きらら探求軍〜細々と息をするオタクの足跡〜

主にまんがタイムきららコミック、ウマ娘に関することをぼそっと書いています。ちょこちょこyoutubeにも投稿していたり。

33 恋する小惑星~バルブとコンポジットのせめぎ合い~

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いよいよ明日(2020/01/03)から恋する小惑星のテレビアニメが放送されますね。私はdアニメストアで観るのでおそらく少し出遅れるのかな? 私にはディーノみたいなこだわりはないのでね。

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1話から最終話まで一気見できればそれがベストなんだけど。

 

 

 

 

恋する小惑星

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何でこんなにアニメ放送を心待ちにしているかと言えば、もちろん半年ぶりのきららアニメというのもありますが、地味に始めて映像化前に読んでいた漫画がこの「恋する小惑星」なのです。だから期待値大。面白いに決まってるじゃない。

 

 

登場人物

木ノ幡 みら
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小学生の頃、参加した町のキャンプでとある子からクジラ座の変光星「ミラ」があることを教わる。その子の名前の星はないことを知り、それなら一緒に小惑星を見つけその子の名前「アオ」を小惑星につけることを約束する。その熱意は高校生になっても衰えていない。少し頭のネジが緩んでいる。

真中 あお
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小学生の頃、みらにミラのことを教えてあげた子。みらからは再開するまでずっと男の子と思われていた。父親の仕事の関係で度々転校している。みらとの約束を忘れないため、かばんにクジラのストラップを付けている。

森野 真理
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元天文部。現地学部の部長。天文班3年生。宇宙飛行士を志ざす。その為か、謎のおクスリを常備している。隠し撮りもしている。同じ天文班に当作品の主役、みらとあおがいる為か、物語の都合上あまり天文系の人のイメージはない。

桜井 美景
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元地質研究会。現地学部の副部長。地質班3年生。見せられた石の種類を即座に答えられるほどの知識を有する。化石のサンプルもたくさん有する。

最近肩まで伸びたセミロングの髪型をした女の子が「萩生響」に見える呪いにかかっている。毛色が赤だとなおさら・・・。君のことだよ。美景クン。

猪瀬 舞
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地学部地質班2年生。1年生の時、地質研の文化祭の出し物で「かわいい地図」。見とれていたところに美景と出会い、それがきっかけで地質研への入部を決めた。地質や石に興味を持ったのは最近のことでも地図は昔から好きだった様子。

木ノ幡 みさ
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みらの姉で現生徒会長。生徒からの人望はかなり厚い。みらから貰った石を即席の神棚に飾ったりするシスコン(?)夏休みに全国の大学を行脚したりとかなり行動力は高い。

鈴矢 萌
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みらとは幼馴染。みらの抜けたところを補うようなまさに凸と凹。実家がベーカリーを営んでおり、その兼ね合いでみらと同じ部活に入ることはしなかった。情報収集能力が非常に長けており、どういう経緯か地学部全員のスリーサイズや使っているデオドラントスプレーまで把握している。てかデオドラントスプレーって何さ。多分百合好き。

 

 

あらすじ

小学生の頃、みらは町のキャンプで星を観察する男の子と出会う。その子と小惑星を見つけ男の子の名前「アオ」を小惑星に見つけることを約束したみら。

それから数年後、高校生になったみらは天文部と地質研究会が合併した「地学部」に入部したみらはそこでかつて交わした男の子との約束を知っている女子高生と出会い・・・。

 

単行本最新話

 現在『まんがタイムきららキャラット』にて絶賛連載中の「恋する小惑星」。現行ではきら星チャレンジ真っ最中ですが、ここはおそらくアニメで最終回に持ってくるであろう単行本最新刊の最終話について一つ。

地質学部のメンバーで「クリスマス忘年会」

私も年末年始は酒におぼれておりまする。

部室で鍋を堪能すべく、家庭科教師からIH調理器を借りてきたみらは、舞と一緒に使い方を確認すると、文化部棟のブレーカーが共通だったことを知らず、ブレーカーを落としてしまいます。舞の代案も適わず、みらは飾り付けに使う道具を買いに出ているあおから目から鱗が落ちるアドバイスをいただきます。

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それから数日後に開催された「第一回 地学部年忘れクリスマス鍋パーティー

みらからのアドバイスで辛い鍋を要しするも、不慮の事故で想定以上の辛さに仕上がってしまうも美景・真理両先輩は意外と辛い物がいける口でした。ただし先生は打たれ弱かった。

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私は辛党です。クリームシチューとか真っ赤になるまでタバスコをぶち込みます。コストコの特大サイズのタバスコ最高。

その後特別に解放された屋上にて星の観察を始める地学部一同。美景が作った「真理の隠し撮り写真」で作られたアルバムを広げます。

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堂々と「隠し撮り」と言える精神がうらやましい。・・・いや隠し撮りとかはしてないけども。

その後部室に戻り、先生が部室の暖房をつけブレーカーを落としてお話は終了。

 

・・・これ読み返して思ったけども多分アニメ最終話はアニオリですよね、多分。

だってシンプルにオチが弱いのと、実はこの前の前の前のお話であおが転校するというくだりがあってその点を単行本最終話でも触れている訳で。

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原作に忠実にアニメを作るとしたらこの点をどのように消化するのでしょう?

やっぱりアニオリ挟むしかないような。単行本に収録されていないお話をアニメに持ってくる可能性もあるか。・・・あるのかそんな事?

