【キャラット5月号】「働きたくない!!聖女様!?」と脱・まちカド考察勢宣言と男子高校生の日常【読切・ゲスト感想】
立ち上げるたびにps4のHDDが悲鳴をあげよる・・・。
以下が目次です。
22年5月号『まんがタイムきららキャラット』
久しぶりに今月号に「まちカドまぞく」が載りましたし、ここで一つ「脱・まちカド考察勢」を宣言しておきましょう。
変に疲れる漫画の読み方はするもんじゃないよ、うん・・・。
お金が発生するでもあるまいし。
働きたくない!!聖女様!?
これまた前回感想を書いた「はざまサンドイッチ」と同じく、開始1ページ目が良い自己紹介となっている漫画です。
作者は「いばら」。
再登場ということですが、御多分の例にもれず私の記憶にはございません。
先に感想を
もう先に細かいところは後にして大味な感想を書いてしまいますが、とにかく中弛みが凄い。
頭と終わりの時間経過が異常に早い分それが凄く引き立っているように感じました。
ということで以下から細かい感想。
聖女に聖感がまったくない、だがそれが良い
開始1ページ目に次のような説明文が入ります。
聖女一行は次々と国を救いついに魔王を倒した
勇者一行ではなく聖女一行となっています。
最初この分を読んだ時、シンプルに勇者ってのが存在しないのかな、とか思っていたら実際はそうではなく。
勇者はいるにはいたけれどルミナリアと比べると戦力が乏しく日陰者になっていただけでした。
それほどの強力な力を備えるルミナリアの存在そのものを危惧したどこかの国の王がルミナリアを捕獲しようとし、逆にルミナリアに一網打尽にされる、というのがこの漫画のあらすじとなります。
この辺読んでると新たな魔王候補が魔王を討伐したかのような、そんな感じすらします。
そういうネタが「男子高校生の日常」にもありましたな。
実際その後側近天使の「もう聖女様が世界征服すれば全部解決じゃないっスか?」という助言をそのまま受け取り世界を統治していますし。
聖女と言いながら根っこは悪女なんすね。
こういう表向きのステータスと実際の性格の間に水と油のような関係性があるのはシンプルで分かりやすく、良いんですよね。
特に1話限りの読み切りとなると登場人物の印象が強く残りますし。
中弛みがすげぇ
先にも書きましたがとにかく中弛みが凄い。
読んでいて「つまんねぇな」と思うことはそんなにありませんでしたが、これは話が面白い、というより特に中盤以降の主人公である聖女ルミナリアの行動がシンプルで分かりやすかったから、という登場人物のキャラクターが捉えやすいだけで・・・。
ここで言う中弛みがこの漫画のどの部分を指すのか、というと勇者とルミナリアとの件全般です。
話がそんなにひねくれていないのでシンプルに分かりやすく、絵的にそこまで大きな動きがない漫画って感じ。
題材がファンタジー色強いのが妙に違和感を覚えさせる絵のタッチが合わさると、なんというか、商業誌に載っているのが不思議に思えてしまえるような、と言ったらかなりキツめの毒ですが。
でも実際読んでいてそういう風に思っちゃったのだから仕方がないと。
正直に記しておきます。
妖精ティカがよう分からん
一応ルミナリアは一国を統べる王ですから、側近がいます。
その名もティカ。
妖精です。
このティカの言動がいまいちピンと来ない。
例えば次のシーン。
「いい事言っているのにほっぺたが・・・」とティカは申していますね。
いい事言っているのに表情がだらしなくて魅力が欠けちゃっているよ、という趣旨の発言かと思われます。
しかし問題なのはそのほっぺたにだらしなさを加えているのは他でもないティカ本人である、ということ。
自分で茶々入れといてこの発言はないでしょう。
あとルミナリアのセリフに隠れてそのほっぺたがどういう状態か、この1コマだけじゃよくよく分からんし。
これは描き方の問題。
あと聖女の側近ながらその聖女の事を「名ばかり聖女」とかなり辛辣な評価をしています。
いい表情。
これは別に良いのですが、だったら少なくとも読者にはそういう旨が何となく伝わるようなセリフ回しなり動作が1つや2つくらいあっても良くね? とも思う訳です。
例えばこの辺に、
攻めてきた人間たちを擁護するようなセリフがあったらあのいい表情とうまく結びつくんじゃないのかな、とか。
感想
頭から終わりまで何か雑な漫画だなぁ、というのが感想です。
これがそもそもの作者の力量の問題なのか、それとも1話に描きたいことを詰め込んだからなのかが判断しかねます。
もしかしたら3話のゲスト作を描いたらガラッと印象が変わるかも。
あと絵的にエッセイ色というか、それこそ「ゆゆ式」クラスのガチ空気系の方がしっくりくる気はします。
なんか久しぶりに毒を吐いたなぁ。
まとめ
久しぶりの「ひだまりスケッチ」、それと「メールブルーの旅人」が連載化するのだそう。
これはキャラットに良いアクセントを加えてくれそうで期待値高めです。