【きらら6月号】いかれた百合カップルと突飛なファンタジーは人を魅了するのです【感想】
そろそろパソコン買い換えないと厳しい気がする・・・。
21年6月号『まんがタイムきらら』
今月号はゲスト回なんですわぁ。
ゆゆ式
煽り文にもある通り縁の目の不気味さもさることながら、ゆずこのすべてを受け入れたかのような表情も堪らないんですわ。
まったく先の読めない会話劇もさることながら、毎度毎度よくまあ「今日の部活テーマ」を引き出せるなぁと今月号を読んで改めて、否初めて思いました。
ただ調べられている内容はそこまで深くないんだなってことが今月号で分かりました。
分かってしまいました。
例えばゆずこが釣りのおそらく最古と思われる歴史を読み上げるシーン。
おそらくここで読み上げられている記述は「釣り 歴史」と調べて出てくる検索結果の上から3つ目のサイトに書かれていることだと思います。
まあ毎月ネタを出してそれを調べ、調べた結果を自分の漫画のネタに落とし込むということをやっている時点で凄すぎると私は思えるので内容が浅かろうがだからどうしたって話ですけど。
全員高校生なんだしそこまでディープな釣り情報とか調べられてもって思う自分もいます。
ゲスト作
とにかく今月号はゲスト陣が面白かった。
それこそ個人的には連載作を優に喰っているようにすら感じてしまいました。
例えば先月号のゲスト作の中で1番好きだった「ひがえり異世界と魔女の本」
いきなりネガティブな意見になってしまいますけれど2話目は尻すぼみ感が凄かったかなって。
というか1話目の終わりで勢いを上げ過ぎた感もありますが。
そして1話目を読んだ時に覚えたわくわく感の源が明かされることはないんじゃないのかな? とも思いました。
ただの感想であり印象の話なので根拠はありませんが。
次いでポジティブな意見を挙げておくとこれまた次回の展開に期待を持てるような要素がちらほらと散らされていました。
1話目の終わりに出てきた巨大なモンスター。
正確にはロックリザードという本来なら別の地域に生息するモンスターらしいのです。
つまり誰かの手によって連れてこられた可能性があるということです。
それはつまり異世界へ通ずるゲートや本が他にもセットで存在する可能性を示唆しています。
だとすればただの被害者であるロックリザードを崩壊させた毒キノコを食べて、解毒剤すら飲まず依然人の形を保っている音葉はワンチャンマジで人外の可能性もあるだろうし(つまらないことを書きますけれどギャグマンガの世界の住人は最強。それは両津勘吉がフリーザ相手に証明しています)。
他にも作成できる薬品リストを見てなにかに引っかかった雷斗とかね。
まあこれらは3話目に期待ということで。
インパクト強めのゲスト作ということで「黒百合クロニクル」
「百合」と聞いてまず1番にお花の百合が浮かんでこなければ1人前だと思っています。
百合と言えば白い花のイメージしかなかったのですが、黒色の百合の花「クロユリ」というのがマジであるんですね。
Wikipediaによれば花言葉は「恋」「呪い」だそうで、この漫画に出てくるクロユリはこの花言葉を濃縮したような存在として描かれているのだと思います。
具体的な感想を書き始めると長くなりそうなのでこの辺は別記事で別途書かせていただきたいということで。
これまたインパクトが、こっちは個人的にですが強かった漫画が「サカナフライ!」
こちらは「黒百合クロニクル」とは違い空気系に寄っている漫画でした、途中までは。
実にほのぼのとした空気系と言えるローテンションな会話劇で、するすると最後まで読めるのですが、最後の最後にそんなほのぼのとした空気感をぶち壊してきます。
思わず最初まで戻って煽り文とかもっと詳しい舞台説明はないものか、と読み直してしまいました。
空気系とファンタジーの突飛な融合がこの漫画では起きています。
そういう意味で2話目が凄く気になっています。