
20年12月号『まんがタイムきららMAX』
本当はもっと早くこの事について書きたかったのにここまでずれ込んでしまった。
ちょっと真面目にレビューしてみた「おしかけリブート」

20年11月号から計3話のゲスト掲載が始まったモトカズ先生の「おしかけリブート」
未来でバケモノに代わりはて、人類の脅威になってしまう”不動 エイ”とそんな彼女を守り、世界を”再起動”するために未来からおしかけて来た”キュウ”が暴れまくるハイテンポなギャグ漫画な、そんな作品。
20年12月号掲載された時点(かどうか、詳しくは出版社がらみの人にしか分からないはずだけど)で連載はしないことが決定してしまったそうです。
これは非常に残念。
モトカズ先生もかなりのきらら愛好家のようで、「キルミーベイベー」でおなじみのカズホ先生の影響を強く受けているらしく、ってのは実際に絵を見れば分かる事でしょう。
最初、本人のツイッターでMAXにゲスト作が載るということを知った時、なんとなく嫌な予感がしたのですが、実際に読んでみて的中。
絶対にMAXよりもキャラットの方が合っていたんじゃないかという悪い予感です。
モトカズ先生は知っていても、先生の描く漫画はちゃんと読んだことがありませんでした。
それでも傾向的にギャグ要素が強いんだろうなぁというのは容易に察しがつきます。
そしてその”ギャグ漫画”なのですが、これは私の所見100 %ですが、ギャグ要素のある作品なら多々あれど、コテコテのギャグ漫画って結構稀なイメージがあります。
そもそも仮にきららが空気系を売りにするのならギャグ漫画って完全に空気系と水と油の関係じゃないですか。
街中でコントみたいな展開って普通見れないし遭遇しないでしょう?
こういうやつね。
でも”稀”ってことは載っていないわけでもない、ということで。
私の中で各誌、特にギャグだなぁって思う作品を上げていくと、
- まんがタイムきらら=「はなまるスキップ」
- まんがタイムきららキャラット=「キルミーベイベー」
- まんがタイムきららMAX=「いのち短し善せよ乙女」
- まんがタイムきららフォワード=「あいらいく俳句」
この中で「キルミーベイベー」以外は比較的最近連載が始まった作品です。
最近と言っても1年以上連載してるけど(はなまるスキップ以外は)。
で、なんでキャラットの方が良いんじゃないかって予想になったのかと言うと、理由は2つあって、どちらも連載前提なのですが、
- 直近キャラットに載ったゲスト作、新連載作にギャグ漫画が少ない
- MAXだと「乙女」と競合しそう
まず1つ目についてですが、そもそも読んでいる漫画がギャグなのか否かの判断は読み手に依存するところもあるのでなんとも言い難いので割愛。
でも2つ目は人の見方にあまり関係しないことでしょうからガッツリ書きます。
上に上げたギャグ漫画、そして「おしかけリブート」すべてに共通することがあります。
それは登場人物がどれも低頭身であるということ。
そっちの方が絵柄的にコメディっぽさが足されるからでしょうか。
もしくは低頭身のキャラは絵的に動かしにくいので、逆に動きを大きくかけるからギャグと相性が良いのか。
まあその辺は置いておいて、さらに「おしかけリブート」と「いのち短し善せよ乙女」の2つに限って特に似通っているのが、
話の基軸は基本”主人公の救済”である
ということ。
片や再び得た命を手放さないよう毎日善行に励み、片は未来でバケモノになる事を防ぐために何かしら励む(現時点で具体的な救済案は不明)、と。
もちろん細かいところを見れば全然違うんですけど、文字通り主人公が命張ってるって見方をすれば断然「いのち短し善せよ乙女」の方が強いですよね。
ましてや連載が始まってから日も浅く(1年は経っているけども)、しかも初の単行本第1巻が出るタイミングとなればなおの事ね。
掲載誌が、もしくは掲載するタイミングが違っていれば、もっと人気が集まっていてもおかしくないんじゃないか。
そう考えてしまうと残念でしょうがない。
じゃあ肝心の中身、ギャグ漫画として読んでどうだったのか、ストーリーはどうだったかと言えば私はそんなに好きではありません。
散々”残念、残念”言っといてね、この仕打ちはまさにゲスの極。
ギャグは普通に好きです。
特筆するところがないくらいギャグは普通に好き。
だから連載しなかった、ということが凄く残念なんですよね。
もっとモトカズ先生のきららで描くギャグ漫画が読みたかった。
問題なのはストーリーなんですけど、まずキュウが世界を再起動するのは良いとして、どうして作中のタイミングを狙って未来から過去にやって来たのかが分からない。
エイが人類の天敵になった原因はある試薬のせいだ、と天敵の素性もそうなった経路も分かっているわけで、それならエイが試薬を飲む数日前にタイムスリップすれば良かったのでは?って考えるのが自然だと思う。
タイムトラベル系はこういうことが言えちゃうんですよね。
近い過去には戻ることができないという設定があればまだ良いんですけど。
仮にずっと過去に戻ってから話を進めたいのなら、エイがバケモノになった理由は断定してはいけません。
そうじゃなくちゃキュウが結婚してまでエイと常に一緒にいる必要がありませんから。
エイが人類の脅威になってしまった
しかしそうなった原因は一切不明
なので未来から過去の世界にあらゆる事態からエイを守る”守り人”を送り込み、エイのバケモノ化を防ぎ、世界をリブートする
って方が話も広げられるだろうし、キャラクターの行動に無駄が生じません。
これなら12月号に出てくる「改変派」と「過激派」の間の溝も一層深くすることが出来ますしね。
そうしたらキュウとアルの関係も構図は変わらずともより大人に翻弄されている感が増していたことでしょう。
無駄と言えば、エイが体を鍛えているという設定も現時点であまり活きていませんからね。
話が続けば活かせる機会も出てきたのかもしれませんが。
12月号で出てくる「世界リブート計画」の「過激派」にも同じようなことが言えます。
エイを抹殺してことを収めたいのなら、エイがある程度力を付けている現代ではなくもっと過去に戻れば良いのに。
なぜわざと自ら修羅の道を選ぶのか。
あと暗殺術を学んでおきながら、まるでエイを暗殺する気がないアル。
なぜ真正面から挑むのか。
過去にやって来た真意としてキュウと一緒にいたかった、とあとで自白していますが、それなら暗殺術以外の普通の武術を極めている、とかでも良かったでしょうに。
暗殺術である必要性はどこに?
どちらも総じてやり方がチャージマン研のジュラル星人並みに回りくどい。
あと私は漫画を描けるほど高貴な人間じゃないのでなんとも言いにくいのですが、このコマに感じる違和感が凄い。

