【MAX6月号】「ギャルとネクラの吸血関係」と空気系とファンタジー系のハーフ系【読切・ゲスト感想】
動画作らなきゃ(使命感)。
以下が目次です。
22年6月号『まんがタイムきららMAX』
毎度思うけど号数と表紙の季節感のギャップが凄い。
これも月刊誌さだめか。
と言うか月刊誌の号数と実際の月日とのギャップの原因ってなんなんでしょう。
ギャルとネクラの吸血関係
ギャルメタルドールズを連載していたカコボンベ先生が帰ってきた!
と、言いたかったんですけどどうもゲスト掲載っぽい。
悲しいなぁ。
同巻にて1話2話と、計2話掲載ですが、ここでは1話にまとめておきます。
さて、それでは先に大雑把な感想を書いてしまいましょう。
展開が遅い、けどそこまで蛇足感もない。
こう書くと不思議な漫画ですね。
展開が遅い?
簡単にあらすじをまとめておきましょう。
自分の意志とは関係なく他人を眷属にしてしまう吸血鬼「千翠 まくる(ちすい まくる)」の能力を活かせば学校イチのリア充女子に慣れるとたくらむ行動力のあるボッチ「葉手川 いよね(はでかわ いよね)」のお話。
今月号に載った2話はこれを描くために使われています。
読んでいた時はそれほどなにも感じませんでしたけど、改めてあらすじにまとめてみちゃうと、果たしてこの内容は2話に分割して描く必要があったのだろうか、とも思ってしまうのです。
ゲストにしろ新規連載にしろ、最初に求めらるのはスピード感だと思っています。
空気系の強い漫画だったらそれを求めるのは酷なことでしょう。
しかしこの漫画の場合、空気系と呼べた漫画ではないのです。
きららに3話掲載されるゲスト作は大抵2話目の最後に3人目の主要キャラが登場します。
その流れを汲むならこの漫画も2話目に新しい人物を出していよねの思惑通りにまくるの能力でその新キャラと友達的な関係を構築する様を描ければ良かったんじゃないのかなぁと思いました。
蛇足感は無い?
さて、散々展開が遅い、と書いてきました。
これはつまり話の重要な部分と重要な部分とがほぼ関係のない話で繋がれている、嵩増しされている、ということになりますが、その点についてそこまでの蛇足感は無かったように思います。
話は少し変わりますが、いわゆる空気系と呼ばれる漫画に蛇足、と言うべきポイントはあるのでしょうか。
例えば「ゆゆ式」や「はるみねーしょん」がいい例ですが、あのような会話を中心に話を進める漫画に蛇足と言えるポイントはほぼないように思います。
蛇足をその漫画の盛り上がりに悪影響を及ぼす要素とするなら、空気系の漫画にはそもそもその盛り上がりどころがほぼない為、こういうことが言えるのです。
それではこの漫画の場合はどうなのか、というと・・・。
先ほども書いた通りそこまで蛇足感は無かったのです。
で、ここからは私の主観100%の感想のまとめとなるのですが・・・。
良いと思えば良いし、悪いと思えば悪いし・・・
これまでにも連載・ゲスト掲載含め非日常色の強い漫画は多くきららに載ってきました。
その中には「RPG不動産」のように完全なファンタジーの世界を描くのではなく、「まちカドまぞく」のような、私たちの日常に近い世界観にファンタジー感を詰め込んだ漫画もあり、「ギャルとネクラの吸血関係」はそれに類する漫画だと思います。
こういう、日常の中に非日常を潜ませるような漫画を描く場合、多分作者は日常部分のパートと非日常部分のパートの描き分けをしっかり行いたいんだろうなぁ、ということをこの漫画を読んで何となく感じました。
いや、当たり前の事でしょ?
と思うかもしれませんが、なんとも言葉にしにくいことなのですが、例えばこの漫画の場合、いよねについて描くなら空気系の漫画として描く。
まくるのことを描くならファンタジー系として描く、みたいな。
良いように言うなら、
登場人物に合わせた展開の柔軟性のある漫画
悪いように言うなら、
話に一貫性のない漫画
そういった感想を、特に1話目の冒頭と終わり、それと2話目との繋ぎの部分と2話目の中間部分を読んで思いました。
日本語って難しい。
連載するなら「ハルメタルドールズ」以上続いて欲しいとも思います。
ただ、どうなるんだろうなぁと思ってしまっている自分もいる訳で・・・。
その辺も込みで来月号に期待、といったところでしょうか。
まとめ
今月号で「のむラリアット!」が最終回ということで。
個人的にはあんまり不思議な感はないんですねぇ。
面白い漫画だとは思いますけどやっぱりとにかく読みにくい。
それはずーっとありましたからね。
タイトルの意味も正直よく理解できませんでした。
これは単行本案件かな?