただね、これって結果論失踪していないんですよ。そりゃ確かにB世界の苺はC世界に行ったのだから本来いるべき苺は失踪していますが変わりにA世界の苺が来ているのだから。
改良案:苺間飛ばしシフト説
なのでこの点をクリアすべく勘案した結果生まれたのが「苺間飛ばしシフト説」
また平行に存在する世界をラベリングしていきますが今度は1、2、3…と番号を振っていき、奇数番号の世界は「苺が存在する世界」偶数番号は「苺が存在しない世界」とし、あとは「苺シフト説」と同じです。ひょいと奇数番号の世界の苺が偶数番号の世界にシフトする。元の世界に戻るきっかけは死。実際苺は死んで戻って来てますから。ただこれも読んでて引っ掛かった点なのですが、苺は50年生きて死んだと言っています。小4から50年という事は享年は58か59歳。随分早死にしたなぁ、と普通にきららを読んでてたら到底出て来ようがない感想が浮かんだものです。自然死なのか病死なのか事故死なのか分かりませんけど。あまり悲観的って感じではないからそこまで壮絶な死を遂げた感はない。「死んだと思ったら」なんて言っているくらいだし。
この点を無理くり理屈を付けて説明すると、重要な点は、
- パラレルワールドでの時間の流れは異なる
- 「苺シフト説」でも「苺間飛ばしシフト説」でも苺の世界間の行動はリンクしている。
という以上の2点。
苺の体感時間が50年、失踪期間が5日という事から苺が元いた世界(これを基底世界とする)の1日がとシフト先の世界(これは簡単に異世界とする)では3650日にあたる事が分かります。ここから花ノ子の体感時間は14時間程度と推測できます。
なので期待世界の苺が小4でも異世界の苺が同じく小4であるとは限らないんですよね。
さらにここで2つ目のポイント。
行動がリンクしているのなら別の世界の苺が亡くなれば当然また別の世界にあるすべての苺も無くなって然るべきですよね。作中の苺が早死にしたのはこれが原因なのではないのでしょうか。
励起状態から基底状態へ
ところでどうして死んだら元の世界に戻るのかという事についてですがこれについても考えがあって。
例えば床から拾い上げたペンを目の高さまで持ち上げて手を離すとペンはどうなりますか?
床に落ちますよね。これは重力に引っ張られているから、とかではなく静物動物問わず物は極力低エネルギー状態を保とうとするからです。先ほどのペンの例えで言えば持ち上げた事で増大した位置エネルギーを放出すべくペンは落下するのです。これと同じ事が起きているのではないのでしょうか。つまり苺がいるべき世界に苺がおらず、苺が存在しない世界に存在する状態は不安定で、苺の死をきっかけに元の安定した状態に戻るという事です。
反例:花ノ子
ただこれまで書いてきた事って花ノ子にはほぼ適応していないんですよね。だって多分花ノ子死んでないでしょ?
付録:COMIC FUZ
今回差し込んだ画像は1枚を除きすべて「COMIC FUZ」から引っ張って来た物です。なのでこれを書いている現時点で手元にはまだ『まんがタイムきらら1月号』はありません。
どのタイミングで最新号が読めるようになるのか気になっていたのですがまさか日付が変わってすぐとは。便利な世の中だよ。
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