84 2020/06/06時点最新私的「まちカドまぞく」考察~タイムライン状まとめ~
今回は2020/06/06時点での情報をもとにした漫画「まちカドまぞく」の考察まとめです。
こんな書き方すると、世に出回っている「まちカドまぞく」の考察をまとめたように受け取られるかも?
残念ながらこれは私個人の考察のまとめです。
前口上
以前、当ブログで漫画「がっこうぐらし!」の考察をしていました。
しかしこれは明らかにストーリーの本筋とは関係のない考察です。
しかしここで書く「まちカドまぞく」の考察はこれから先のストーリーの大まかな展開の考察であり、つまりストーリーの本筋にガッツリ絡んだ考察になります。
当ブログではこれまで何本か考察記事を書いてきました。
それら考察記事をまとめたのが次の記事です。
考察まとめ
この記事中で自分でもよく分からなかった点を無理をしてでも説明を付けて、さらにもっと読みやすくなるようにまとめたろ、ってのが今回の記事を書く目的。
ということでここからが本題。
1 ??年前
ヨシュア・清子夫婦と優子はせいいき桜ケ丘へ。
生まれつき体が弱かった優子は、良子を妊娠していた清子と同じ病院に入院していました。
優子はまぞくの血を強く受け継いでいたらしく、封印の呪いの影響が強く出ていたみたいです。
さらに清子のどじっこ成分もプラスされ、優子は生まれつき体も運もとても悪かったんですって。
そのことをヨシュアが町を仕切る魔法少女、千代田桜に相談した結果、桜に一族の呪いに干渉してもらいます。
ギリギリ生きていけるレベルで運命のリソースを行った結果、生まれたのがご存じ「1か月4万円生活の呪い」
この呪いは優子が健康に生きていけるようにするためにかけた、一族にかけられた呪いとはまた別種の呪いだったのですね。
それでも優子の体は万全とはいかず、その後も入退院を繰り返します。
また、桜は呪いに干渉した結果、魔法少女として弱体化していまい、1人では町を守れなくなってしまいます。
そこでヨシュアも町の安全を守ることに協力することに。
ここまでは単行本2巻で出ている情報。
ここからが考察です。
2 10年前
それからわずかに時は進み、作中から遡る事10年前。
陽夏木家の工場で千代田桜とヨシュアの2人を中心にとある抗争が勃発しました。
それは工場の倉庫に桜の大技サクラメントキャノンが放たれた形跡があったり、ヨシュアが封印された段ボール箱が陽夏木家の工場にあった段ボール箱だったりと、何かしら争いがあったのは間違いないはず。
桜とヨシュアは町の平和を守るために協力関係にあったため、よほどのことがない限りこの2人が直接戦うようなことはなかったはずです。
それでも2人が何かと戦っていたのは明白なので、つまり2人に共通した敵がいたという事になります。
私はその敵が魔法少女なのではないかと考察してきました。
今までこの魔法少女を(不明)と書いてきましたが、ここでその表記を改めます。
初期に優子が桃のことを桃色魔法少女と呼んでいたように、ここでは(不明)を謎色魔法少女と書くことにします。
このフレーズを書きたいあまり今この記事を書いているまであるからね。
呼称の是非はともかく、ここで桜・ヨシュアvs謎色魔法少女の戦いが勃発し、その結果ヨシュアは桜の手によって封印※1。
この時桜のコアは単行本3巻にあったように、依然入退院を繰り返していた優子の中に納まります。
※1 ヨシュアとアの杖
ヨシュアを桜が封印した経緯についてですが、作中桜はヨシュアを町の平和を守るために仕方なく封印したといったニュアンスの置手紙を残しています。
この事からヨシュアを封印したのは決して桜の望んだことではないことが分かります。
それでも封印した理由について重大な意味を持っていそうなのがヨシュアが武器に使っていたというアの杖。
アの杖:ヨシュアが使っていた、棒状の物ならなんにでも変化するステッキ。リリス曰く「アから始まる印象の薄い横文字ネーム」という事なのでこのブログではアの杖と書いています。間違ってはいないでしょ?
