【まちカド考察】コアの形は都度変わる?〜10年前に一体何が起こったのか〜
格安シムって結局どれが正解なのか。
3月6日時点最新「まちカドまぞく」考察
単行本6巻が出て結構経ちますし、そろそろ新しく考察記事を書いておこうかと。
未だ謎多き過去の話
各人物の過去なり正体がどんどん明かされている中、おそらく「まちカドまぞく」という漫画の話の核心に関するであろう10年前の出来事についてはあまり明かされていません。
今回は既出の情報からこの点について可能な限り考察を深めていこうかと思っております。
桜・ヨシュア vs アレ
6巻77話目にて桜は明確に”アレ”と戦うと言っています。
シャミ子への魔力操作をおこなった結果、魔力の減った桜とシャミ子の父であるヨシュアは取引をし町を守ることに協力することになっていたので、桜が戦うのならもちろんヨシュアも一緒に戦っていたことでしょう。
つまり桜・ヨシュア vs アレという構図が出来上がります。
過去の桜の発言と状況、そして上の発言からこの戦いは桜側から仕掛けた戦いだということが分かります。
発言とは桜の斡旋を受けて働く準備をしていた白澤に対する発言。
桜「今から天災みたいなのが来るから2・3日戸締りをしておいて! 外出もしないで!」
この”天災みたいなもの”がアレとの戦いを指しているのなら、今からそれが来るということを把握できていることになります。
そして戦場となったのは陽夏木家の廃工場。
つまり人気のないであろう場所です。
戦いの始まるタイミングを把握しており、かつその戦闘が人気のない場所でおこなわれたのならその戦いは絶対に突発的なモノではありません。
これは3巻までの内容から分かる事です。
そして6巻での上の発言から桜側からアレに対して仕掛けたことが確定したと言っていいでしょう。
考えがまとまらないのはここから先で、どうにもアレとスイカが自分の中で結びつかないんですよねぇ。
でも自分の考察上アレがスイカでないと困るので、自分を言い聞かせるように考察を展開してみたいと思います。
ダレトク?
アレ=スイカの場合
両者が対立関係にあったのは間違いないです。
桜は光と闇の一族が共存できる環境を作ろうとしていたし、片やスイカはその共存できる場を「牧場」と呼んでいました。
これは自らの対義の為に魔族を狩る場所という意味です。
なので両者が戦う理由は十二分。
気になる点は次の3つ。
桜側から仕掛けた点については考えられる理由として、スイカがなにかよからぬ行動を起こし始めようとしていたから、くらいしか考えられません。
というか比較的細かい疑問なのでこの点はいったんスルー。
スルー出来ない疑問が残りの2つです。
魔力が落ちぶれていたとしても最強の魔法少女と謳われる桜と神話級の武器を扱うヨシュアを相手にしてまったく無傷で戦いを乗り越えたとは考えにくいです。
仮に負傷したとしても討伐カードのストックがあったのならそれで回復することはできるでしょう。
桃がスイカの「無力化」に成功している以上、その逆だって出来るはずです。
3巻38話の回想シーンにて桜はシャミ子に対しこう言っています。
桜「妹の分まで呪いを背負ったやさしい子 この町に当面災いは来ないだろう だから・・・私のコアを君に託す」
災い=スイカなら、少なくともこの時点でスイカが魔法少女としてまともに機能していたん常態にあるということが分かります。
何より気になるのは"当面"という文言。
この言い方だと時間が経てばいずれ災いが来ると言っているように聞こえます。
だとすればスイカを消滅させないまでも徹底的に痛めつけ、町から追い出したのだろうなということが分かります。
コアの形はその都度変わる?
ただひたすら痛めつけて町から追い出したのなら特にどうということはありませんが、仮にコアの状態にまで追い詰めたとなると話は変わってきます。
10年前の戦いでスイカがコアの状態になったとしてその4年後、作中の6年前にてスイカが存在している以上、コアを破壊されることはなかったということになります。
しかし、もし考察通りスイカに桜側から攻撃を仕掛けたのなら、コアの状態にしてそのまま放置しておくというのはちょっと考えにくいんですよね。
仕掛けておきながらトドメを刺さないってのはね。
しかもスイカのコアは黒い水晶型。
つまり自力で動けないコアです。
そんなコアを壊さなかったのはどうしてか。
考え方をかえてみましょう。
壊せなかったというより壊せなかったとしたらどうでしょう。
そう思った根拠として次のシーンを挙げます。
優子の上にあるのはどちらも桜のコアのはずです。
白澤の目撃情報から桜のコアが猫型であることは明らかです。
でも優子の命を自分のコアをもって支えようとした時、コアは明らかに猫ではなく、花弁が5つの花形になっています。
多分桜の花でしょう。
さらに魔法少女のコアはその魔法少女の心に依ることが桃の口から明らかにされています。
その「心」というモノには明確な形はありません。
そもそもモノと表現すること自体適切ではないのかも。
環境や精神状況に応じて変わる心にコアが依存するのなら、その心の変化に合わせてコアの形も変わると考えても不自然ではないのでは?
