ちょこりき!~2番目に好きなバンド=特になし~
モンスターとレッドブルって中身的にどう違うのか。
21年3月号『まんがタイムきららキャラット』
少し路線変更を図りたい。
ちょこりき!
”プルタブを開ける”超能力を手にした”奈之”の物語。
超能力=個性?
16歳になれば誰でも超能力を授かる世界観。
なので一言に”超能力”といってもSFにおなじみの”超能力”というより、個々の個性の塊みたいなものなのかなぁと1ページ目最初の一コマを見て思いました。
だとすればマジで奈之の秘めたるポテンシャルってカラカラ砂漠よね。
”プルタブを開ける能力”は字面の通り本当にプルタブを開けることしかできず、プルタブ程度の軽いモノを動かしたりすることは出来ない様子。
まったく応用力もなく、使い道もない能力を宿した奈之。
こうなってくると漫画の展開的にこの超が付くほどくだらない能力をいかにポジティブに受け止め実践していくのかというところが1つの見どころになってきます。
奈之はチョロかった
奈之の母親が世界中を飛び回って超能力の研究をしている研究者であることが紹介された後、奈之よりも先に超能力を取得していた彼女の友達”りーちゃん”と”百葉”の能力が披露されます。
で、彼女らの能力を見て、やっぱり宿る超能力は個々の個性に依存している感が凄く強く感じました。
個性と言うか性格?
無精者のりーちゃんには”物を引き寄せる”能力が宿って自ら動かずともやりたい放題だし、ナチュラルに毒を吐く百葉は人のついた嘘を見抜けるようになっています。
まったく本題と関係ないけどこのアホっ子にもっとスポット当てて欲しい。
2人の能力を目の当たりにし自虐に走る奈之に対し、「どんな能力だって生かすも殺すも自分次第」とりーちゃんに諭され、未来の有能な研究者になることを母親に誓ったところでこの漫画は終了。
感想を書いとく
基本的に奈之はものすごく流されやすい人なので仮に推測通り個々の個性の結晶をこの世界で超能力と呼ぶのならそりゃあ奈之はプルタブレベルでしょ。
って言えるくらいチョロい。
なので自分の能力と向き合うのも実に受動的でそこがちょっと残念だったというか、もっと能動的に描いていれば人としての成長具合ってのが明瞭になったような気はしました。
元々自分の能力に対してかなり悲観していましたし。
と、ネガティブな感想から書いてしまいましたが、この漫画普通に面白かったです。
超能力と言う日常から遠くかけ離れたモノを日常色の強い作品にねじ込むと、登場人物のキャラが濃くなるんだなぁという知見を得ました。
あとゲスト掲載のみで終わらせまいという意気込みか、結構説明が足りないというか、含みを持たせている箇所が何か所かあったのが少し気になるところ。
これは後述”個人的に気になったところ”をご参照。
最後に、奈之の宿した能力について。
個人的にこの能力めっちゃ欲しい。
ビールでもサワーでも、缶に入っているヤツって開けるとたまに爆発して手とか袖が汚れることがあるじゃないですか(コレ私だけ?)。
そういう事態を未然に防げる”プルタブを開ける”能力は酒飲みにはすごく重宝されると思う。
酒に限らず炭酸飲料を開ける時にものすごく重宝しそう。
個人的に気になったところ
超能力が当たり前にあるこの世界でも、昔の人には超能力なんてものはなかったそうです。
そして16歳という、言ってしまえば半端な年齢で超能力が宿る設定。
この辺りにどんな意味があるのかを是非とも作者の真宵葉先生に訊いてみたい。
あえて含みを持たせているのか、もしくはノープランなのか。
話の内容に触れつつ、個人の解釈を踏まえつつ、最後に感想をまとめるという今回のスタイル。
もっと上手になりたい。
路線変更とか銘打っているけど、正確には原点回帰というか、昔はこんな感じで記事を書いていた気がする。
2番目に好きなバンド=特になし
1番好きなモノって訊かれてもそれが本当に好きなら一瞬の間もなく答えることができると思うんです。
でも2番目って難しくね?
それを痛感したのが、バンドリ2月度のユーザーアンケートにあった次の質問。
5分くらい熟考しました。
その結果「特になし」と回答。
選択肢にないことからも分かる通り、依然1位は圧倒的に”Roselia”が君臨しているのですが、2番目に好きなバンドとかあんまし考えたことがなかったです。
強いて挙げるとするなら”RAS”か”ポピパ”ですかね。
ただ最近やたらと”モニカ”も気になっているので・・・。
やっぱり正解は特になしですね、これは。