【きらら7月号】きららって結構人に勧めにくい漫画が沢山あるんだなって【感想】
21年7月号『まんがタイムきらら』
次号から「ゆらめきラグーン」連載開始ってのはありがたいですねぇ。
というか先月分から好きなゲスト作が多く連載化しているのが本当にありがたい。
やっぱり面白い漫画は誰がどう読んでも面白いんですねぇ。
さっきから自分でも気になっていたけれど「ありがたい」ってなに?
あとゲスト作で言えば「ひがえり異世界と魔女の本」
好評だったようでゲスト4話目が載るそうです。
それはひとまず置いておき、3話目を読んで色々妄想に更けていたら俄然連載して欲しい欲が増してきたので、それは追々別に書きたいと思います。
ほぐして、癒衣さん。
今月号の表紙で特に目を引いたのはやっぱり「ミナミト」かなぁ・・・。
ミナミト先生といったら記念すべき『まんがタイムきらら』の独立創刊200号で最終回を迎えた「海色マーチ」の作者ですからね。
その200号は20年7月号ですから、連載終了から早いことにもう1年も経っていたと。
久しぶりにこの号の目次を見てみたら結構な数が連載終了していましたね。
やっぱり時の流れは早いこと。
ちなみにその「海色マーチ」とはどんな漫画か簡単に説明すると、サーっと流して読むとそれなりに面白いのによくよく読み返してみると「あれっ?」ってなる漫画です。
この辺は読んでみないと掴みにくい感覚だと思うので是非手に取って頂きたい。
全2巻だから読みやすいし。
でも大判コミックは少し高い!(税込み900円)
この点が人に漫画を薦める時に少し引っかかる難点。
ブラック企業で鬱々と働く”川口 夏鈴”と同じブラック企業で飄々と働く”癒衣さん”が互いに過労死を防ぎ合うってそんな漫画。
前作の「海色マーチ」は奇人をサディストが殴り倒すって漫画だったから登場人物の間柄が180度反転したかのような漫画になっているんですね。
ついでに「海色マーチ」はそこまで百合百合しい漫画でもなかったのでこの点も「ほぐして、癒衣さん。」との差異でしょうか。
癒衣さんが兼業したら死んでしまうってレベルでそれでも飄々と働き続けているのは夏鈴が同じフロアで働いてくれているから、みたいな。
夏鈴が入社して半年経った今、ようやく本性を現し始めたみたいな、そんな下衆なことはないでしょうけれど。
あとこれは完全に私個人の感覚なのですが、この漫画の主人公”川口 夏鈴”はおそらく新卒採用されたであろう23歳で、私と同い年なんですね。
ここまでとはいかないまでも同年代の中にはこうやって社会の荒波にもまれて生きている人がいるんだぁとか思うと、日々の生活を結構のんきして生きている自分が恥ずかしくなるとか、そういうのは一切ありませんけれど。
むすんで、つないで。
付き合いたてのカップルを見ているかのような。
普通誰かと1対1で話している時ここまで相手の心情を察しようと努めるモンなんですかね。
私は誰が相手でも1対1の場で沈黙を恐れないタイプの人なのでまったく気にした事がありません。
今はGAを読んでいられればそれだけで幸せなのです。
今月号でおそらく1番唸りながら読んでいたのが「むすんで、つないで。」でその要因となったのが次の1コマ。
映画マニアの七色がつなぐにお勧めの映画の思案するシーン。
この1コマに何故唸っていたのかと言えば似たシチュエーションが少し前に自分にもあったからです。
少し前に今時珍しく「けいおん!」を映画も含め全部観たって人と会いまして。
ホントなんで今になって「けいおん!」なんだろう。
それで他にお勧めのアニメありますか、みたいな話になって、少しその人から話を聞いたら「けいおん!」は観ていても「きらら」ってモノ自体は知らないようだったので、
じゃあ「けいおん!」と同じ雰囲気の「ひだまりスケッチ」とか「こみっくがーるず」がいいか、それとも”萌え”に振って「きんいろモザイク」とか「ご注文はうさぎですか?」か? いっそ日常感薄めの「うらら迷路帖」とか「まちカドまぞく」、逆に日常感強めの「スロウスタート」とか「あっちこっち」か、無難に最新作の「おちこぼれフルーツタルト」でもいいし、「桜Trick」は絶対にないよな
ってマジで一瞬の内に頭を色々な作品のタイトルが回りましたから。
この一瞬が結構楽しかったりするんですけどね。
ちなみにその人には「まちカドまぞく」を勧めておきました。
あと次の1コマ。
ニワカは声がでかい。