きらら探求軍〜細々と息をするオタクの足跡〜

主にまんがタイムきららコミック、ウマ娘に関することをぼそっと書いています。ちょこちょこyoutubeにも投稿していたり。

「まんがタイムきらら」ってどんな漫画?|きらら探求軍

絶えず日本の中にあるアニメという一ジャンル。

その中で姿形は変われど絶えずいる”萌え”というジャンル。

そんな萌えに特化した漫画雑誌『まんがタイムきらら』とはどのような漫画雑誌なのか?

そこんところ私見を交えながら書いていこうと思います。

 

 

 

 

 

 

初期の『まんがタイムきらら』ってどんな漫画?

ぶっちゃけこの時期のきららなど微塵も知らないので基本Wikipediaの情報をそのまま書いているような感じです。

芳文社が発行していた漫画雑誌『まんがタイム』。

この雑誌はファミリー向けの4コマ雑誌なのですが読者層の年齢が上がってきたことから弱年齢層の読者を取り込むためにコミックマーケットに参加するような同人作家を起用し、テレビアニメをよく見る層をターゲットとした雑誌として企画されました。

主に集められた漫画家は、

  1. まんがタイム』やその姉妹紙で連載している作家の中で”萌え絵”に該当する作家
  2. 同人作家としては知られているが商業誌での実績がない作家
  3. 成人誌では活躍しているが一般誌に連載の機会がなかった作家

となかなかに多種多様です。

2つ目と3つ目は要するに一般の人に知られていない作家を起用しようって話ですが1つ目に関してはシンプルに”そういう作風”の作家を集めただけという話なのでこのことからも”萌え”に特化した漫画雑誌を作ろうとしていたことがわかります。

事実『まんがタイムきらら』のキャッチコピーは”ドキドキ☆ビジュアル4コマ誌”で萌え4コマを専門的に取り扱う漫画雑誌として刊行されています。

肝心の読者層は当初の目論見通り、かどうかはわかりませんが最初は20代から30代が占めていたようですが次第に10代からも支持を集めるようになり現在の読者の8割以上は男性なのだそう。

 

テレビアニメをよく見る層をターゲットとした雑誌

赤字で書いた部分に補足していきます。

テレビアニメをよく見る層をターゲットとした雑誌」。

この文脈は今なお続いています。

その最たる例がきらら作品のアニメ化のタイミングです。

上に「A チャンネル」「ひだまりスケッチ」「けいおん!」のアニメ化が決まった際の単行本の巻末コメントを載せています。

どれも単行本2巻です。

つまり連載3年目くらいにはアニメ化が決まっているということです。

ちなみに直近のきららでアニメ化された作品もタイミング的にはほぼ同等。

最近は3巻が出る頃にアニメ化が決まれば、って感じでしょうか。

これはなかなかに異例なスピード感だと思います。

かの有名な「ONE PIECE」と同じスピード感です。

しかもあっちは週刊紙だから単行本の発行数だって桁違いだし。

やっぱり月刊誌の連載期間2年でのアニメ化は異様に早い判断だと思っています。

その最たる理由が赤字の部分にあると思っていて。

要するにアニメをよく見る世代に対してのマーケティングの意を込めたアニメ化だったのでは? ということです。

もしそうだとしたらこれは最善の手段だったと言うべきでしょう。

特に「けいおん!」。

 

萌え4コマを専門的に扱う漫画雑誌

当記事の主題「『まんがタイムきらら』ってどんな漫画?」に対する答えの一つがまさにこれです。

ただ一言に”萌え”と言ってもその種類は多種多様なわけです。

週刊少年ジャンプに連載される漫画が悉くバトル漫画になったとしても全てのバトル要素が全く同じではないのと同じような話です。

もっと言えばそもそも萌えとはただの作風でありそれ自体に中身はありません。

ただの入れ物です。

「萌え」という入れ物に何を入れるかが漫画を描く作家によって大きく変わってくるのは当然の話で、それが軽音楽だったり会話劇だったりゾンビサバイバルだったりアウトドアだったり芸術だったりまぞくだったりする訳です。

なのでその実『まんがタイムきらら』はかなり雑食な漫画雑誌だったりします。

様々なジャンルの漫画に萌え要素を加えた漫画雑誌

それが『まんがタイムきらら』という漫画雑誌の特徴の一つだと思います。

 

萌え要素に特化させた弊害として男性キャラが極端に少なくなったというのがあります。

そのせいかきららは百合漫画が多いというイメージもあるようです。

ゆるゆり」とか「私に天使が舞い降りた!」がきらら作品だと思っていた人もいるようです。

まぁ、気持ちはわからんでもない。

 

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