きらら探求軍〜細々と息をするオタクの足跡〜

主にまんがタイムきららコミック、ウマ娘に関することをぼそっと書いています。ちょこちょこyoutubeにも投稿していたり。

94 雲行き怪しい?「けいおん!shuffle」〜ようやっと全部見れた「球詠」〜

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なんだかんだイヤホンジャックってあったら便利なんだよなぁと思う今日この頃。

 

 

 

雲行き怪しい?「けいおん!shuffle」

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これは何回か以前にも書きましたが、「けいおん!」はアニメと漫画とで評価が結構割れています。

1mrnoname.hatenablog.jp

アニメから漫画を読み始めた人たちはもしかしたらかきふらい先生の絵に抵抗を覚えてしまうのかも。

まあそれもやむなしと言わざるを得ないほどにキャラデザに差がありますから

漫画はアニメに比べれば低めに評価されていると思って問題ないかと。

けいおん!shuffle」はそんな漫画の続編。

もちろん前作の評価が低かったからといって次作の評価も低いなんてことは一概には云えないのです。

わらびもちきなこ先生なんかがその例でしょうか。

そもそもきららに限らず連載1本目からいきなりアニメ化映画化する方が珍しいことでしょうに。

しかし事「けいおん!」に関して言えば上述の通り、他の作品と比べて評価の基準が少し捻くれておりかきふらい先生の作品そのものを否定的に見ている人もいます。

当然それは「けいおん!shuffle」にも影響があるわけで。

事実検索候補がコレですから。

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絵は上手くなったかきふらい先生

先に断っておくと私は「けいおん!」はアニメも漫画も両方好きだし「けいおん!shuffle」も好きですよ。

きららに興味を持つきっかけを作ってくれたのが「けいおん!」ですから。

その上で最新話を読んで思った感想を率直に書くと、

かきふらい先生、絵上手くなってるよなぁ

けいおん!shuffle」は「けいおん!」に比べて物語性に力が入れられた作品です。

これは漫画のストーリーはもちろんキャラクターの心理描写にも力を入れているということです。

最新話ではそのキャラクターの心理描写がかなり拙いと言うか、漫画のストーリーがご都合主義と言うか、キャラクターが竹を割ったような性格をしていると言うか。

最新話は単行本1巻の後の話です。

単行本の最後には、紫たちの所属する軽音部の先輩であるしなの先輩となにやら因縁のありそうなキャラクターが出てきます。

そのキャラクター=山本夏音としなのとの間で行き違いもアリながらのギクシャクした人間ドラマが展開されるのかなと思っていたら、思いのほかあっさり打ち解けちゃって

かきふらい先生が話数を跨いでキャラクターの物語を描くことに抵抗があるのか、そもそもそういう込み入った話が描けないのか・・・。

なんにしても

と、悪いように言えば中途半端な感すら覚えてしまいます。

「まちカドまぞく」なり「NEW GAME!」なり、おそらくかきふらい先生が「けいおん!shuffle」で描きたいであろうことをかなり高い水準で達成している作品が多くあるためにそう思ってしまうのかもしれません。

昔以上に読者の目が肥えたとでもいいましょうか。

 

ちなみにこれは邪推ですが、1話読み切りの作品って打ち切りしやすいですよね、きっと。

 

ようやっと全部見れた「球詠」

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私はアニメは出来れば全話一気に見たい人なので上野⇔新潟の新幹線の中で全話一気に見ました。

その感想を少しばかり。

とりあえず先に浅い感想を言っておくと大野彩優美めっちゃ好き

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外見と中身と野球アニメの3つの枠で見ていきます。

まず外見、つまり作画について。

これは作画厨は難癖付けまくりでしょうね

急に面長になったり、体躯が変わったり。

キャラデザが安定していないといった方が正しいでしょう。

キャラ絵の雰囲気としては「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ」に似てるなぁって思った。

1期のやつ。

個人的にCGで描かれたキャラって生物味がなくて嫌いなんですけど、「球詠」に関してはむしろCGの方が安心して見ていられる程に手描きは安定していないイメージです。

 

次に中身の方。

まず私のスポーツを題材にした漫画のイメージについて。

このジャンルって個人や仲間内で抱える問題を解決していったり、その中や試合の中で成長して活躍する、みたいな人としての成長を分かりやすく描く作品が多いイメージがあります。

そういう要素を出しやすいと言うか。

それも野球のようなチーム競技ならなおさら。

この点「球詠」はちゃんと描いているなぁって感じ。

まあこれはアニメじゃなくて原作の漫画が良く描けているということですが。

「球詠」は個人の問題にスポットを当てているイメージ。

 

で、最後にシンプルに野球アニメとしてみたらどうなのかって話ですが、これが私にはちょっと難しい。

だって野球アニメって「MAJOR」しか見たことないし

「MAJOR」はアニメも漫画も全部見ましたし読みました。

展開はほとんど1パターンだったけど普通に面白かった。

じゃあその「MAJOR」と比べたらどうなのかという話。

球漫画って結構心理描写が重要になってくる漫画ですよね。

攻守がハッキリ分かれているスポーツだからこそ、目では見えない流れみたいなのがあって、その流れをキャラクターの心理状態で描いているって感じ。

あとはアニメだと観客のヤジなんかも。

そもそも野球は頭を使うスポーツだからこその心理描写でしょう。

この点を見ればいっそきらら枠ってことに違和感を覚える程度には上手くできているのではないでしょうか。

「MAJOR」よりも丁寧に描かれているような気もします。

まさに骨太な野球漫画。

アニメ化するのも納得。

そもそも野球漫画もそんなに多くは読んできていませんが。

 

「球詠」は萌えと燃えを両立した野球漫画だ、って感想を見たことがありますけど事アニメに関しては萌えを切り捨てている感