それが先程挙げた桜のコアの形の差に繋がるのではないかと思います。
スイカが自身の敗北を悟った時、とにかくその場から逃げ出したいと心の底から願っていれば、コアもその思いに応じて形を変え、動物型になっていたのかもしれません。
この辺、また違った角度から考察してみたのでごちらもご参照ください。
そもそもどうして桜はヨシュアを封印したのか
スイカのコアが動物型になろうがなるまいが、桜たちの前から敗走したのは事実のはずです。
その根拠として、次のシーンを挙げます。
このセリフから察するに、スイカは桜が大量の討伐カードを隠していたことや、その隠し場所はもちろんのこと、そもそも持っていたこと自体知らなかったように思われます。
で、そもそもどうして桜はヨシュアを封印したのかと言う話ですが、間違いなくその目的は討伐カードだったはずです。
実際使ってますし。
もちろん私利私欲のためにではなく。
白澤に桜が家を出ないよう忠告する場面がありますが、どうしてわざわざ忠告に行ったのか。
これを考えるにはまず、陽夏木家の工場と喫茶あすらの位置関係を把握する必要があります。
喫茶あすらはたまさくら商店街内にあることを杏里が証言しています。
工場は普通人の密集する地帯に作るとは思えませんし、アニメで確認する限り周りは山だらけです。
すると喫茶あすらと工場は地理的にかなり離れていることになります。
それだけ離れているのに白澤のことを気にかけていたのなら、それだけ戦いの余波が広く伝播していくことを気にかけていたのでしょう。
確かに震度の大きい地震が広範囲に地震を起こしますから、影響を危惧するのも分からなくはありません。
喫茶あすら開店日の12月28日。
この日に白澤は桜のコアを目撃しており、その前に最後に桜にあったのは、桜が忠告にしに来た日の12月25日です。
この間、3日間の出来事を白澤は話してくれませんでしたが、この間に本当に町全体を巻き込むような大規模な戦いが起きていたとすれば、そのことについて話さない理由はありません。
そもそもこのシーンで白澤は桜に関する情報を求められているわけですから。
ここもまた、スイカのコアの時と同様に話さなかったのではなく話せなかったのだとすれば。
桜がヨシュアを封印して手に入れたカードの使い道も自然と絞られてきます。
戦いに関する影響を町全体から削除する
となるでしょう。
仮に町全体に物理的に影響が出ていて(例えば家が半壊するだとか)それも記憶の消去と一緒に直したとすればどうして陽夏木家の工場を元に戻さなかったのかという当然の疑問がよぎります。
なので実際に影響を及ぼしたのは工場周りだけ。
でももしかしたら精神面で町民に負担をかけていた可能性もあるのかも。
いや、それよりも桜の言う天災というのが異常なまでの魔力の揺らぎを意味していると考えた方が自然か?
魔力の揺らぎ=町の平穏の揺らぎと、過去の桃の発言から言えなくもない?
それを一気に解消するために必要だったのが討伐カードで、その場にいた魔族がヨシュアしかいなくて・・・みたいな展開があったのかも。
それにこう考えると桜がヨシュアを封印したのは、ヨシュアが桜にそう頼み込んだからと考えることも出来ると思います。
桃が桜の討伐カードを使うことに躊躇していたシーンでシャミ子はこう言います。
シャミ子「ごちゃごちゃ悩んでないでなんでもいいから使っとけ──い!! そんなちっさいことでおとーさんも私も怒りませんて!!」
ヨシュアの登場シーンってかなり少ないので情報が少ないですが、おそらくシャミ子に似た性格をしていたのではないのでしょうか。
子供を救ってくれた恩があったとはいえ魔法少女と共闘していますし、言葉使いとかもそこはかとなく似ている節があるようにおもいます。
だとすればヨシュアは相手の目的が自分の目的と合致しているのであれば、封印されることすらも受け入れらる心の強い魔族だったのかもしれません。
21年3月時点最新まちカドまぞく考察タイムライン~??年前から10年前まで~
といったところでここまで展開してきた考察を時系列でまとめてみたいと思います。
??年前
某国にて桜・スイカペアがなにかしらの争いに巻き込まれ孤児となった少女を保護し、少女に桃と名前を付ける。
10年前
桜はこれからせいいき桜ケ丘内で起こる戦いに桃を巻き込まないよう、共闘関係にあったヨシュアに頼み、過去の記憶を改ざん。
桃にせいいき桜ケ丘から離れてもらう。
コアになったのか、もしくは徹底的に痛めつけられたのか。
どちらにしてもスイカは桜たちの前から敗走。
町に魔力の大きな揺らぎが発生し、町の平穏が脅かされるもそれをすぐに解決する手段を持っていなかった桜はヨシュアの提案でヨシュアを封印し、手に入れた大量の討伐カードの一部を使ってこれを解消。
残った討伐カードとその他を桜の下に埋める。
その後コアになった桜は優子の事を思い出し、彼女が入院するせいいき記念病院へ。
そこで優子の命を支えるために彼女の中に自身のコアを埋め込む。
桜がどのタイミングでコアになったのかが分かりませんが、物を埋めるというそれなりに器用なことをしているのでコア化はその後と考えるのが自然でしょうか。
あとこの流れで行くと実はそこそこ大きめの矛盾もあったりするのですが、この点はまた別の機会に。
文字数ヤベェ。
久しぶりの4000字オーバー。