【フォワード11月号】ある一点に目を瞑れば完成度の高かった読み切り漫画「お嬢様はメイドハーレムを取り戻したい」【読切・ゲスト感想】
フォワードは2度刺す。
以下が目次です。
22年11月号『まんがタイムきららフォワード』
まったく関係ありませんが、最近になってボス×ウマ娘のクリアファイルを無料でコンプリートしました。
もう半年近く前に終了したコラボですが、だからこその福音です。
お嬢様はメイドハーレムを取り戻したい
初掲載の読み切り作品です。
私個人的にはある一点に目を瞑れば完成度はかなり高い読み切りだったんじゃないのかな、と思います。
まず簡単にあらすじを書いておきましょう。
メイドを侍らせてゲーム三昧の日々を送る「お嬢様(おじょうさま)」が「お母様(おかあさま)」からの制裁受けて家事全般がまったくできない「メイド(めいど)」と絶景に困らない僻地で1週間の生活を強いられる、
といった感じ。
これは読み切り漫画なので、作者自身が描きたいことを描きながらかつ端的に話をまとめる必要があります。
その上でこの漫画の「あ、ここ良いな」と思った点を以下に挙げます。
- 登場人物の名前を伏せている
- テーマを料理1本に絞っている
この2点です。
まず1つ目「登場人物の名前を伏せている」。
「お嬢様」とその母親の「お母様」、そしてお嬢様に仕える「メイド」と人物の呼称は役職となっています。
ただでさえ使える紙面に限りのある読み切り漫画で、キャラクターの紹介パートというのはハッキリ言って無駄でしかありません。
情報量は絞れるところは絞るに越したことはありません。
それに自己紹介のぶんだけ話が足踏みしちゃいますからテンポの悪さにも繋がります。
続きがあるのならまだしも「読み切り」なんですから。
それなら名前の紹介はパッパと省いて早速本題をズカズカ進めるくらいがちょうど良いんです。
そして次いで「テーマを料理1本に絞っている」というのも好感がもてる要素です。
これも理由としては自己紹介を省いたこととほとんど同じです。
作中1週間という時間的に制限を設けている以上、やることを1本に絞らないと1週間前と後での成長の仕方も比較しかねますし、やはり情報量は絞れるところは絞るべき。
それ以外にもこれは明記されていませんが、お母様がお嬢様と一緒に僻地に飛ばしたメイドはお母様が溺愛するメイドであることが作中で判明します。
この点からもお母様がいかにお嬢様に対して真剣にメイド三昧の生活から更生してほしいと思っているか、その意志の強さが窺えて良いですね。
さて。
全体的に感想は良い感じです。
話を進める上で絞るべき情報を絞って進めるのは無駄な展開を生みにくく、テンポ良く話を進められるのでそれだけでも大きなアドバンテージとなるからです。
でも最初に私は書いています。
「ある一点に目を瞑れば」完成度はかなり高い、と。
その一点とはなんなのか。
実はまだ情報を絞れる点があるんですね。
それはこのシーン。
お母様の我儘には付き合っていられない、とお嬢様が監禁先の家を出て実家に戻ろうとするシーンです。
この後に「日本かも怪しい景色が広がっていた」とお嬢様は言っています。
でも普通に考えてお嬢様もメイドも瞬間移動なんてできない訳だし、明らかに長距離を移動したという実感は二人共にあったはずなんです。
自分の足で実家から監禁先まで移動していたはずなんですから。
それだというのに外の景色を見て絶望するという上のシーン。
これは絶対に必要なシーンだったのでしょうか。
1コマ2コマ程度で「絶景に困らない僻地に飛ばされたし」みたいな展開を入れていればもっと他のことにコマを使えたのでは? と思ってしまいました。
それとシンプルに蛇足感が強かったです。
理由は既に上記の通り。
まとめ
最近「ブルーアーカイブ」を始めてみました。
ヨースターのゲームって個人的に合う、合わないが結構ハッキリ出てくるタイトルが多いのでこのゲームは果たしてどうなることやら。
ちなみにダウンロードしてから2日目。
今のところ雰囲気は良い感じです。
最近フルオートで「ながらプレイ」できるゲームをやっていなかったからこの手のゲームがすごく新鮮な感じ。