きらら探求軍〜細々と息をするオタクの足跡〜

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「空気系」ってどんな漫画?|きらら探求軍

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「空気系」ってどんな漫画?

最近のきららじゃ文字通り空気となりつつある漫画の一ジャンル「空気系」。

それでも私がきららに空気系の漫画を求めるのは、過去に大ヒットした漫画「けいおん!」や連載15周年、テレビアニメ10周年を迎えた「ゆゆ式」、現在もまんがタイムきららの代表作である「ひだまりスケッチ」がこの空気系に属する漫画だからです。

特に「ひだまりスケッチ」。

今や掲載頻度も落ちてきた漫画ですが過去を振り返ってみれば「ひだまりスケッチ」が表紙を飾る機会は非常に多く、まんがタイムきらら展のキービジュアルにおいてもセンターにいるのは「ひだまりスケッチ」の主人公です。

やっぱりきららには現在もそれなりに空気系と呼ばれる作品に対する需要はあると考えるべきでしょう。

ただ一言に”空気系”と言ってもその解釈の仕方は十人十色。

アクション漫画やスポーツ漫画の様に特筆すべき要素が少ないからこそ空気系であり、特筆すべき事項が少ないからこそ明確に定義することが難しいのです。

なので一般論的に言われている空気系と、これまで数多くのきらら作品を読んできた中で培われてきた個人的に思う空気系の特徴をまとめて書いてみようと思います。

似た様な記事を過去に書いているのでそちらも併せてぜひ。

1mrnoname.hatenablog.jp

 

一般論的空気系

 

一般論と言えば硬い感じがしますけどね。

要するにWikipedia情報です。

空気系(くうきけい)若しくは日常系(にちじょうけい)とは、2000年代中頃以降に見られる特定のアニメ作品群。登場人物、とりわけ若い女性キャラクター達の会話を軸に、大きな事件や出来事を供わない何気ない日常を淡々と描写している点が特徴とされる。

その作品世界での「空気」を描いていることから空気系といわれる。

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つまり現在連載している漫画で言えば「ひだまりスケッチ」や「ゆゆ式」、他の雑誌なら「ゆるゆり」や「私に天使が舞い降りた!」が空気系の作品となります。

まぁこれら漫画は振り分けは簡単です。

それじゃ「がっこうぐらし!」や「夢喰いメリー」は空気系と言えるのでしょうか?

これらは空気系ではないですよね。

大きな事件を伴うストーリー展開となっているので空気系ではありません。

それじゃあ「NEW GAME!」や「スローループ」、「ぼっち・ざ・ろっく!」は空気系と言えるのでしょうか。

Wikipediaに書いていることを当てはめてみれば上の3作品は空気系にはなりません

大きな事件や出来事を伴うストーリー展開となっているからです。

実際作中の展開がよくある展開か、現実的に直面し得る展開か、と言えばそれはかなり微妙。

ブレンド・S」に出てくる喫茶店ティーレが現実にあるのか。

探せばあるのかもしれませんけど間違いなくあったとしても一般的なジャンルの喫茶店ではないはずです。

それなら「ブレンド・S」は空気系作品ではないのでしょうか。

確かにそうなのかもしれません。

でも「がっこうぐらし!」や「夢喰いメリー」と同じジャンルの漫画かと言えばそれもやっぱり違うわけです。

なにが言いたいのか、と言いますとWikipediaに書いてある空気系作品の定義はざっくりしすぎていてガバガバということです。

仮に「NEW GAME!」や「スローループ」、「ぼっち・ざ・ろっく!」を空気系に分類するのならもっと細かな、もしくは定性的な定義付けが必要となります。

と、いうことで。

私がこれまで読んできた中で感覚的に掴んできた空気系の漫画とそうでない漫画の区別の仕方、その新解釈を書いていこうかと思います。

 

空気系とは・・・

先に結論として個人的な空気系の定義を書いておきます。

登場人物の個人単位のストーリーが複数絡み合って、それが主軸のストーリーとなる漫画

これが私がこれまで読んできた空気系にジャンルされる漫画に共通する事項です。

この辺は「ひだまりスケッチ」がわかりやすい例になります。

特に紗英の進路を決定する件はこの特徴が特に出ている様に思います。

逆に「がっこうぐらし!」の様に大きなストーリーや展開が話の軸になっている漫画は空気系にはならないということです。

要するに。

特別なことをやっていても良いんです。

舞台が異世界でも良いんです。

話の軸が登場人物の言動にあり、その言動が他のキャラクターを動かし、話を動かしてればそれは空気系となるのです。

先に書いた「ブレンド・S」もまた私の空気系作品の特徴と照らし合わせると十分空気系と呼べる作品であることがわかるかと思います。

極端な話海外ドラマの「ウォーキングデッド」も空気系に分類されると思っています。

 

まとめ

改めて空気系作品の共通事項を書いておきます。

登場人物の個人単位のストーリーが複数絡み合って、それが主軸のストーリーとなる漫画

キャラクターのストーリーが作品のストーリーを作り上げているのが空気系。

そうでない作品が空気系ではない作品。

つまり作品のストーリーの上で登場人物のストーリーが展開される作品ということです。

がっこうぐらし!」と「ブレンド・S」が全く異なるジャンルの作品であることは明白です。

それじゃあこの2つの作品を決定的に分けている要素はなんなのか。

それが上に赤字で書いた要素となるのです。

まぁこの区分が正確か、と言えばそれも正直微妙なところなので、今以上に知見を増やして空気系作品の定義をアップデートできたらやっていこうかと思います。