このアの杖は棒状の物にならなんにでも変化し現実に存在しない空想上の武器にすら変える事が出来ます。
しかしそれは持ち主のイメージ力に大きく依存しているらしく、例えば作中ではシャミ子が混沌をかき混ぜ形を作る神代の矛天沼矛を作り出していますが、出てきた物の形状はまごうことなき泡だて器でした。
かき混ぜ形を作るというところが泡だて器を強く想起させたのでしょうね。
見た目は泡だて器でもしっかり混沌を混ぜることに成功していました。
つまりアの杖で生み出す武器は使う人がしっかり物の性質を理解できていれば、たとえ空想上の武器で外見がまったく分からなくても作り出せるという事です。
逆に言えば必要なのはイメージやそれを支える知識量なわけで、つまり自分がまともに使うことすらかなわない武器でも知識とイメージ力があれば作り出す事が出来てしまうという危険性を孕んでいるとも言えます。
なのでヨシュア封印の経緯としては、
- 対謎色魔法少女の中で窮地に立たされたヨシュアがアの杖を自分の制御の効かない強い武器に変化
- 謎色魔法少女のエーテル体を散らす
- 止められなくなったヨシュアを桜が仕方なしに封印
- その時に桜もエーテル体を散らす
と言った感じでしょうか。
アの杖だけ封印されずに陽夏木家の工場跡地に残されていたのが、この推察を裏立ててくれているのではないのでしょうか。
アの杖に必要なのは持ち主のイメージであって、持ち主さえいなくなればアの杖はただのふりふりが付いた棒ですから。
3 6年位前
さらに時間は進み、作中の6年位前。
この時に桃は同僚の魔法少女と一緒に世界を救っています。
世界を救った以上、逆に世界を脅かしていた存在もいたはずで、私はこの存在も謎色魔法少女ではないかと考察しています。
コアになった魔法少女は自力では困難とはいえ復帰は出来ます。
その方法は明記されていませんが、そもそもどうして消滅するのかと言えば、コアとエーテルとを結ぶ魔力の減少が原因ですから、もう1度エーテル体を形成できるだけの魔力を供給できれば魔法少女は復活するのでしょう。
ここでさらにぶっこんでおくと、私は謎色魔法少女とグシオンの間に関係性があった、もっと言うと比較的友好的な関係を築いていたと考えています。
具体的には以下の記事を参照ください。
約6年前の時点でどういう関係だったのかは分かりようがありませんが、おそらく謎色魔法少女に体を取り戻すだけの魔力を提供したのがグシオンだったのではないでしょうか。
しかしまぞく1人から得られる魔力はそう多くはない※2ために全盛期の力を取り戻すことは出来ず、桃たち若輩魔法少女に負けてしまったのでしょう。
もし桃たちが戦っていた敵が謎色魔法少女で、謎色魔法少女とグシオンとの間に友好的な関係があったのならこう考えるのが一番しっくりくるはずです。
いくら弱体化していたとはいえ最強の名を冠する魔法少女と何でもありの武器を持っていたまぞくを同時に相手していたのなら、謎色魔法少女はかなりの実力者のはずです。
もしこの時の強さを保持して復活していたのなら桃たちに勝ち目はなかったでしょう。
当時の桃たちが桜に負けず劣らずの力を身につけていたとは到底思えませんから。
つまり桜と戦っていた時に比べてかなり弱体化しており、その原因がグシオン1人から魔力を貰ったため全力を振るうだけの余裕がなかった、とそれなりに話の展開としては綺麗にまとまったものに仕上がります。
なのでこの時、謎色魔法少女はもしまぞくの魔力で完全な復活を遂げようとするならば、大量のまぞくが必要になるということを思い知ったはずです。
※2 魔法少女とまぞくの魔力
魔法少女は魔力を提供するのに血液を要するようで、作中魔法少女がまぞくに血液を渡した、もしくは渡してしまったシーンは2つあります。
どちらも少量の血液しか渡していないように見えますが、それでもかなりの量の魔力を持っていかれているようにも見えます。
魔法少女は元は普通の人間で、光の御使いと契約することによって体のほとんどがエーテル体に置き換わります。
なので魔法少女には御使いが必ず傍にいるようです。
桃ならメタ子。
みかんなら・・・なんだっけ?
確かカメレオンのレオンとか、そんな感じだったような・・・?
原作中のどこかに1コマだけ出てきた記憶があるんですけど、どうだったっけ?
朱紅玉なら関西弁をしゃべる金魚。
魔法少女にとって魔力とはコアと体を成すエーテルをつなぎ合わせるのに必須の大切な物。
魔法少女が魔法少女として存在するのに必須な物なのだから、生命活動を続ける上でかなり重要な役割を担っていることが分かります。
ではまぞくの場合はどうなのでしょうか。
作中で人間からまぞくに転身したのは優子のみ。
それもある朝いきなり先祖返りを起こして角や尻尾が生えそろいました。
つまり明らかに体をエーテル体に置き換えられていません。
と言うかまぞくには魔法少女のように闇の御使いなんていないのでは?