 

2020/03/06追記

かなりのペースで話が進んでいると思ってら3巻分までアニメやるっぽいですね。流石に中途半端な形で終わらせることはなかったか、良かった。

最近見てないな、こいアス…。

 

星と言えば写真

あおたちにとって星とは「見るもの、探すもの」と言った感じですけど私からすればやっぱり星は「撮るもの」何ですよね。一応一眼レフをかじっている者ですから、私。

ただ星って特に都会だと写真に収めるのは難しそう。だって私が住んでいるのは首都圏とは言え田舎で、それでも星は目視ではほとんど確認できません。

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iPhoneXで撮影

満点の夜空とか一度くらいは見てみたい。

基本星の光は淡いもの、という認識が強いうえでどうやって写真に収めるかと言えば大きく2つの方法が存在します。

バルブ編

まず1つ目がバルブ撮影。長時間露光撮影とも言います。

一眼レフが写真を撮る仕組みは非常に簡単で、内部に仕込まれた鏡をシャッターを瞬間的に開いて鏡の奥にある映像素子(フィルムカメラのフィルムに相当する部分)に光を当てることでそれが写真として出来上がる訳です。

(最近はやりのミラーレスとは読んで字のごとく、鏡のないカメラのこと。一眼レフの「レフ」はrefraction(屈折)のレフ。レンズから入ってきた光をファインダーまで屈折させて届けている。だから間違っても「ミラーレス一眼レフカメラ」と言ってはいけない

バルブ撮影とは長い時間鏡を上げて多量の光を映像素子に当てることで、暗い場所でも明るく写真を撮ったり、あるいは光の軌跡を収めたりする事ができます。おまけに撮るのが非常に簡単

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よく分かんねぇな、これ。

ただ長い時間鏡を上げ続ける訳で、おまけに外部から映像素子に入っていく光を撮り手は操作できないですから、例えば車のライトとかスマホの明かりとかが少しでも入れば簡単にダメになります

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これはわざと光を入れた

 

コンポジット編

 そこでバルブ撮影から一歩ステップアップした撮影方法がコンポジット撮影。比較明合成撮影とも言います。

これは複数の写真の特に明るい所だけを合成して一枚の写真に仕上げていきます

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もちろんバルブ撮影に比べ時間はかかるし、その後の写真の処理に時間も手間も取られますが、確実に良い写真が撮れます。上の作例はお粗末ですが、気になる人はインターネットで「星 軌跡」と画像検索してみてください。上質な作例がいくらでも見れます。ゆるキャン△のオープニングでも見れます

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「恋する小惑星」でも写真についてもっと深堀してくれないかな。と思いましたがそれだと同じ『まんがタイムきららキャラット』に連載中の「mono」と競合してしまうから難しいのかな。でも「恋する小惑星」は十分「下を向いて歩こうを喰ってる気がする。他誌だけど。

 

 

アニメ1話2話の感想

2020/01/15追記

アニメの放送が開始し、明後日には3話が放送されます。とりあえず2話見た乾燥を述べようかと。ちょっと悶々としているところもあるので

※あくまで主幹なので解さないところもあるだろうけどご容赦ください。という逃げの前振り。

まず総評として100点満点で採点すると80点。

放送枠の都合上、漫画をそのままそっくりアニメにすることは不可能です。なのである程度カットする必要がある訳ですが、そのカットの犠牲になった点として、

  1. みらのキャラクター
  2. 詰められたストーリーの展開

が挙げられます。まあ2は致し方ないとして1つ目のはどうだろう?

みらって基本的には少し抜けているけど天体のことになれば豊富な知識を披露できる、そういうメリハリのある所に魅力があるキャラクターだと思うのです。

でもアニメだと漫画にある抜けている感が抜けていて結構しっかりしたキャラクターになってるんですよね、2話まで見た感じ。

うん、やっぱりどうしようもないのは分かるけど話のテンポがやたらよく進んでいくのが気になる。

あと他の人の1話の評価を見てもうーんって感じ。上記の理由から印象派良いけど好印象ではないというのが正直。だから1話を150点と評価している人は「ああ漫画読んでないのかな」とか思っちゃうし、そもそも何点満点かも分からないし。

あとエンドロールの資材協力のところのスクショもってきて『「JAXA」とか「地質調査総合センター」から協力を仰いでいて制作陣の本気具合いが分かる』とか言っている腑抜けがいたけど、そもそも地質や天文を主題に置いたアニメで彼らの協力を仰がずにどうやって作るの? って話じゃないですか。アニメ制作会社はアニメは作ってもロケットを作ったり化石掘ったりしないんですよその分野に関しちゃ素人集団なんですよ。原作のQuro先生も結構取材を重ねているようですから。そうしなきゃ描けないですよ。この手のジャンルの漫画は妄想で描くものじゃないんだから。岸部露伴の漫画論を叩きこんでやりたい。

ちなみに「宇宙兄弟」もJAXA から協力を受けています。うん当たり前だよね

他人の評価ってやっぱりあてにできないなと思った。

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それで何でこんなに評価点低いのかなって考えてみたら考えられる要因はいくつかあって、

  1. まず漫画が面白すぎる
  2. きらら作品でみれば前作にあたる「まちかどまぞく」の完成度が高すぎた
  3. 上の要因から「恋する小惑星」の事前の期待値も高まっていた
ってところでしょうか。
もちろん3話以降も見ますけど、ここでの評価が揺らぐことはないような気がしてる。
EDはすごい好き。