きらら探求軍〜細々と息をするオタクの足跡〜

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「ひだまりスケッチ」ってどんな漫画?|きらら探求軍

まんがタイムきらら黎明期から今に至るまで連載が続いている4コマ漫画「ひだまりスケッチ」。

来年4月で連載20周年を迎える本作が一体どの様な漫画なのかを私見をふんだんに交えながら書いていきます。

 

 

 

 

 

ひだまりスケッチってどんな漫画?

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きらら4誌の内の一つ「まんがタイムきららキャラット」に2004年4月号から連載が始まった本作。

今年の4月号で連載は19周年を迎えた本作は、著者蒼樹うめ先生の多忙もあってか最近では掲載ペースは落ちていて単行本最新刊の10巻が発売されてから3年以上が経過しています。

ちなみにきららの4コマ漫画は順調に連載が進めば年に1冊は単行本が出ます。

テレビアニメが4期まで放送されています。

4期にわたってアニメが制作されているきらら作品は今の所「ひだまりスケッチ」だけです。

もしかしたらここに「ご注文はうさぎですか?」が並ぶかも。

きららが隔月誌だった頃から連載しているだけあって、直近から連載が始まった他の漫画と比べると特色が薄い漫画でもあります。

いわゆる古典的な”空気系*1”漫画であり、悪く言えば古臭さすら感じる場合もあるでしょう。

しかし。

HUNTER×HUNTER”に長期休載が許されているのと同じ様に、どれだけ掲載ペースに間隔が開こうとも、どれだけ作風が古かろうとも、連載が続いている以上それが一定の人気を保持している証拠となるのです。

事実2018年から2021年まで年に1回のペースで開かれていた”まんがタイムきらら展”のキービジュアルのセンターは「ひだまりスケッチ」の主人公である”ゆの”が据えられています。

ひだまりスケッチ」はきららを代表する作品である。

そう言っても過言ではないのです。

 

あらすじ

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憧れの”やまぶき高校美術科”に合格したゆの。

自宅から通学することは距離的に困難だったため学校の門前にあるアパート”ひだまり壮”に入居することに。

同級生の宮子、1学年先輩のヒロと沙英と共に過ごす楽しく賑やかな日々を描いた4コマ漫画。

ゆのが2年生になると新入生としてひだまり壮に乃莉となずなが入居。

3年生になるとやまぶき高校を卒業しひだまり壮を退居したヒロと沙英に変わり新入生として茉里が入居して現在ひだまり壮には5人が入居している。

 

典型的”空気系漫画”

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主人公が美術科に進学するだけあって美術に関するお話が多いのか、と言えば答えはほとんどNO。

美術に関する話、というより美術を学ぶ女子高生の話です。

この書き分けは非常に重要で、追々書くとは思いますが、漫画「けいおん!」は、音楽モノの漫画と捉えるか、音楽をやる女子高生の漫画と捉えるかで評価が一転するのです。

1mrnoname.hatenablog.jp

美術科というかなり専門性の高い進路に進んだだけあって、確かに普通に中学で学ぶ程度の美術と比べると出てくる単語一つとってみても聞き慣れないものがほとんど。

授業の様子など共感できる人は数える程度しかいないことでしょう(そもそも高校の美術科がもれなく同じ様な授業をやっているかどうかもわからん)

そんな描写が多々あったとしても「ひだまりスケッチ」が空気系の漫画に属するのは2話目からして目玉焼きは焼く時にひっくり返すのかひっくり返さないのかとか、ちり紙とティッシュの違いだとか、登場人物の漫画に描かれていない、これまでの生活の背景を描いていたり言葉遊びをしたりしているところからもなんとなく察することができるかと思います。

まぁタイトルが「ひだまりスケッチ」という時点でやまぶき高校でのあれこれよりもひだまり壮でのあれこれをメインになるのは明らかですし、そうなるとやはりひだまり壮に入居した人物同士のやりとりがメインとなる訳で。

そうなるとやはり空気系漫画特有の展開になっていくのは極々自然な訳です。

 

ひだまりスケッチ」のコレからについて

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ひだまりスケッチ」10巻を池袋のゲーマーズ(仮設店)で買った思い出・・・。

来年連載20周年を迎え、同時に物語的にも佳境に差し掛かっている「ひだまりスケッチ」。

ひだまりスケッチ」はゆのがひだまり壮に入居する場面から始まっているので順当に考えれば最終回はゆのがひだまり壮を退去、すなわち、

  1. 大学受験を無事に終わらせる
  2. やまぶき高校を卒業する

という2つのストーリー展開は必ず迎えることかと思います。

いかんせん長く続いた漫画ですし、ベストな最終回に向けて慎重に話を描くのは至極当然のことかと思います。

その点からも連載ペースに間隔が空くようになってきているのかも?

間違いなく言えるのは「ひだまりスケッチ」が終わった瞬間まんがタイムきららは劇的に変わるであろうということです。

言ったら週間少年ジャンプから「ONE PIECE」が無くなるようなものですからね。

いやぁかなり大袈裟に書いてしまっている感もありますが、でも心境的にはふさわしい例えだと思っています。

あるいは「名探偵コナン」抜きのサンデーみたいな。

程度はどうあれきららの黎明期を知る作家が描いた、黎明期から続く漫画が終わる、というのはただ漫画が終わるというだけの単純な話ではないのです。

20周年という記念すべき年に完結させるのか、否か。

どちらにせよきららの歴史に大きな爪痕を残すであろう事態がそう遠くない未来で待っていることは確かでしょう。

 

 

それはそれとしてワルプルギスの迴天はいつ頃公開されるんですかねぇ。

 

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