【キャラット8月号】綺麗な水と使い古した油「ごきげんよう、一局いかが?」【感想】
久しぶりにパズドラランク上げ周回中…。
以下が目次です。
22年8月号『まんがタイムきららキャラット』
久しぶりにキタッて感じの作品ですね。
題材の奇抜さといい、きららにハマるでしょうか?
ごきげんよう、一局いかが?
卯花つかさ先生の前作「アニマエール!」は、私が記憶している限りだと2018年のまんがタイムきらら展開催後、キービジュアルを飾った連載中の作品の中で一番最初に連載を終了した作品だったかと思います。
というか最初のキービジュアルを飾った作品の中で連載しているの7作品しかないんですもんね。
まあそれはともかく。
きらら展が開催した時点で最新のアニメ化された作品でもありました。
それが「アニマエール!」。
チアリーディングを題材にした、題材からして珍しさ溢れる漫画でした。
そんな漫画を連載していた卯花つかさ先生の新連載はやっぱり奇抜なものでした、
なんと麻雀。
麻雀自体にあまり良いイメージをもっていない人だって未だに少なくはないでしょう。
そんな中で主だって麻雀を打つ「北王子 冴(きたおうじ さえ)」が通う学校が、明らかに麻雀とは相容れなさそうな学校というのがね。
この水と油を強引に混ぜ合わせたような作品。
「がっこうぐらし!」の『美少女×サバイバル』といい元が「萌え4コマ専門雑誌」というのもあってこういう”水と油を混ぜ合わせたような作品”はある意味きららの得意分野なのかもしれません。
水と油、それぞれ純度が高ければ高いほど良いモンです。
それぞれの良さを互いに引き立たせますから。
それじゃあこの漫画「ごきげんよう、一局いかが?」の場合はどうなのでしょう。
この漫画の場合「水=女子高生」「油=麻雀」ですね。
もちろん一話だけを読んで正確にどうのこうのは言えませんが、それを承知した上で言いますと、
綺麗な水と使い古した油
というのが率直な感想です。
まず水。
こちらは言うことないでしょう。
「アニマエール!」から変化をあまり感じさせない、真水ともいうべき水です。
それじゃあ油はどうでしょう。
ハッキリいって4コマ漫画と麻雀ってあまり相性が良いように思えません。
それはあくまでも対局の様子をもれなく描こうと思ったらの話ですが。
一応この漫画は麻雀の基礎的なルールから入っているので今後も具体的に対局の様子を描くことはしないでしょう。
つまり麻雀はあくまでもお話を進める上での潤滑油であり、基本は登場人物同士のやり取りに重きをおくはずです。
こういう油は話が進んでいくとどんどん薄まっていく可能性が出てきてしまいます。
これは軸がぶれるとも言えます。
今後人間関係がより親密になれば極論麻雀がなくても話は進めるようになるはずですから。
これが「まちカドまぞく」や「紡ぐ乙女と大正の月」のように軸がぶれようのない漫画なら起こり得ない事態なのです。
なにより読んでいて分かりやすい面白さのある漫画でもあります。
この辺を「ごきげんよう、一局いかが?」はどう打開してくるのかが今後の見どころかと思います。
ガッツリ麻雀をねじ込んでくるのか。
麻雀から始まる人間関係に重きを置くのか。
楽しみですね。
まとめ
久しぶりに見ましたけどやっぱり卯花つかさ先生のカラーはいいですね。
水彩画っぽさというかビビッドな感じじゃなくて。
こういうのを美術用語でなんて言うのかは知りません。
こういう時に知識量の足りなさが嘆かわしいモンです。