きらら探求軍〜細々と息をするオタクの足跡〜

主にまんがタイムきららコミック、ウマ娘に関することをぼそっと書いています。ちょこちょこyoutubeにも投稿していたり。

12 いのち短し善せよ乙女 ~進むべきは銀魂の道~

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最近「Marvel's Spider-Man」にドはまりしているナナシです。いわゆるオープンワールドゲームはこれが初めてなので当分この熱は冷めない事でしょう。しかし今週末(2019/10/25)にはCoD:MWが発売されるという。もう発売しちゃった。間に合わなかった。

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いのち短し善せよ乙女

19年8月号からゲスト掲載し、しばしの間を経て連載が始まった

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いのち短し善せよ乙女

コメディ要素の強い4コマ漫画です。ゲスト掲載1話目から注目していたのですが…

 

登場人物

風上 乙女
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主人公。高校1年生。訳あって1日1善を行わなければ死んでしまう体質に。

杏 エリカ
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主人公の同級生。主人公とは相思相愛の関係にある。

という設定を周りに刷り込みやって天降(てんこう)してきた天使。

錬成陣なしで記憶の改ざんが出来る。

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ただし微調整は効かない模様。

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神成 夏芽
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転校生。驚くと性格と態度が豹変する。髪の色も変わる。

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多分「ラブ・デラックス」の使い手。

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あらすじ

即落4コマで死亡した主人公の風上乙女。神様や天使すら哀れむ死にざまを披露した風上に1つの条件を課して蘇らせた神様。その条件とは「叩くと『何か』が出てくる『うちでのおおきづち』を使って1日1回善行をする事」

乙女の命を賭けた善行が始まる。

 

注目していた

この作品、初掲載された物からかなり気になっていたと言うか気に入っていたと言うか。

  1. 即落4コマで死亡する主人公。
  2. 悲哀さをまるで感じさせない展開の速度
  3. キャラクターデザイン

と、個人的に好きな要素がいっぱい詰まっていたのです。

ただ連載が始まる前の計3回の掲載作を読んでふと思ってしまったのです。それは、

  1. 致命的にギャグがつまらない
  2. 善行にひねりがない

 100歩譲って1つ目の奴は良しとしましょう。大好評で9割9分の人が面白いと絶賛するギャグ漫画だって残りの1分の人はつまらないと思っている訳だし、私はその1分の人間だったという事でしょう。

ただ2つ目のはいかがなものでしょう? この作品の根底の部分なのに…。

 

これまでの善行

これまで掲載された計3話と連載1本目のお話で実際に行われた善行をまとめると、

  1. 「ワカメ」で「みそ汁を作る」
  2. 「醤油パック」を「ドラゴンの血に見立てる」
  3. 「クラッカー」で「転校生を歓迎」
  4. 「サインペン」で「犯人の似顔絵を描く」

いかがでしょう? 捻りなさすぎでは?

2つ目に至っては逆に捻りすぎて意味がよく分からないと言うか、読んでて「ん?」ってなってました、「ん?」って。

善行も、その行いが善か否かを判断するのが神様のせいなのか、判定が曖昧なのも引っかかる点です。

 

進むべきは先人の道

散々根底の部分から言ってきましたが、最初に言った通り私はこの作品に期待している訳です。長期連載して欲しいのです。ただこのままだとそれも叶わなそう。一体どうしたら長期連載が出来るのか、その点を素人目線で考察してみたいと思います。

何でも出来るストーリー

改めてストーリーを要約すると「ある道具を使って善行をする」と言う、いくらでも広げようがあります。何でも出来る設定なのです。

ただ、何でも出来るという事はそれだけシンプルな設定であるという事。つまり描きようによっては簡単に飽きられる事もありうるのです。

必要なのはメリハリ

そうならないようにするにはメリハリをつける必要があります。となると今度はどういう路線でメリハリをつけるかが問題になる訳ですが、これがジャンプコミックなら迷わずバトル路線に移行していた事でしょう。ただきららはジャンプではないし、キャラデザ的にバトル路線に移行するのはどう考えても不可能

となると、今は各話1話完結していますが、そうではなく2、3話程使って大きくストーリーを展開する以外に他はないでしょう。

もちろんそれだけ話数を使って1話完結型と同じようなギャグ一辺倒のストーリーにしてしまっては意味がありません。もっと感慨深い「イイハナシダナア-」ではなく「良い話だなぁ」と言えるようなオチをつける必要があると思います。感動もの路線の長編ストーリーを挟んだ方が良いという事です。

要するにこれは…?

ここまでのまとめをすると、要は

何でも出来るストーリーなのだから、1話完結の展開を軸に間に2、3話ほど使った長編を挟む。

という事。

察しの良い皆様ならもうお気付きでしょう。過去にこれに似た作品がある事に。

主人公は「万事屋」という何でも屋を営み、ギャグペースの短篇とシリアスをメインにした長篇を交互に繰り返し、連載初期は読者アンケートが振るわなかったがそれに懲りず、結果15年の連載期間を走り切った国民的侍漫画「銀魂」です。

今度新作OVAが放映されるんですよね。銀の魂篇の続きでしょうか?

銀魂」の場合、「将軍暗殺篇」以降はシリアスなトーンが長続きしましたが、それ以前は基本短篇と長篇の繰り返しでしたよね。

ここで一応断っておくと私は銀魂はにわかです。アニメ、映画全部見て漫画全話読んだくらい。あ、実写見てないから全部じゃないか。

いくらでも広げられるからこそ、先人の拓いた道を進む必要があるのではないでしょうか。じゃないとあっちこっちとっちらかって風呂敷を畳むに畳めなくなってしまいますから。

 

ここまで書いといて何だけど、同時期の新連載作なら「星屑テレパス」が強すぎる。他誌だけど。