【キャラット5月号】まるで読切漫画の様な1話目でスタートした「ユメガタリの魔女」【読切・ゲスト感想】
23年5月号『まんがタイムきららキャラット』
最近キャラットは連載陣の休載が多くてつまらんですね。
まぁ致し方なし。
「ひだまりスケッチ」読みてぇ。
ユメガタリの魔女
この漫画が読切じゃなくて連続ゲストということにちょっと驚き。
読切と言われても納得できるくらいに1話で上手にまとまっているように思いました。
読み応えのある1話でした。
だけど同じく連続ゲスト作である「学園マスケラータ」の方がもしかしたら一般読者にはウケが良いのかも。
そんな感想。
あらすじ
都会からおそらく田舎の小学校へ転校してきた主人公「語部小白羽(かたりべ こはね?)」は”普通の子”になる決意を固く胸に抱いていた。
そんな語部の前に学校一番の”へんな子”「結虹(ゆに)」が登場。
彼女は世界をひっくり返すことを夢見ていました。
さながらどこかの海賊王な彼女。
彼女がそんな事を言うのにはもちろん理由があって。
結虹は昔から不器用でなにができるのかをいつも考えていた。
持ち前の明るさでなんとかしていた器用人結虹は、”ユメガタリの魔女”という本に出会う。
作中に出てくる魔女は不器用でへんてこな魔法しか使えないにも関わらず、最後にはみんなを笑顔にする魔女に憧れ、そんな魔女のようになることが彼女の夢であり、その為に”魔女さん”でい続ける努力をしているのだ。
しかし周囲の子の結虹に対する態度は冷たいもので、
そんな現実に直面しながらそれでも夢を諦めない結虹に対して語部は自身の正体を明かす。
語部は魔女であり、(描写から推測するに)描いたものを現実に浮かび出させる魔法が使えた。
結虹に共感した語部は結虹と共に”『へんな子』の居場所を作る”為に魔法を使う決心を固める。
小4ってこんなに大人びていたっけ?
個人的に漫画の内容云々抜きに読んでいて「あぁこんなモンだったか?」と思ったのが結虹に対する周りの対応。
小4ってこんなに大人びた思考ができる歳でしたっけ?
まぁいわゆる二分の一成人式一歩手前の年齢ならそれなりに大人びた発想もあるだろうし発言もできるか、と考えを改めました。
緩やかにストーリーが進んでいく展開が良い
閑話休題ということで。
ちゃんと感想を書くと、自分がこの漫画を読んで良いなと思った点を挙げておきます。
- 語部の心情の変化の様子の描写
- 一貫性のある結虹の行動
- 同時に一貫性のある結虹に対する周囲の反応
基本的に語部以外は作中で変化はありません。
その語部の変化も自身の願望のために自ら封じていた”本来の自分の姿”を見せるようになっただけ。
主人公の心情の変化の描写がこの漫画の殆どを占めていたので、そのせいもあってまるで読切のようにも思えたのです。
動きが少ないということはその分まとまりが良いってことですから。
まとめ
逆に2話目以降をどう描いていくのか、という点が今のところ最大の懸念点です。
こんな感じで毎話毎話丁寧にまとめ上げてくれたら文句はないのですが、仮に連載化すれば話は変わってくるでしょう。
「ゆゆ式」のような1話読み切りタイプの漫画でストーリーが展開できるような種類の漫画ではないだろうし。
兎にも角にも次の1話が大事になってくるんじゃないかなぁと思う1話目でした。