【フォワード6月号】子供は「夢」をみて大人は「目標」を語る【除霊部の御門さん】
ゴルシウィークさまさまなんですわ。
21年6月号『まんがタイムきららフォワード
まぁた幽霊だよ。
除霊部の御門さん
4月号から「はるみねーしょん」要素の強いゆるめの幽霊が登場し。
5月号から幽霊にゆるさを求めてんじゃねぇと言わんばかりの幽霊が登場し。
今月号には読み切りですが、今度は幽霊を討伐すら人が登場。
どんどん描写の精彩さを増しながら幽霊の脅威度が増していくようなこの流れ結構好きです(もちろんそんな意図はないだろうけれど)。
この漫画結構面白かったのですけれど、その面白さを言語化するのに結構苦労していて今でもまったくまとまっておりません。
なので整理の意味もかねて漫画のあらすじをなぞりながらどこがどんな風に面白いと思ったのか、その感情の言語化に試みます。
ヒーローは皆の心の中に
小さい頃にテレビの特撮ヒーローに憧れていた「神田結衣」は大きくなるにつれて現実を見て、それでも「ヒーロー」の存在に後ろ髪を引かれながらも高校生になった。
進学先にあった部「御門霊媒事務所紅紫高校支部」の勧誘チラシに興味を惹かれ部室前に貼られたポスターを見ているとその部の部長「御門伊居」に半ば無理矢理部の説明を聞かされる。
その部の主な活動内容は「アカンことをした霊を御門がしばき倒す」そんな部活動だった。
このペースで最後まであらすじを書いていこうかと思いましたけれど、なんとなく意見がまとまったのでここからは感想をば。
多分面白いと思った最大の理由は、神田が小さい頃から憧れていた「ヒーロー」が大きくなるにつれて憧れの本質に目を向けるようになっているところにあるのかなって。
滅茶苦茶抽象的な言い方していますけど、例えば子供が将来仮面ライダーになりたいと思って文字通りそれを実際に形にしようと思ったら取りえる選択肢は2つあって、
- 俳優になる
- スーツアクターになる
のどちらかしかないです。
じゃあ仮面ライダーになるって言ってもその理由が見た目にカッコイイみたいな子供っぽい理由ではなく、もっとライダーの活動内容に起因しているようなものならどうでしょうか。
仮面ライダーが人助けをする正義のヒーローとするなら、人助け自体は別に仮面ライダーにならなくたってできることです。
それこそ警察官とかでもいいですよね。
で、なんでこれを面白いって思ったかというと、この流れって子供が大人になるにつれて誰しもが絶対に経験する事で、それを漫画的に表現しているからなんじゃないのかなって、そう思う訳です。
漫画家になりたい
とシンプルに夢を語るのが子供だとしたら、
どうして漫画家になりたいと思ったのか
どういう漫画が描きたいのか
どういう漫画を描くのに向いているのか
そもそも漫画家という職業が合っているのか
漫画に携わる仕事なら編集とかもあるよな
っ明確な形を付けて現実味を持たせるのが大人のすることです。
でもこれは「夢」と言うにはあまりにも味気が無さすぎます。
「目標」と言った方がしっくりくるでしょう。
子供の憧れを「夢」と解釈するなら、この漫画では神田の「夢」が「目標」に遷移するプロセスが描かれています。
子供が大人になる瞬間が描かれているということです。
ここが面白かったのかな?
面白いと言っても「fun」ではなく「interesuting」の方の面白いってことですね(スペル合っている自信ないけれど)。
と、ここまでかなりフワフワな事を書いてしまいました。
正直書き終えた今でもフワフワしています。
このフワフワを明確に文字に起こせる言語能力が欲しぃ。