まちカドまぞく解体新書 vol4と考察その3「やっぱりコアはみんな結晶型なんじゃないの?」
目薬中毒っぽいこの季節。
改めて読むと4巻は面白かった
もともと3巻で完結する予定だったためか、4巻以降は話の繋がりが特に強いように感じます。
実際6巻が刊行された今、今作のメインストーリーを考察する上で必要な単語がちらほらとこの巻から出てきています。
例えば光の一族がまぞくを倒す動機だとか。
千代田桜の性格だとか。
小倉しおんの常人離れしたマッドな部分とか。
こういうのはストーリー全体を読むのに必要な情報で、4巻1冊を読むのに必要な情報ではありません。
まちカドまぞくはその巻の頭に伏線をばらまき、後半で回収をするという単巻読み切り形式とでもいいましょうか。
どの巻から読み始めても話の大筋や人物の相関を理解できなくとも問題なく読めるような構成となっております。
ということでこれら3つの記事の続編。
4巻目に散りばめられた、その巻の末に回収された伏線、そして今後のストーリーの展開に関係のありそうな伏線をピックアップします。
できれば、ですけど。
桃色養殖漁業
これは考察というか、逆に私が情報を募りたいワンシーン。
シャミ子が夏の苦しみを打開するこのシーンで桃は後に「あかみ」と「しろみ」と名付ける、これは金魚でしょうか?
とにかく小魚を捕えます。
自分の尻尾で釣ろうとしているシャミ子はともかく桃はどうやって魚を捕まえているの?
桃は明らかに手にしているポイを使っていないし、魚が自ずと捕まりに行っているようにも見えます。
ジミーに過去一で謎なワンシーンだと思います。
棒とは?
シャミ子のもつ神話級のチート武器「ナントカの杖」はシャミ子が棒と認識している物ならなんにでも変身させることができるようです。
だとするとシャミ子の中でミカンの武器は棒としてカウントされているようなんですけど、ホント脳内マップどうなってんの?
今のところ夢の中限定ですが、現実に存在しない空想上の武器すら顕現させることができます。
伊藤いづも先生は話の組み立て方として、とにかく序盤に使えそうな要素をばら撒いておいて、話の展開上キャラクターが取りえる選択肢を用意しておくという、手法(?)をとっていることを何かのインタビューで答えていました。
天沼矛(あめのぬぼこ)なんかがその例です。
となるとここで良子が持ち出した空想上の武器が今後シャミ子の戦力として出てくる可能性も大いに残されているということだと思うんです、
ちなみにナントカの杖がフォークで固定されているのは、まだ桃に出会う前に清子から武器として初めてもらったものがフォークだったから、武器のイメージがフォークで固まってしまっているのでしょう。
「KIRARA」の万能感
ちょくちょく出てくる「KIRARA」というブランド。
冷蔵庫とかホットプレートのような白物家電から一眼レフのような高価な物まで売り出しているこのメーカーは4巻にてさらに幅広い業界に手を広げていることが分かりました。
なんと洗濯用洗剤。
ついに洗剤雑貨にまで手を伸ばし始めたKIRARA。
食品とか売り出し始めたらいよいよ何でも屋だこりゃ。
いつからシャミ子はこんな感じになったんだっけ?
めちゃくちゃラブコメ要素の強い同人誌を描かれることもあるシャミ桃カップル。
でも最近シャミ子の桃への熱愛っぷりは同人誌でなくとも本家でも見れるという摩訶不思議な感覚に襲われています。
そういうのってサードパーティの特権なんじゃないの?
公式にやられたら同人作家さん立つ瀬がなくなるんじゃないの?
とか思ったり。
自分が読んでいた限り3巻まではそんなお熱を上げている感はなかったので、ターニングポイントがあるとすれば4巻だろうと、主にその点に注目して読んでいました。
結論から言うとおそらく44話から。
桃が意図せず闇落ちした回です。
これ以降のシャミ子は少し頭のネジが緩み始めているように思います。
表紙裏の漫画でもそうですけど。
これも44話の範囲ですから、やっぱり起点はここか。
考察その3「やっぱりコアはみんな結晶型なんじゃないの?」
という考察を展開してきました。
4巻の桃闇落ちパートを読んでいてなおこの考察があっているような気がしてしょうがないんですよねぇ。
というのも上に挙げた1コマ。
桃「私のコアを死なない程度にぶち抜いて」
ミカン「何!?」
この発言はつまり、コアは確実に魔法少女の体の中にあって、しかも外部から干渉することができる=コアにはちゃんと形があるということになります。
となると、いよいよ動物型のコアって違和感凄いと思うんですよ。
体の中にネコやら子ザルやらチョウチョやらがうごめいているってそれなんてプレデター?
でもコアが結晶型ならその違和感も多少は緩和されるはずなんですよ。
だって人間の体の中に石ってできるじゃないですか。
尿路結石とか。