きらら探求軍〜細々と息をするオタクの足跡〜

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「平成生まれ」ってどんな漫画?|きらら探求軍

会話劇。

万人受けする要素のないこのジャンルの漫画は刺さる人にはとことん刺さるし刺さらない人には交差点での宗教の勧誘のようにとことんささらないジャンルの漫画です。

そんなバクチ感のある会話劇というジャンルの中で特に人を選びそうな4コマ漫画「平成生まれ」について私見を交えながら書いていこうと思います。

 

 

 

 

 

あらすじ

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関西に存在するであろうとある高校。

サディストの佐藤とブラコンの日向。

チビの中川と謎の原田。

アホの藤井とアホの吉村。

クズの森口と謎のマルシア

彼女のらのシュールなやりとりが描かれる。

 

「平成生まれ」ってどんな漫画?

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こんばかりは最初に結論を書きます。

人に語りたいけれどなにをどう語れば良いのかわからない漫画

それが「平成生まれ」という漫画です。

この漫画には作中にしっかり時間という概念が存在するので登場人物はしっかり進級します。

2010年9月号にゲスト掲載し、2011年7月号から連載が始まった本作。

2012年12月号に一旦連載を終了しますが2013年10月号から登場人物が進級した「平成生まれ2」が連載開始。

これは2015年7月号で連載を終了し、三度進級した「平成生まれ3」が2015年8月号から2016年8月号まで連載されていました。

つまり2010年9月号に初掲載、約6年後の2016年8月号まで連載されていたということです。

こうやってみると長く連載が続いていたようにも感じますが「平成生まれ」と「平成生まれ2」の間には1年近く時間が空いていますし、「平成生まれ」「平成生まれ2」「平成生まれ3」それぞれの連載期間で言うとすべて打ち切りレベルの短期連載です。

しかし逆に言えば「平成生まれ」から1年を経て「平成生まれ2」が掲載、つまり再連載が始まり「平成生まれ2」が終わった次の号から続編の「平成生まれ3」がj始まったことを考えると人気が全くなかったということはないであろうことはなんとなくわかります。

これまたしかし「平成生まれ3」だけが1年という短い期間で終わっていることを考えると、人気があったと考えることが少しばかり憚られるような気もしますが・・・。

こればかりは連載当時の『まんがタイムきららキャラット』がどんな感じの雑誌だったのかを知っている人以外に正確なことは言えないでしょう。

今でも1年近く前に読み切りで乗った漫画が連載化することもありますし、単純に当時の連載陣が貧弱だったのか、初期のジョジョのように一部でカルト的に人気があったのか・・・。

まぁと言うのが「平成生まれ」の表面に関する話で今度は中身について。

前回*1紹介した「はるみねーしょん」同様「平成生まれ」も登場人物同士の掛け合いを重視した会話劇です。

ハトポポコ先生の作風なのか全編関西弁で掛け合いは展開されています。

関西弁はその言葉のイントネーションやノリに魅力があるのであって文字面を見ても正直魅力は半減するのでは? というのが私の意見でありこの漫画に対する感想でもあります。

その辺を抜きにして”なにをどう語れば良いのかわからない”という点について。

この漫画の会話劇はコメディさよりもシュールさに重きを置いた会話劇になっています。

漫才にしろコントにしろバラエティにしろ、シュールというのはそれだけで視聴者や読者を厳選してしまうジャンルです。

この漫画も然り。

この点が語るに難しい要素です。

おそらく関西弁がシュールさを助長させているように思います、

ただそんなシュール名会話劇の中で作者のワードセンスや毒舌が非常に映えるので是非ともご一読していただきたい漫画でもあります。

 

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