緊張感のあるはなまるスキップ「えるじぇり!」〜不意打ち〜
今月は出費が激しい。
21年1月号『まんがタイムきらら』
最近天使をよく見る気がする。
緊張感のあるはなまるスキップ「えるじぇり!」
なんどでも言うけど最近天使多くね?
なんか天使ブームでも来てるの?
その”よく見る天使”なんですけど、誰もが想像できる天使らしい天使ってのは逆に希少性が増したようで、悪魔的な天使のほうがありふれているような気がします。
今作「えるじぇり!」も御多分に漏れず、天使らしくない天使が主人公の漫画です。
”天使らしくない天使”が出回るのと同時に”悪魔らしくない悪魔”というのも目立つようになりまして。
やっぱり天使らしい天使・悪魔らしい悪魔ってのは今の時代には合わないのかしら。
いっそ新鮮な感じがするんですけどねぇ。
なんとなく「えるじぇり!」は連載までもっていきそうな雰囲気を感じるのですが、これは「はなまるスキップ」の存在が頭の中にチラついているからだと思います。
なんというか、ノリが似てる、気がする。
「はなまるスキップ」との最大の違いは緊張感の有無にあると思います。
「はなまるスキップ」の最大の特徴は見た目と中身のギャップにあります。
キュートなキャラデザの中にリアリズムを練り込むことで生まれるシュールさが最大のウリなんです。
なので私はいつも「はなまるスキップ」をチョウチンアンコウに例えている訳ですが、「えるじぇり!」もキャラデザ的に絵で釣るタイプの漫画だと思います。
絵で釣ったら次は話で食いつかせる必要があります。
「はなまるスキップ」の場合、そこで先に上げたシュールが大きな仕事をする訳です。
でも「えるじぇり!」にはそのようなシュールさはありません。
「はなまるスキップ」のように話にリアリティがないからです。
というかそもそもそんなものは必要ないんです。
天使と悪魔という現実離れした要素を人物のキャラクターに落とし込んでいる訳ですから。
故にシュールさもない。
その代わりにあるのが”天使は悪魔を討伐する”という暴力的な表現とその表現を支える緊張感。
ちょっと字面では理解しにくいと思うので先月号のゲスト第1話と連続で今月号の第2話を連続で読んでもらいたい。
結構雰囲気に落差があると思う。
「はなまるスキップ」にはない、陽気なキャラデザとバカな主人公の行動、それとは真逆の取り巻きの”天使と悪魔の対立”、その緊張感を持ったキャラクターが常に能天気主人公の傍にいることで保たれる緊張感、それによって生まれるシリアスさ。
このテンションの落差に読者が喰いつけば、連載もまったく夢ではないはずです。
そのポテンシャルを感じた第2話でした。
ただこれはあくまでも第2話を読んだ際の感想であり、懸念材料として、
- このシリアスさが薄れる可能性がある
- シリアスな場面に主人公が一切絡んでこない
の2点があげられると思っています。
でもこの2つの問題点は連載が始まり、それなりに時間をかけて物語を進められる様になれば、作者の力量に寄りますがなんなく解消される問題点であることは確かです。
その証拠に両点の問題を見事にクリアしている先人もキャラットにいますので。
アニメ2期が制作決定したあの先人です。
やっぱり好きな作品は連載されてくれれば、それがなににも勝る喜びになりますから、どうにか連載始まってくれないかな。
「より撮りみどり」が連載まで行かなかったの地味に精神的ダメージ大きかったからね・・・。
不意打ち
きららファンタジアが3周年を迎え、同時にメインシナリオに第2章が追加された為、ロード画面が結構変わりました。
ここにきらら・ランプ・マッチ以外がでているのがなんかすごく新鮮。
変わったという1点に限ればタイトル画面もものすごく変わっていますけど、
これだけ大々的に変わると逆に自然みたいな。
他に変わった、と言えばクエスト画面のUI。
事前にアナウンスがありましたし、一応そういうモノには目を通しているのでどう変わるっていうのはよく分かっていたのですが、いざ変わるとやっぱり違和感が凄くて。
事前にアナウンス、といえばきららファンタジア初の画集第1巻が12月11日に発売されていたようで、この画集に関しては発売日以外の情報を仕入れておらず、とりあえず買っておこうか、とアニメイトに行ってきたのですが。
まさか5000円もするとは思わなかった。
いや画集なんだからそれくらいはするだろう、と買った後になって納得しましたけど、店先で値段を確認した時は少しのけ反っちゃった。
まあ迷わず買いましたけど。
画集と言えばごちうさの画集も出ていますよね。
あれよりもはりかも先生の画集のほうが欲しいぃ・・・。