つまり魔法少女以上にまぞくは人間に近く、その分生命活動を続ける上で魔力はそれほど重要なものとして扱われていない可能性が高いです。
なので1滴の血液に込められる魔力の量に大きな差がある、密度に差があるということ。
魔法少女がまぞくに魔力を譲渡する場合は少量の血液でも事足りるけれど、逆にまぞくが魔法少女に魔力を譲渡す津場合は多量の血液が必要になるということです。
そしてまぞくも人間なので体の外に出せる血液量には限度があります。
体重の8%程度が血液量であり、その半分ほどがなくなると死に至る。
10歳の少女の平均体重はおよそ35㎏程度。この8%はの半分の血液量は1.4L。
つまり魔法少女と同じように放出できる魔力に限界があり、おそらくその限界値は魔法少女よりもかなり小さいと思われます。
4 現在、暗黒役所襲撃
そこから時間はかなり進み、時は現在。
性格には20年5月号『まんがタイムきららキャラット』の「まちカドまぞく」へ。
この話で出てきた暗黒役所。
名前だけ3度目の登場ながら、暗黒役所は機能を失った状態になってしまいます。
私は暗黒役所はせいいき桜ケ丘内にいるまぞくの情報をまとめておく役割もあったのではないかと考えています。
なので暗黒役所の機能の大部分が失われた今、もしかしたらせいいき桜ケ丘内のまぞくの情報が何者かに駄々洩れ状態になっているかもしれないということです。
また、謎色魔法少女は完全に復活するには大量のまぞくの魔力が必要であることを経験から学んでいるはずです。
この事から暗黒役所を襲ったのは謎色魔法少女絡みの誰かという事になります。
20年7月号『まんがタイムきららキャラット』の「まちカドまぞく」に、桜が優子たちに危険が迫っているかのようなセリフを残しています。
千代田桜:まだみんなあんまり強くないから 隠れ通して時間を稼いで‼
──なるべく全員生き残って‼
この脅威が謎色魔法少女のことを指しているのか、まったく別の案件を指しているのかは分かりませんが、優子たちにとって命に関わる問題が迫ってきていることは確かです。
というのがこれまで数々の考察記事を書いてきた結果生まれた考察です。
そしてこれからの物語の展開ですが、やはり優子らvs.謎色魔法少女となることでしょう。
忘れがちですが優子はあくまでも闇の者なので、敵対するのは光の者と考えるのが自然のはずです。
それとこれは以前も書きましたが、謎色魔法少女が優子に敵対するという構図がすごく好きです。
あとやっぱりラスボスは魔法少女であるべきだと思います。
元々優子の目的って
魔法少女をぶち転がして生き血を邪神像にぶっかけ一族にかけられた呪いを解く
のだったはずなんです。
でもバイト先のバクとかリコ君とか、まぞくの面々とはもちろん桃やみかんといった魔法少女とか、好意的な友好関係が広がるばかり。
だから優子の当初の目的を果たすためにはどうしても必要なんです。
優子がなんの遠慮もなくぶち転がせられる魔法少女が。
それが謎色魔法少女なんじゃないかって話。
暗黒役所について
補足です。
前の考察記事で、暗黒役所は本的な何かみたいなことを書いています。
こうした理由として、
仮に暗黒役所が民家レベルの大きさの建物だったとしても、機能を失うほどのトラブルが起きていれば、形はどうあれ絶対に優子たちの耳に届いているだろう
という考えがありました。
でも清子が優子のキラキラ活動ネームをファックスで送っているのです。
ファックスを受信できる本とは?
暗黒役所も普通の役所と同じように建物を構えていると考える方が自然ですよね。
今になって気付きました。
暗黒役所でのトラブルが直近に起きた出来事なら知らなくても当然ですしね。
感想とメタ的これからの予感
元々は「小倉って何者だろう?」という点をメインに据えて考察していたのですが、それが膨らむに膨らんでストーリーのメインに食い込んできそうな考察となっていきました。
これはつまり小倉も優子と同じくらい重要なキャラクターということでしょう。
小倉の設定も連載初期から定まっていたようなので、もしかしたらまちカドまぞくのこれまでの話の展開に本当に無駄なところってほとんどないのかもしれません。
つまり蛇足がほとんどないということですが、だとすれば1つ懸念すべきことがあって、まちカドまぞくってそう遠くない内に連載終了してしまうのでは?
謎色魔法少女というのが本当にいて、その魔法少女がラスボスなら話の展開的に終わりが近づいているような気がする・・・。
早ければ単行本7巻が最終巻になりそうな予感があります。
これは考察ではなく、ただの予感です。
ただ私の悪い予感っていやに的中率が高いので少し不安です。
以前に人気絶頂ながら無駄な引き延ばしをすることなく連載が完結した作品がありますよね。
そうです、鬼滅の刃です。
私は鬼滅のきの字も知りませんけど。
まちカドまぞくも同じようになりそうな、そんな予感。