【フォワード9月号】いろいろツッコミどころ満載のゾンビ?漫画【ゾンギャル】
21年9月号『まんがタイムきららフォワード』
まだ今月号のキャラットは読めていないのです。
やっぱり「まちカドまぞく」が載っていると読むのにエネルギー使うんですよね。
ということで今回は軽め軽めな感じの記事です。
ゾンギャル
まったく根拠のないただの推測ですけれど、この漫画の作者は、
か、
若者を勘違いしている中年
のどちらかなんじゃないかって気がしています。
題材はある意味フォワードでは馴染みのあるゾンビモノ。
これに少し捻りの効いた百合要素をねじ込んだ、そんな感じの漫画でございます。
この漫画、スタートからエンジンフルスロットル。
趣味のゾンビ映画で得たゾンビ生成の儀式だとかゾンビパウダーだとかそれの黒糖タピオカ割りだとか1コマ1コマのセリフがやたら濃い。
つうか死んでるんだから肺の機能も死んでるんだしストローじゃそのタピオカ入っていかないでしょ。
そうやって蘇生したゾンビ「和多樫もぐ」とネクロマンサー「加護ゆいな」の同棲生活が描かれます。
凄いことにゆいなはもぐと同棲するために家を出て一人暮らしを始めているんですよね。
個人的にそれ以上に凄いと思うのはゾンビになった事を殆ど意に介さず、”大好きな親友ゆんちゃん”に飼われているもぐのメンタルだと思うんですよ。
NON STYLEというお笑い芸人のネタの1つにもしも話をテーマにしたものがあって、
その中で、
Q. 翌朝背中から翼が生えてきたらどうする?
A. 切除する
Q. 翌朝女の子になっていたらどうする?
A. おかんに相談する
と、こういうくだりがあるんですね。
元も子の無い話ですが、それでも現実的でかつ堅実な対応と言えるでしょう。
普通自分の日常生活に反するものがあればそれに対し拒絶するのが人間の当然の反応と言えるはずなのに、もぐに関しては、
ゾンビになりおそらく家族とも友人とも会えず、まともに外を出歩くことすらできない
というネガティブな要素が、
大好きな親友のゆんちゃんと同棲できる
というポジティブな要素で相殺どころかおつりがくるっていうメンタリズムね。
いや狂いすぎじゃね?
多少はゾンビになってしまったことに対する悲哀が見られても良さそうなモンなのに最後の最後までそんな様子は見受けられず。
ところでゾンビという存在がここまで感情表現を豊かにするとは思いもしませんでした。
百合を愛するおよそのネット民が自分好みの漫画なりイラストなりを見つけた時は胸中こうなっていることでしょう。
生身の人間では到底なしえない文字通り体を張った感情表現というのは面白いですね。
まあゾンビって言ったら無感情・無表情・単細胞たイメージが私にはありますから、そういう固定概念とのギャップが大きかったということでしょうか。
総括すると良くも悪くもツッコミどころ満載なゲスト作でした。
それだけ。
【MAX9月号】分かりやすくて面白ければ文句なんてなにも無いでしょ?【お姉様のvな事情】
21年9月号『まんがタイムきららMAX』
今月号はいつにも増して面白かったように思います。
そう思った根拠はちょっと分からないですけれど・・・。
ホレンテ島の魔法使い
最近この漫画が面白いんですよねぇ・・・。
作中で出てくる「魔法」というものが我々の親しむ「科学」と寄ってきたからでしょうか。
結構SFが好きだからってのもあるのかもしれません。
その「科学」も歴史を辿っていけば魔法と言うか、神様の奇跡もまぜこぜだった時代もありますから。
それこそ「文系」と「理系」の分け目もソコにあるわけですし。
根っこの部分で似通っている要素はあるんだろうなぁとは常々思っていましたけれど、そういうのもこうやって漫画という形で読めるのは面白くていいですね。
リリカお嬢様に振り回される!
最近とある漫画を一気読みしたんですよ。
それは「暗殺教室」です。
モノが学園モノなだけに登場人物こそ少なくはないですが、極端に新キャラを多く出すようなことは決してせず、話の中で登場人物の過去が明かされたり秘められたる才能が開花していく・・・。
コメディもテンポ良いし全体的に話数も決して多くないしで個人的に非の打ち所がない漫画なのですが、これと根っこの部分で作品として似通っているなって思っているのがまさにこの漫画、「リリカお嬢様に振り回される!」なのです。
そりゃ面白いわけだよ。
1mrnoname.hatenablog.jp
前回からこの面白さが続いている辺り、やっぱり作者も狙って描いているのでしょう。
個人的にMAXの株を上げている要因はこの2つの漫画なのかもしれません。
お姉様のvな事情
直近に載ったゲスト作の中でシンプルに面白く、そして分かりやすい漫画がこちらになります。
簡単に冒頭部分をまとめておきましょう。
20XX年に世間を賑わしていたvチューバ―「神酒シズク」
酒飲みのギャンブラーというキャラクターから中の人はただのおっさんだと噂されている中で登場してきた絵に描いたような美女「苦楽園ミユキ」。
人並みに漫画を読んでいる人なら容易に察しが付くでしょう。
あっこいつかと。
実際コイツなわけですが。
この無駄に展開を捻らずストレートに話を進めていくのはテンポが良くていいですよね。
やっぱりゲスト作はテンポ重視でガンガン話は進めちゃっていいと思うんですよ。
この漫画なんかは特にそういうタイプの漫画だと思います。
1mrnoname.hatenablog.jp
以前にゲスト作は基本読み切り形式で進んでいく「ゆゆ式」タイプとストーリー重視で進んでいく「まちカドまぞく」タイプの2種類に分別できるとしました。
これに則ってみれば「お嬢様のvな事情」は1話の段階では明らかにゆゆ式タイプかと思われます。
圧倒的に空気系色の強い漫画ですし。
読切という、スポーツで例えるならスプリント競技に近い、先を見据えず燃え尽きたもん勝ちの漫画なら、細かな事情や説明はどんどん省いてガンガン話を展開させていく方が読み手としても面白いし描き手としても・・・いや描き手の気持ちは想像も出来ませんが。
先の展開に否が応でも期待。