きらら探求軍〜細々と息をするオタクの足跡〜

主にまんがタイムきららコミック、ウマ娘に関することをぼそっと書いています。ちょこちょこyoutubeにも投稿していたり。

【きらら6月号】漫画としての方向性は掴みにくいけれど【サカナフライ!】

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もうキャラットも出るってのにまだきららの話しているよコイツ。

 

 

 

21年6月号『まんがタイムきらら

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ゆるすぎる漫画の感想もまた、言語化は難しいのだ。

 

サカナフライ!

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漫画家さんに連載を目指す意気込みがあるかどうかは一度置き、それが読み切りであれ短期連載であれ、高い評価を得たいという心理はある種人間ならあって当然の欲求だと思います。

 前回に感想を書いた「黒百合クロニクル」はおそらく今までのきららには無かった新タイプの百合的思想を練り込むことで強烈なインパクトを生み出した漫画でした。

1mrnoname.hatenablog.jp

そんな「黒百合クロニクル」と同じきらら6月号に、あらゆる点で「黒百合クロニクル」と正反対と言っても良いと思えるゲスト作が巻末に載っていました。

その感想をたんたんと。

 

1話目のあらすじを簡単に書かせてもらうとある小学校の5年3組に在籍する”宇見 人手”と”卯未 入歌”が日直の当番として教室で飼っている種類は不明だけれど”普通のお魚”のエサやりをするという、字面だけでみたらマジで面白みを感じさせない漫画となっています。

2人とも名前のインパクトは凄いけど

ちょっと露骨すぎねぇか?

最初2人は姉妹かなにかかと思ってしまいました。

でも読みが”うみ”ってだけで時は違うという。

 

基本は緩めの会話劇で私自身会話劇はかなり好きなジャンルなので緩く読んでいたのですが、最後の最後に驚かされました。

なにに驚いたのかって言えば突飛な出来事に対する全体的な薄さにです。

とっさの出来事に言葉が出ないってことはよくあることですけれど、そのよくあることを漫画で表現しなくてもよかったんじゃないのかなぁって思ってしまいました。

なんというか、空気系の悪い部分が最後の最後に出てきてしまったような

空気系色の強い会話劇が描きたいのか、多少でもファンタジー要素のある漫画が描きたいのかが今の段階だと判断しにくいのは漫画として好印象に繋がりにくいんじゃないのかなぁと。

 

会話の内容は一貫して飼っているお魚のことについてだったので最後の展開ありきで1話目を描いていたのは間違いないと思うんです。

だとしたらもう少し会話の中に飼っているお魚の異常性というか、禿筆すべき要素を練り込んでいっても良かったんじゃないのかなって思ったり。

あとこれはシンプルな意見ですが、この教室で飼われているお魚。

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まだ名前は付いていないようなのですが、普通小学生が教室で生き物を飼おうと思ったらなによりもまず先に名前を付けそうなモンなんですけど。

最近のお笑い芸人がやるコントにも共通して言えることなんですけども、例えフィクションを前提とし、その前提が周知の事実であったとしてもある程度のリアリティは必須になってくるんですよ。

それこそ突飛な展開を盛り込もうと思ったら徹底したリアリティがその突飛さを飛躍させてくれるわけで。

上から目線の何様目線での意見ですけど、ネームの段階でもうひと捻りあったらもっと面白い漫画になっていたんじゃないのかな? と思えて仕方がありませんでした。

そう思えるくらいなぜかこの漫画を読んでいると高い期待感が湧いてくるんですよね。

詳細は不明ですが、多分絵柄かな。

こういう絵は大好きです。

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先に書いたよう、ラストの展開ありきで1話目を描いたのなら、その1話目を引き継ぎ2話目が描かれることは必然だと思うのでその点で2話目以降の展開が気になる漫画ではありました。