コマの壁をぶち破っているように見えながら結局コマの中に納まっちゃって、迫力があるんだかないんだか。
まあ長々と書いてきましたが、個人的な意見をグッと前に出させてもらうと、仮に掲載誌が違えども、仮にタイミングが違えども、連載は厳しかったんじゃないかなぁというのが率直なところ。
話の細かいところで意味のない要素が絡みすぎなんですよ。
サラッと読む分には気にならないかもしれませんけど、私は看過できなかったなぁ。
読めば読むほどツッコミどころがありすぎて・・・。
要はね、タイムトラベルが絡むとね、結構難しい。
なんだかんだラバーストラップって素晴らしい

一度USBメモリをなくしまして。
二度となくさないようにストラップでも付けようかと。
何か良い物ないかなぁと考えていたらふと思い出したのが”とらのあな池袋店”のレジ横に置いてあるバンドリグッズ。
あそこに置いてあったストラップ買えばいいか、と買ってきました。
無難にロゼリアをチョイス。
店頭には2個しか残っていませんでした。
手に取ってみるとパッケージにこんな印刷物が。

しかも何枚も貼ってあるんですよね。
買った後に剥がしてみたら、どうも前のキャンペーンの名残らしい。
”税込みで1000円以上のバンドリ関連グッズを買うと、無くなり次第配布終了する「オリジナルA5ファイルが貰える”と。
私は本当に欲しい物以外、特典目当てで何かを買うということはしません。
しかし1個600円のロゼリアストラップが2個。
2つ買えばいい感じに1000円超えるなぁ、と。

そりゃ買うよね。
欲しいヤツしか出ないお恵み。
付いてきたA5クリアファイルは絶対に使う機会のないサイズでした。

あと久しぶりに触ってみたけどやっぱりラバーストラップって良い。
大きさとか触感とか。
シリーズで揃えたくなっちゃった。
物欲に反比例する懐事情。