87 「あいらいく俳句」を普及させたい~もう少し語りたい「しあわせ鳥見んぐ」~
知育菓子ってどこに「知」を「育」む要素があるのだろうか。
「あいらいく俳句」を普及させたい
既に普及している可能性はこの際横に置き・・・。
この漫画の凄いところはちゃんと俳句していないってところ。
ここが凄いよ「あいらいく俳句」
先ほども書きましたけども「あいらいく俳句」の凄いところはちゃんと俳句していないところ。
別に貶してるわけじゃないですからね?
細かいところから見ていくと、
- 台詞が575になっている(基本字足らず)
- 店の名前が575
基本的に読み切りタイプの漫画で、各話で有名な俳句を取り上げて、その内容をもとにわびさび部の活動が展開されます。
そして最後にオリジナルの俳句を詠む。
問題なのはこの最後に出てくる俳句で、正確には俳句ではなく川柳なんですよね。
季語がないから。
セリフとか店名に季語を盛り込むのは面倒くさいだろうからそこが川柳っぽくなるのはしょうがないにしても、各話を締める俳句すらその実川柳っていう。
これ凄くないですか?
つまり「あいらいく俳句」とは、俳句を詠む女子高生の話ではなく、タイトルの通り俳句が好きな女子高生の日常を描いた、まさにきららにふさわしい作品と言えるのです。
とこんな謳い文句がこの作品にはありますけど、いやいやこれは純然たるきららです。
あともう1つ凄いこととして、私の手元にある『まんがタイムきららフォワード』は19年8月号からですが、そこから今月号まで「あいらいく俳句」は基本常に一番最後に掲載されています。
ここまで来ると人気がないから最後って訳ではなくて『まんがタイムきららフォワード』のトリとして載っているんですね。
個人的に読んでて最初はこのキャラデザにちょっと抵抗を感じたりしました。
ちょっと萌えに寄りすぎじゃねって。
でもザ・きららな作品なんだよなぁ、と思うようになったら抵抗も消えましたね。
もうすぐ単行本2巻が出ることでしょうし、このタイミングで「あいらいく俳句」の普及活動を始めておけばなんか良いことないかな。
そんな邪な思いでいっぱいです。
もう少し語りたい「しあわせ鳥見んぐ」
ゲスト掲載3話の内、たった1話を読んだだけで既に虜状態にあるこの「しあわせ鳥見んぐ」をもう少し語りたい。
わらびもちきなこ先生の新作ということで、これは漫画の1ページ目から引き合いに出されていますけど「佐藤さんはPJK」
私がここまで「しあわせ鳥見んぐ」に魅せられているのって前回の「佐藤さんはPJK」があまりにもあんまりだったからじゃないかって気がするんです。
その大きな要因が登場人物。
各作品から2人ずつ引っ張ってみましょう。
佐藤さんはPJK
- 鈴木 千春
- 佐藤
しあわせ鳥見んぐ
- すず
- 名称不明のバードウォッチャー
問題なのは名前じゃないんですよ。
「佐藤さんはPJK」の場合、主人公の千春はマジで特徴のない女子高生で佐藤はPJK。
なのでそれぞれのキャラクターに掘り下げる要素もなければ人として成長していく要素すらないんですよね。
なのでキャラクターの面白さではなく、話の面白さで読者を引き付ける必要があるわけで、その結果奇妙なテニスや料理が出てきてしまったのでしょう。
わらびもちきなこ先生的にもそこは辛かったのでは?
だからこそ「しあわせ鳥見んぐ」ではしょっぱなからすずに大きな問題を抱えさせているのでしょう。
漫画としての出来が、
ってイメージがあります。
漫画もそうなんでしょうけど、多分あれって描けば描くほどうまくなっていくものなんじゃないのでしょうか。
ブログも多分そう。
私の記事だって昔のに比べれば今の奴は絶対マシ。