34 海色マーチ~オキナワ語解読講座~
最近星の写真を撮ることにハマっているナナシです。これで一体何度目か。赤道儀が本格的に欲しくなってまいりました。ちゃんとした星の写真を撮ろうと思えば必須なのです。
しかしまともな奴なら最低でも3万円はするという。AirPods Proとほぼ同じ値段とか、どんだけ高いのAirPods Pro。
どうでもいいけど最近気付いたらずっと『まんがタイムきららフォワード』11月号の表紙、ひよりのお腹まわりをずっと見ている自分がいる。やっぱ良いよ、裾入れ。
海色マーチ
アナログ作画かデジタル作画か知らんけど、人間ってここまで綺麗に水面を表現できるものなんですね。すごい一枚絵描きそう、作者のミナミト先生。
登場人物
転校生だから主人公。海なし県からやってきた。海の怖さを体験学習中。
周の引っ越し先のお隣さん。毒舌家+なかなかのサディスト。独特のセンスに生きる。
客観的常識人枠。周と珊瑚のやり取り的に忍術が使えないあぎりって感じ。
「なかんだかり」で一発変換出来てビビった。
あらすじ
海もなければ魅力もない埼玉県から沖縄県に引っ越してきた小波周は、初めての海で出会った沖縄っ子比屋定珊瑚とある種運命的な出会いを果たす。周は時に珊瑚を煽り、珊瑚に殴られながら身近に海のある生活を謳歌していく。
単行本最新話
リーフ(サンゴ礁)でのシュノーケリングに臨む周と珊瑚、そして救護要因で砂浜に残された姫。
リーフってグレートバリアリーフのリーフ?
海には全く行かないので知らなかったけども海というのは砂浜から「イノー(礁池)」「リーフ(サンゴ礁)」の順で深く、
魚の種類も豊富で波もあり、
また水の透明度も増し、
水温は下がるらしい。
イノーは浅地で、しかも日差しの強い沖縄では通常の海水温よりもかなり温かくなるんですね。行ってみてぇな、沖縄。
周たちがやって来たリーフは普段人が泳がないような場所で、そこに住む魚たちもめったにやってこない人間に興味津々。
その人間が興奮して鼻血垂れ流してたら多分この海域から魚は消え去るでしょうね。
周と珊瑚のたいして距離感が縮まっていないやりとりの後、珊瑚は周に1人で海に行くことを許可します。
私は海あり県に住んでいながら海の恩恵をまったく受けていないのでここでの珊瑚の気持ちが分かるような、分からないような。人の手で管理されているプールでも死人は出ますから、それが海という大自然を相手にしたときの恐怖感と言うか、その感覚をしっかり周が掴んだと判断しての許可でしょう。優しい子ですよ、珊瑚は。
ところで珊瑚は大の猫嫌いらしく、遅れてやって来た先生が買ってきた天ぷらの匂いにつられてやってきた猫と、獲物を手にした周に追いかけ回され2巻へ走り去って行きました。
思うに周と珊瑚のやり取りって他のきらら作品の主役のペアと比べるとかなりリアルに寄った関係性があると思う。いつしかの記事で書きましたけど百合って基本ファンタジーなんで。
ただ例えば「キルミーベイベー」とは違ってキャラクターの頭身とか舞台設定が細かくされているので暴力の描写の生々しさがすごいすごい。
オキナワ語解読講座
私は外で自分の頭では理解できない言葉で喋っている人は海外の人が沖縄の人だと割り切っています。いやマジで。
どんな方言でもまくし立てられると何言ってるのか分かりません。特に沖縄。こっちは多分低速で朗読されたって毛程も理解できないでしょう。ただ読む分にはそうでもないような気がする。同じ日本語だし。
という訳で今回は「メロンブックス」で単行本を購入すると付いてくる冊子を参考書とし、2つの例題を上げながら実際に読み解いてみようと思います。
以下赤字が標準語、青字が方言。
例題1 挨拶
まず最初の例題。
「ちゃーがんじゅー」と書いて「お元気ですか」という意になるらしい。
いや分からんて。
ただこういう短文というのはもはや日本語のみならず国籍を超えて知らなくちゃ読めない、読めても意味の分からないのが基本。「バカ」を「フラー」と言ったりとかね。
こういうのはむしろ長文の方が理解しやすかったりするのです。私はセンター試験とかもそうでしたけど後半の長文読解の方が点数良かったタイプの人間です。
「時に長文の方が解しやすい」という解を得たところで次の例題へ。
例題2 長文
「わんやてぃん ぬんくいわかてぃや うらんどう なますぐクイズいじゃさってぃんくまんどう・・・」
訳すと
「私だって何でも知ってるわけじゃないし急にクイズ出されても困る」
ただ、多分コレ邦画の日本語字幕みたいに丁寧に訳されている感じがしないんです。文字数的に。なので教科書英語の例文のように堅苦しく分かるところだけ訳してみます。比較的部分的に理解できるところがありますから。
「クイズ」はそのまま「クイズ」で「くまんどう」が「困るなぁ」くらいの感じでしょう。「わんやてぃん」の「わん」の部分が「私」で「なますぐ」が「今すぐ」でしょうか。「ぬんくい」が「何でも」って感じがする、ニュアンス的に。だとすれば「わかてぃや」が「分かっている」か。
なんとなく読み取れた場所だけ訳すと
「私やてぃん 何でも分かっている うらんどう 今すぐクイズいじゃさってん困るな・・・」
こうしてみると「うらんどう」には否定の意味が含まれていることが分かりますね。そして「やてぃん」が「だって」
ただ「いじゃさってん」が全く見当がつかない・・・。
ちなみに「私だって──」というのを私の地元の方言に訳すと
「私だって何でも知ってるわげじゃねえし急にクイズ出されでも困る」
もうほぼ標準語ですね。
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