【MAX】カメラを題材にして漫画を描くならこんなのはいかがでしょう?【おひさまポートレート】
もういくつ寝ると新年度?
21年5月号『まんがタイムきららMAX』
趣味要素強めの漫画って意外と人目に浴びない傾向あったりします?
おひさまポートレート
先月号からゲスト掲載していたこの漫画。
タイトル的に写真に重きを置いた漫画であることは間違いないはずなんですけど・・・。
ぶっちゃけ褒める点がほとんどなかった漫画なんですけど一応趣味としてカメラをかじっている私として、一言か二言あるんですよ、言いたいことが。
まず基本的に漫画として、頭身が高めのくせして体も表情も動きがほとんどないので読んでて覚えるマンネリ感がハンパなかったです。
あと状況説明が足りなさすぎる。
例えば1話目。
作中の日付が5月であることは主人公「平岡 なつみ」の自己紹介で察せますし、なんならガッツリ5月と明記されています。
その5月が明記されている一コマ。
5月で桜が咲いているのは北海道くらいでしょう。
あそこはゴールデンウィークに梅と桜がほぼ同時期に咲きますから。
で、北海道と言えばそれなりにフォトジェニックな場所が多くありますし、なつみは同級生と主に写真活動に重きを置いているであろうピクニック部略してピク部で活動しているのだから、なおのこと舞台説明が入っても良いと思うんですけど。
桜の件を読んで思わず遡ってしまいました。
で、次にカメラに関することについて。
内容が初歩中の初歩しか書かれていないのはしょうがないことでしょう。
だとしても次の1コマについては突っ込ませてくれ。
ゆき花「ぼやけちゃうのはたぶん・・・マニュアルフォーカスになっているから AFって書いてるところ押してみてください」
なつみ「直った!!」
いやなにが?
なつみの悩みは「フォーカスが合わない」ということ。
それをマニュアルからオートに変更することでフォーカスが合うようになったという1コマなんですけど、被写体にレンズを向けることなく、ファインダーを覗くこともなく「直った!!」ってマジでなにを見て言ってるの?
あと作中で出てくるミラーレス一眼、そして一眼レフは撮影モードの名称と背面のボタン配置からおそらくどちらもニコンのカメラかと思われます。
やっぱりニコンの方がメジャーなのかな・・・?
キヤノンユーザーからするとちょっとがっかり。
確かに風景写真を撮るなら圧倒的にニコンの方が強いんでしょうけどね、それは知ってるし、機会があればニコンのミラーレスにちょっかい出したいとも思っています。
で、ここから先はこの漫画を読んでてふと思った事をテキトーに書くんですけど。
現在きららに連載している、カメラの要素を強めに取り入れた漫画って多分「ぎんしお少々」と「mono」の2作だけ、ですよね?
「ぎんしお少々」はフィルムカメラや使い捨てカメラというかなりアナログなカメラで「mono」はパノラマカメラにアクションカムといった、どちらも普段使いでカメラを買おうと思ったら間違いなく選択肢に上がらない、ある種飛び道具的なカメラです。
この漫画然り、過去の傑作短期連載「より撮りみどり」のような物のしっかりした一眼レフやミラーレスにスポットを当てた作品が日の目を見ることってほとんどないように思います。
漫画としてレトロなカメラや使い方自体に遊び心のあるカメラの方がウケがいいのでしょうか。
それならね。
カメラ漫画の題材として1つのカメラを紹介させていただきたい。
トイカメラです。
まず価格。
安いものなら3000円程度。
高くても10000円を超えるものはほとんどありません。
そして撮れる画。
モニターの付いたトイカメラなんてほとんどありませんからフィルムカメラと同様、撮った時はどんな写真が撮れているのかまったく分かりません。
それでもデジタルだから気軽にバンバン枚数を撮れるというのが最大の魅力。
それに低画素が基本なので非常に味のある写真が撮れます。
個人的に色味が凄い好き。
遊び感覚で気軽に撮れますし、作り込む感覚で撮る事だって出来ます。
なにより”トイ”カメラという呼称は伊達ではない。
私はネックレス感覚でこのトイカメラを四六時中首から下げていますがまったく気にならない重さ&大きさ。
実にきららというフィールドで活きそうなポテンシャルを秘めているカメラだと思うのですがいかがでしょうか。