きらら探求軍〜細々と息をするオタクの足跡〜

主にまんがタイムきららコミック、ウマ娘に関することをぼそっと書いています。ちょこちょこyoutubeにも投稿していたり。

【きらら4月号】久しぶりにキタなぁと思った「ちみどろアイスクリーム」【読切・ゲスト感想】

 

 

 

 

 

23年4月号『まんがタイムきらら

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ゆゆ式」が連載開始15周年、ということよりもアニメが10年前ということに驚きが隠せないです。

リアタイで見ていたからかもしれませんな。

にしても10年か・・・。

思えば2013年から2015年くらいのきららアニメの方が今のアニメ以上に印象的かもしれません。

 

ちみどろアイスクリーム

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過去のきらら作品の中でとりわけ印象が強かった作品といえばやはり「がっこうぐらし!」でしょう。

あそこまでサバイバルしていた漫画は後にも先にもきららにはありません。

故に「白魔道士はゾンビの夢を見るか?」の進退が気になるところなのですが。

ゾンビが出てくる系統の漫画でインパクトの強さという意味では「がっこうぐらし!」に勝るとも劣らずといった感じですが、それでも個人的にツッコミどころもあったのでその辺を書いていこうかと思います。

 

あらすじ

主人公の1人「長月偲音(ながつきしおん)」は人とゾンビのハーフ。

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心臓に埋められたペースメーカー的な装置が止まる=心臓が止まるとゾンビ化し二度と人間には戻れないというデバフ付き。

まぁ当然止まるわけであります。

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この心臓停止を確認してしまったもう1人の主人公「峯岸日向(みねぎしひなた)」は長月が転校した先のクラスの学級委員長であり席も隣同士。

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公園でなんやかんやあり道路に飛び出してトラックに轢かれそうになったところを長月に助けてもらい、結果その長月に襲われようとしている人物です。

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ただでは襲われない峯岸は逃走。

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その間よくある転んじゃった展開からの接吻展開。

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するとゾンビ化したら人間に戻ることはないはずの長月が人間に戻っているではありませんか。

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長月曰く「私 心臓止まっちゃったのに 日向ちゃんの唇に当たったら また心臓がドキドキ動き始めて・・・」

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これまで長月に埋められていたペースメーカー的マシンの代替品をすぐに用意することはできず、学校在学中に用意することは不可能。

ということで、ペースメーカー的マシンの代替品の代替品として峯岸が日向にキスし続けることになってしまう、そんな漫画。

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良かったところ【行動の意義を示していた】

細かく感想を書いていきます。

まず好意的なところ。

きららは漫画雑誌の性質的に百合もの漫画が載ることが多く、「アネモネは熱を帯びる」のようなガチにそっち方向に力を入れている漫画もあれば話のエッセンス的に入れている漫画も多くあります。

「ちみどろアイスクリーム」の場合は明らか後者であるのですが、この百合的要素の差し込み方がうまいなと思ったのが最大の感想です。

ただキスをするのではなく、そこから「気持ちの高揚」 → 「脈拍の加速」 → 「心臓の再起」 → 「長月復活」とキスをすること自体に意味があるのです。

それもフローチャートは比較的道理に沿ったものになっています。

もちろんゾンビというぶっ飛んだ存在がいる時点でリアリティ云々の話もどこかにぶっ飛ぶのですが、まぁ漫画だしその辺は多少はね?

きっと長月と峯岸のキスはこの漫画の最大の要点だと思うのですが、その要点を話の軸にちゃんと据えられた漫画だったと思います。

 

気になったところ1【長月の耐久性】

作中心臓が止まった長月。

その要因はトラックに撥ねられたこととなっています。

実際長月のボディの耐久性には難があり、峯岸に手を思い切り引っ張られただけでもげています。

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その割にトラックに撥ねられて心臓が止まるほどのダメージを負っているのに外傷がゼロというのは腑に落ちないですね。

それってボディへのダメージ量で言えば、「峯岸のひっぱり」>「交通事故」ということになってしまいますからね。

 

気になったところ2【謎のルビ】

なぜ峯岸にはルビをふらんの?

これくらい読めて当たり前ということ?

だとしたら日向だって読めて当たり前の名前だと思うんですけど。

まさか人の名前で日向を「ひゅうが」と読むヤツはおるまい。

長月にもルビをふっているし。

このルビをふる・ふらないの基準点はどこにあるの?

 

まとめ

気になったところを2つ挙げていますけどどちらも上げ足取り程度のものなので実質ツッコミどころはほとんどないといった感じでしょうか。

逆に良かったところに1つしか挙げていませんが、シナリオの展開の良さを挙げているのだからこの1つで十分かなぁと。

最近じゃきららはまったく紙媒体では読まなくなりました。

やっぱり電子版が1番読むのが楽ですから。

この漫画に関しておそらく紙媒体よりも電子版の方が、特に長月がゾンビになった時のアップ絵のインパクトが増すかなぁと思いました。

電子版ならではと言いますか、そっちで読む人を強く意識するようなコマ割りをする漫画かも今後出てくるのかなぁみたいな高揚感もこの漫画を読んでいて味わえましたねぇ。

アンケートの結果が悪くなることはないと思うのですが、連載化するかとなるとちょっと判断しにくいかなというのが正直なところ。

ぶっちゃけ展開速度は遅い方だと思います。

2話かけてこれだもんなぁ。

ただオチが話の主題と繋がるでタイトルから内容の推測が難しいタイプの漫画となるとこれくらいの進展速度の方が都合がいいのでしょうか。

とりあえず来月号に期待します。