2 ぼっち・ざ・ろっく!
前回で触れた「まんがタイムきららフォワード」について私は新宿と秋葉原のアニメイトでしか買ったことがありません。きららの他の3誌に比べて厚さが厚いからなのか? それとも需要が無いからか? きらら4誌のそれぞれの売り上げが知りたいところですな。と思ったので調べてみたら・・・
そこそこ売れてるんですよね、まんがタイムきららMAXと同じ部数。それなら単価が高い分フォワードの方が収益ありそうだけど、そんな簡単な話じゃ無いんでしょうね、たぶん。
はじめに
前回
つまり初回の記事を書いた時点でだいぶこのブログの方向性もフワフワしていたので、少しルールを設けることとしました。随時追加予定。こういう本筋から外れる事はまた別の記事で書くべきかと最初は思いました。こんな事で文字数稼いでもしょうがないだろうと。でも本筋から離れた内容の記事で記事の投稿数と継続期間を伸ばすのはもっと良く無い事だろうと思い、ここに記す事とします。設けたルールは大きく3つ。
- 1つの記事で紹介する作品は1つ。原則単行本が売られている作品で単行本が複数出ている場合、第1巻と最新刊を扱う事とする。
- 基本あらすじと主要キャラクターを扱う事とする。キャラクターに関しては画像を添付する事。ただしそれは基本漫画から持ってくる事。
- 当ブログで用いる画像は全て自前で用意し、インターネット上にある画像は使ってはいけない事とする。
以上。
1つ目にある『最新刊』とは『既刊の最新刊』ではなく、『手持ちの最新刊』とします。
2本目
そんな規則を設けてから初の作品は、
ぼっち・ざ・ろっく!
今は亡き前身のブログの名残を受けて、というのもありますがそれ抜きにしてもだいぶ話題性がある作品だと思うんです。なんてったって『次に来るマンガ大賞』8位ですもんね。来ちゃってるんですよ、すでに。多分3、4年後くらいにアニメ化されてると思う。現在音楽をテーマにした漫画ではナンバーワンなんじゃないですかね。それ以前に私はこの作品以外音楽を扱った漫画を知らないので自分の中ではナンバーワンかつオンリーワンなんですけど。
やっぱり出しちゃう『けいおん!』
バンドを主軸に置いた作品という事でどうしても『けいおん!』が頭を過るって言うか、人にこの作品を説明するとき十中八九引き合いに出されると思うんですよね、どうしても。原作者だって両方ともひらがな5文字だし、(けいおん!「かきふらい」、ぼっち・ざ・ろっく!「はまじあき」)二人とも楽器弾くし。
書いてて思ったけど、「はまじあき」って本名ですかね。
引き合いに「けいおん!」を出しましたけど、まあ当然ですけど全くの別作品ですよね。最大の違いは活動拠点。「けいおん!」はあくまでも高校の部活動。おまけにほとんど練習していないため、女子高生としての日常描写がとても多く、正直軽音楽をテーマにした漫画だって言われてもピンと来ないと言うか・・・
じゃあその点「ぼっち・ざ・ろっく!」はどうなのかって事ですよね。
1 登場人物
まず手堅く登場人物から。
後藤ひとり
今作の主人公で「暗い人でもバンドでなら・・・」と、中1からギターを一人で練習。毎日6時間練習を2年間続けて結果、1人弾きは最強のコミュ障。陰キャ。(この辺私はひとりをバカにしてはいけない)動画サイトで「guiterhero」名で活動。結構名は知られているようで、現実で例えるなら・・・・・・
「ピンク髪は異常」と一説にあり、ひとりも素でその道を行っている。
時々顔が溶ける
そんな後藤ひとりは外バンド『結束バンド』でギター(多分リードギター)を担当。『結束バンド』の他のメンバーは次の通り。
伊地知虹夏
ドラムを担当。正にひとりとは対照的なキャラクター。コミュ力限界突破している圧倒的陽キャ。(いくら自分のバンドのギター担当を探しているって言ったって、いきなり顔も名前も知らない人に声をかけるなんて真似は私にはできない。腹を切った方がマシ)。逃げたギターの穴埋めを探しひとりに声をかける。姉が下北沢でクラブを経営しており、ひとり曰く、「派手でオシャレ。バンドしてるって感じ」の女子高生。「ギターヒーロー」って名前で数年前から活動してる人のファンらしい。
山田リョウ
ベースを担当。なぜか名前がカタカナ。相当自分の腕前に自信があるらしく、バンドに関してはかなり強気な発言を繰り返す。1人でいるのが好きなタイプらしく、当人曰く友達は虹夏しかいないらしい。バンド『結束バンド』の名付け親。
喜多
ボーカルとギター(多分リズムギター)を担当。見落としか分からないけど名前は不明。(本当に見落としているだけ・・・?)逃げたギター。リョウ目当てでバンドに入るもその実ギターは一切弾けず、合わせの練習には頑なに欠席、挙句蒸発した。ギター弾けないくせにバンドに入る辺りから分かるように陽キャである。ギターの『コード』と言う単語すら分からない異次元の初心者だが、ギター熱心に練習中。
2 あらすじ
最新刊である1巻の内容を大雑把に分けると、
- バンド『結束バンド』を結成して、
- バンド費用を稼ぐためにクラブでバイトして、
- クラブで演奏、後に打ち上げ
この間に、演奏する曲を作ったり
路上ライブで客引きしてライブのチケットを売ったり
とまあ非常に音楽要素満載。喜多並みに音楽、特に軽音の知識が無い私でも楽しんで1冊読破できた辺り、そこまで硬派な漫画では無いよう。さすがきらら。広く浅く抑えているぅ。
作品の軸
作品を正しく評価するにあたり、絶対に必要なスキルはその作品の軸を見抜くこと。簡単に言うとその漫画の要約を正しく行いなさい、という事。
例えば(何度も例に出すが)「けいおん!」なら『女子高生達がバンドに打ち込み青春を過ごす漫画』と言うより『軽音を楽しみながら日常を謳歌する女子高生達の日常を描いた漫画』と言った方が物語にブレを感じずらくなる。実際演奏したのは学校の文化祭がほとんどで、プロになろうとしたりコンクールに参加しようともしない。さらに最後に演奏した曲『天使にふれたよ!』は軽音楽部ただ1人の後輩、梓に向けて演奏された曲。本当に良い意味で自分達の世界を生きていて、それにしか関心がない。もし仮に軽音楽部にもっと部員がいて「放課後ティータイム」以外のバンドが1個でもあればもっとギスギスした展開がいくつかあったと思う。
それならこの「ぼっち・ざ・ろっく!」の軸はなんなのか、と言えば1巻だけを見れば多分「けいおん!」とは真逆で『プロデビューを目指して全てを1から組み立てていく』ではないかと。ひとりは学生の間でプロデビューしないと人生終わる気しかしていないらしいので。
外バンドでの活動を軸に据えているからこそ、プロになろうと活動する事が主人公の前提にあるからこそ音楽漫画なんだ、という先入観を持っていてもブレを感じず最後まで読みきれたのだと思う。
ちなみに最初に読んでいた感じ、『バンド活動を経てコミュ障を克服=「ひとりの人間としての成長」を描く漫画』かな、と思ったりもしましたが、やっぱりこっちの方が正しいのかもっ
ちなみに軸というのは何をするにしても必要不可欠なもの。今現在、私はこのブログの軸を見失いつつあるので記事の内容もものすごくブレてます。ルールとは一体何だったのか・・・。
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