95 球詠を語りたい~ようやっと全部見た「ハナヤマタ」~
本は縦読み、漫画は横読み派。
球詠を語りたい
アニメ【球詠」を一気見したのが7月4日のことで、そこから漫画「球詠」を一気読みしました。
漫画を読めば読むほどアニメが無残すぎることに気が付いてしまったので今回はそのお話。
残念過ぎたアニメ
前回の記事の最後にこんなことを書きました。
これってホントその通りだったんだな、って漫画を読んで痛感しました。
漫画が骨太な野球漫画なんだから、その漫画に忠実にアニメを作れば当然アニメだって骨太な野球アニメになるんです。
だからこの作品の低評価な意見にはキャラデザに関するものが多いんですよね。
私はそもそも野球にそれほど関心がないからこの点は何とも言えないのだけども、新越谷のユニフォームは野球ではなくソフトボールのユニフォームらしい。
野球のユニフォームで半ズボンって禁止なんですって。
なのできららとか抜きに純粋に野球が好きな人からすれば原作のこういう初期設定というか、細かい所にも低評価を付けているようです。
漫画「球詠」を読んでアニメ「球詠」に思ったことは1つだけ。
アニメ版はキャラクターの輪郭がおかしすぎる
もちろんスポーツをやっているのだから他のきらら作品のキャラに比べて線が太いのは当然だし、漫画を読む前まではそれほど違和感を覚えませんでした。
でも漫画を読んでみてそんな感想が一転。
1つ例を上げますと、足。
足が太いと一言で言ってもただ太っていて太いのと、筋肉が付いているから太いというのでは意味合いが変わってくるわけです。
アニメは前者、漫画は後者。
贅肉で太った足と筋肉で太った足とでは足のラインに差が出てきますよね。
大げさに言えば筋骨隆々とでも言いましょうか。
それでもそのラインに差を設けずに贅肉で太った足と筋肉で太った足を描き分けることも出来て、それは陰影。
アニメだとその陰影のつけ方だけで2種類の足を描き分けています。
つまり足のラインはどちらも同じ。
滅茶苦茶汚い言葉を使うのなら作画班は楽をしているということです。
輪郭の描き分けをしていないということですからね。
でも漫画のキャラクターの足は一目で見て分かる筋肉質な足なんですよ。
この一点だけを見てもアニメがいかに残念な代物だったか・・・。
基本きらら作品の評価って高いです。
そもそもジャンプ作品とかサンデー作品と比べるときらら作品ってかなりマイナーな分類です。
誰でも知っているようなものではないからこれは明らか。
だから見ている人たちの感性って相当偏っていると思うんです。
これは自分も含めて。
偏った人たちが見るアニメの評価は当然偏った人たちがするわけで、当然評価も高くなるわけです。
そんなきらら作品「球詠」の現時点(2020/07/09)での評価は星5中、星3.5。
この評価がすべてを物語っていますよ。
不思議なキャラ絵
この漫画は当然手書きだと思うのですが、それなのに時々キャラがCGで作画したかのように見える瞬間があるんですよ。
書き込みの細かさなのか、動きの少なさなのか、キャラクターのポーズなのか・・・。
どれが要因か分かりませんが、分からないから不思議。
私はCG作画を好まないのでそういうのは嫌でも目に付きます。
ホント不思議・・・。
シンプルだけどシンプル過ぎない漫画的表現
「球詠」を除き、私が最後に読んだ野球漫画は「バトルスタディーズ」です。
モーニングを購読していたものですから。
この漫画の野球って一目に凄い迫力があるんですよね。
才能溢れる選手が多く登場し、彼らの才能を絵で別々に表現しているのです。
投球を墨なり光で表現したり、打席に立てば津波が押し寄せたり・・・。
もちろんこれらはただの表現で、イナズマイレブンのアレとは意味が違いますからね。
「球詠」にしても強い投球・打撃は黒線によって通常の投球・打撃とを描き分けています。
この描き分けはすごく良いですよね。
シンプルに強さが目で見て分かるし、かといって描き分けがシンプルすぎて迫力がないわけでもない。
アニメに評価できる点があるとしたらこの漫画的表現をアニメではやらなかったこと。
漫画的表現はあくまでも漫画上の表現なわけで、それをアニメにまで持ってくると「キャプテン翼」みたいになっちゃいますから。
百合百合しさある「球詠」
一般的に野球におけるピッチャーとキャッチャーの組み合わせをバッテリーと呼び、夫婦に例えられることもあり。ピッチャーはキャッチャーのことを女房、もしくは女房役と言うそうです。
そしてきららに関して言えば、「ゆるゆり」をきらら作品と一部の読者に思わせる程度には百合的要素を孕んだ作品が多いです。
ということを踏まえると、きらら×野球って掲載紙のコンセプトというかイメージに意外とマッチしているのではないかと思うのです。
実際「球詠」はカップリングがハッキリしていて、それこそ第3物の妄想が入り込む余地がほとんどない程度にガッチリしています。
元々作者のマウンテンプクイチ先生は「あまゆる。」という実に百合百合しい漫画を『まんがタイムきららキャラット』(多分)で連載していました。
野球好きな人から「『球詠』の作者もっと野球勉強して」という意見もありますが、多分マウンテンプクイチ先生は普通に野球好きなんでしょう。
ようやっと全部見た「ハナヤマタ」
これまで「ハナヤマタ」を見てこなかったのは、なんかこの作品は1度見たらドツボにハマりそうな気がしていたからです。
実際子の予感は的中していましたから良かったです、見るの先送りにしておいて。
op、ed良いっすねぇ。
大坪由佳の演技は棒なのか?
いつだったか「ハナヤマタ」のイラストはもはや「おちこぼれフルーツタルト」だ、みたいなコメントをみたことがあります。
改めてみるとせやねとしか言えないですね。
海弓場双先生は小林立先生と同じタイプなんでしょう、きっと。
Q:声優大坪由佳と言えば?
的な質問をされたら知っている人のほとんどは、
A:「ゆるゆり」の歳納京子の声優
的な返答をすることでしょう。
大坪由佳さんの演じる歳納京子って特に1期2期だと確かに演技は目に余るものがありました。
でも3期やOVAではそういう感もなく、大坪由佳さんと言えば演技の下手な人ってイメージはちょっとだけ払拭されていたのです。
でも事実として大坪さんの声優としての仕事って「ハナヤマタ」以降少なくなってきたと言われているので演技が棒というのは視聴者だけの目線ではないのかも。
「ハナヤマタ」では西御門多美役を演じています。
演技に関して個人的にあんまり気になりませんでした。
あんまりです。
確かに無理に声を出している感はありましたけど、普通にしゃべっている分にはそれほど気にならなかったです。
逆に感情を乗せてしゃべるようなシーンでは確かに棒っぽさはあった。
例えば5話の多美となる2人の花彩よさこい祭での他チームの衣装を見ていた時の会話シーン。
上田麗奈さんの演技とならべて聴いちゃうと棒感が増しちゃうんですよねぇ。
演技が棒ということの意味をよく知れたような気がしました。
「ハナヤマタ」って母音が全部「あ」だからキーボードで文字入力すると左手の小指が痛い、痛い・・・。