68 けいおん!shuffleは人気が出るのか~音楽漫画の道を往く~
どうぶつの森やりたさが高まっている今、「とびだせどうぶつの森」は買いだと思う。
今更だけど。
でも本当に欲しいのは「おいでよどうぶつの森」なんだよなぁ。
別にあつまらなくて良いよ。
けいおん!shuffle
「けいおん!」の続編というか、新シリーズ。
これ読みたさに『まんがタイムきらら』買い始めたのが私です。
写真が雑すぎ。
申し訳なさすら感じるレベル。
あらすじ
桜高の学園祭で軽音部の演奏を聴いた佐久間 紫はドラムに魅せられバンドに興味を持つ。
一緒に演奏を聴いていた幼馴染の清水 楓と共にバンドをやることを決意。
しかし2人が通う高校には軽音楽部がなく・・・。
帰ってきたけいおん!
社会現象を巻き起こすほどに人気を博した「けいおん!」
ただしこの人気の出方は少し異質な物でした。
この辺は別記事に詳しく考察しているので合わせて参照していただければ。
11 けいおん! ~「けいおん!」ヒットの裏側と桜高ミステリー
簡潔にまとめると「けいおん!」アニメありきで売れた漫画なのです。
本来はそんなことないと思うんですけどね。
当然「けいおん!shuffle」はアニメ化されていないですし、今は軽音楽をテーマにした漫画ってきららにも他にありますから(「ぼっち・ざ・ろっく!、ハルメタルドールズ等)その中で人気を勝ち得ようと思ったら作品の地力で勝負するしかないわけで。
果たして「けいおん!shuffle」にそれが叶うのかどうかを見てみたいと思います。
パワーアップしたけいおん!
まず「けいおん!」から「けいおん!shuffle」になって変わった点、特に良くなったなと思う点を挙げていきます。
パワーアップした日常シーン
まず初めに「けいおん!」の「放課後ティータイム」のメンバーをおさらいしておきます。
- 平沢唯 ギター 楽器の経験はないけれど絶対音感と類まれなる集中力をもっている
- 秋山澪 ベース ベース経験者
- 田井中律 ドラム ドラム経験者。マイドラムセットを持っている
- 琴吹紬 キーボード 過去にピアノのコンクール入賞経験あり
- 中野梓 ギター ギター経験あり。ジャズミュージシャンのサラブレット
かなり特殊なメンツが揃っています。
漫画やアニメでほぼ練習の描写がなく、それでもライブはしっかり成功を収めていることから「一体いつ練習しているんだ?」と思う人もいることでしょう。
でも実際練習はほとんどしていないんですよ。
だって彼女らやればできるタイプなんだもの。
この辺が漫画はもちろんアニメが日常物に寄った最大の要因だと思います。
彼女たちそろいもそろって元々のポテンシャルが高すぎる。
パワーアップした心理描写
けいおん!shuffleは人気が出るのか
本題のけいおん!shuffleは人気が出るか否かという話。
結論から言って仮に人気が出たとしたら漫画の方の「けいおん!」は軽く超えそう。
「けいおん!」はバンドのメンバーが楽器経験者もしくは異質な才能の持ち主で構成されていた為、練習シーンがほとんどなく演奏の上達具合というのも目で見て分かるようなものではありませんでした。
これはアニメの方も一緒。
音楽物と言うより日常物として制作されていた気も感じるので当然と言えば当然でしょう。
でも「けいおん!shuffle」は普通に音楽漫画と言っても過言ではないと思います。
思いませんか?
メインの登場人物がほとんど楽器初心者と言うこともあってか基礎的な練習シーンも多く、1巻を通して楽器初心者だった紫、楓、真帆の3人は「ふわふわ時間」を通しで演奏できるようになっています。
まったくの音楽初心者だった紫、楓、真帆の3人の音楽への理解度と言うか、バンドとしての結束感と言うか、経験値が累積していくのを読んでいて感じるのは自分だけでしょうか。
この感覚をうまいこと言葉に出来ない歯がゆさがありますが、無理くりまとめると高校デビューみたいな・・・?
些細なことからバンドに興味を持ち、スティックの持ち方すらままならない状態からドラムを始めた紫。
後半パンツのイメージに持っていかれながらもベースに興味を持ち、ベースに強いこだわりを持つ楓。
話の成り行きで軽音同好会に入りながらも真剣にギターと向き合おうとしている真帆。
何と言うか・・・ものすごく青春っぽい。
青春の何たるかを私は知りませんけど。
「けいおん!」は軽音楽部に所属する女子高生の日常を描いたのに対し、「けいおん!shuffle」は軽音楽を通して女子高生の日常を描こうとしている感じがします。
多分これが1番分かりやすい両作品の違いの表し方だと思う。
でも軽音楽をテーマにした作品なら『まんがタイムきららMAX』の「ぼっち・ざ・ろっく!」が強すぎるっていう。