まちカドまぞく解体新書 vol3と考察その3〜桃はどう願うべきだった?〜
動画って作るのムズカシイィ・・・。
まちカドまぞくを読み込みたい
アニメ化速報が続く中、相も変わらずまちカドまぞく。
とりあえず一区切りつけられる3巻までやってきました。
これで折り返し。
画的に読み込もめば何か面白いものがあるかなぁと思っていたのですが、ぶっちゃけこの点第3巻はそこそこ貧弱でした。
なので読み込み点も結構貧弱目。
その1:万能メーカー”KIRARA”
単行本頭に載っているキャラ紹介にてシャミ子の妹良子は一眼レフを持っています。
後にも先にも良子が一眼レフを手にしているのはこの紹介シーンだけです(多分ね)。
シャッターの隣にボタン的なモノがあるので、この一眼レフのモデルはニコン製品でしょうか。
キヤノンユーザーからすればちょっとガックリ。
それはそれとして、一眼レフは大抵内臓フラッシュ前方にメーカーやブランドのロゴが刻印されています。
この一眼レフには”KIRARA”とあります。
これが企業の名前なのかブランドネームなのかはこれだけでは判断できませんが、過去に登場した家電にもKIRARAというロゴが刻まれたモノが登場しています。
冷蔵庫とか。
ホットプレートとか。
つまり”KIRARA”は会社の名前ということです。
白物家電ならまだしも光学機器にまで手を出すってKIRARAのカバー範囲広すぎでは?
フィクションならではの万能企業といったところでしょう。
その2:さすがの住人
ミカンが廃墟まがいのばんだ荘に引っ越してくる回。
捲れた壁紙の向こうから顔を出したお札の数々を見た時のシャミ子のこの表情がね。
さすがは現住民って感じの達観した表情。
これは過去に見たことがあるって感じの表情ですわ。
その3:現実を見つめたセイコ
きららに出てくるお母さんってみんなことごとく見た目年齢が若すぎるから実年齢を考えると見た目とのギャップに驚きを隠せないことなんて茶飯事です。
シャミ子の年齢は15歳。
作中で初めて出てきた西暦は桃が施しでシャミ子に渡した菓子パン”ねぎとろデニッシュ2015”ですから、スタートした時の西暦は2015年と仮定すると、シャミ子は2000年に産まれたことになります。
調べてみると2000年時点での初出生時の平均年齢は28歳とのことなので、清子がシャミ子をこの年齢で出産したとすれば2015年時点で清子の年齢は43歳。
ちなみに40歳の事を初老と言います。
この人が初老?
きららワールドって恐ろしい。
まちカド世界での西暦はおそらく現実世界の西暦とマッチしているようなので、
作中では1年どころか半年も経過していないのに冷蔵庫の型番が2016となっているところから推測。
もちろんテキトーに型番を付けた可能性大。
もしそうだとしたら2021年で清子は49歳になります。
アラフィフ。
その4:隠れ肉に埋め込まれたたまさくらちゃん
伊藤いづも先生が単行本1巻単位で漫画を描いているというのは有名な話。
となると作中の小ネタというか、細かいシーンで巻頭に出てきたアイテムが後の方にチラチラ出てきたらなんか面白くないですか?
3巻で言えば1話目に出てきた”肉に埋め込まれたたまさくらちゃん”
私が確認できた限りで出てきた肉たまさくらちゃんは、
- ごせん像へのお供え
- 電話横の小物
の2つのシーンだけ。
対して面白い要素ではなかったですね。
ちなみに電話横に常に置いているわけではないようです。
考察その3「桃はどう願うべきだった?」
もう新しい話がどんどん更新されているのにいつまでこの話を引っ張るのか。
といってもそもそも前回の”考察2”はこの考察をしたいがための前座だったのでそれも仕方なし。
幼少桃は、討伐ポイントを使ってスイカを「無力化」しました。
その結果スイカの体は朽ち果てコアが出現。
それで終わったかと思いきやコアの周りに禍々しいオーラのようなものが漂ったかと思えば、そのオーラはスイカの体を再形成しました。
そしてスイカは桃に対しこう言います。
「ご褒美のつかい方かたがうまくないね 言い回しでけっこう効果が変わるから覚えておくといい」
これは桃の言う「無力化」と実際に捉えられた「無力化」との間でニュアンスが微妙に違っていたということです。
それでは実際に桃の言う「無力化」と実際に行われた「無力化」にはどれほどの差があったのでしょう?
この話のタイトルは”スイカ、全バフ解除される”となっています。
これが桃の言う「無力化」だとすれば、スイカに上乗せされた力すべてを無くすことが桃のお願いだったということになります。
ただバフが解除されただけではスタート時点のスイカになるだけですし、お願いをする時、最初は殺す的な意味合いをもつお願いをしようとしていたことから桃の言った「無力化」には相当敵意があったことが分かります。
実際「貴女には何も力も無い」と言っていますし、この事から桃の言った「無力化」は魔法少女としての力すべてを無くして欲しいということでしょう。
それでは実際に行われた「無力化」はどういうものなのか。
これは魔法少女の体の構造を考えれば一目瞭然です。
魔法少女の体はエーテルで構成されており、そのエーテルを結び付けているのが魔力です。
その魔力がなくなると体は崩壊し、魂=コアが空気中に拡散するというのが魔法少女に関する公式設定。
次にスイカが実際に「無力化」された工程をおさらいすると、
- 身体が崩壊
- コアが出現
- コアを取り囲む黒いオーラのようなものが出現
- スイカのシルエットを再形成
身体が崩壊するのはエーテルを繋ぐ魔力をすべて失った時。
つまり実際に行われた「無力化」とはスイカの魔力をすべて無くすであったことは間違いないでしょう。
シルエットを形成したスイカは「・・・たべのこしがあって良かった」と言っています。
たべのこし=魔族の魔力だとして、今後再びスイカが敵として立ちはだかるために再起を図っていたとして、そのために魔族の魔力が大量に必要になるとすれば、私がこれまで考察してきた通り、これから魔族の大量虐殺が始まるのかもしれません。
魔族の戸籍を一括管理しているであろう暗黒役所が機能していない状態ならありえる話です。
って話をしたいがために前回空虚な考察を長々としていましたとさ。
これまでの考察をまとめた記事を貼っておきますので参照程度にご覧ください。
で、肝心の桃はどう願うべきだったのか、というとこれ結構難しい話で、もちろん正解は”スイカの殺害”でしょう。
でも殺す気がなく、ただ力を奪いたいだけならこれは不正解。
でもでも力を奪いたい=無力化だとただ魔力を枯渇させるだけ。
なのでこれも不正解。
魔法少女だって光の一族と契約を交わす前はただの人間のはずなのだから、スイカを完全に無力化させたいのなら、その人間の状態に戻すのが一番正解に近いような気がします。
なので「無力化」というよりも「無効化」。
光の一族との契約を無かったことに=無効化してしまえば根本の部分からスイカの力を奪えたことでしょう。