「きららファンタジア」ってどんなスマホゲーだったのか|きらら探求軍
今年の初春にサービス終了したスマホゲーム「きららファンタジア」。
ある種きらら作品の集大成とも言えるきららファンタジアが一体どのようなソシャゲだったのかを私見と愚痴を交えながら書いていきます。
そもそもきららファンタジアとはどんなゲームだったのか
サービス終了の報せを受けて過去にも愚痴っぽい記事を書いていてその中にも書いているのですがここでも改めて。
きらら作品に登場するキャラクター達が作品の垣根を越えて異世界「エトワリア」で大活躍するRPGです。
ゲームジャンルとしてはRPGですのでシナリオも存在し、メインシナリオとキャラクターの親密度を上げることで解放されるキャラクターシナリオの2つが代表的なシナリオとなっていました。
ここまでが説明でここからが愚痴です。
RPGとしてのきららファンタジア
RPGの評価軸にはゲームシステムとシナリオの2つがあると思います。
シナリオの良し悪しは人によって極端に評価が変わるのでとりあえず無視してゲームシステムについて書いていきます。
ロールプレイングゲームですから当然作中のキャラにはロール(役割)が割り当てられています。
単体攻撃に特化したせんし。
全体攻撃に特化したまほうつかい。
防御面に特化したナイト。
回復に特化したそうりょ。
バフ・デバフに特化したアルケミスト。
ロールは上の5個で全てのキャラクターがこのどれかに分類されています。
同時に炎、水、風、土、陽、月の6つの属性があり、やはり全てのキャラクターはこのどれかに分類されています。
そして戦闘中に使えるスキルは通常攻撃以外にクラススキルが2つと武器スキルの計4つ。
おそらくロールプレイングゲームの最低限の様式は整っているのでしょうが、とにかく中身が薄かった印象が強いです。
と言うのもこのゲームに出てくる攻撃スキル、バフ・デバフスキル、回復スキルは基本的にどれも似たり寄ったりの内容で、バリエーションがとことん少ないのです。
こういう時に良い例となるのがパズドラでして、このゲームが極端にインフレが進んだ理由の一つにギミックが増え、かつそのギミックに対する策が増えたというのがあると思っています。
そのせいでダンジョンによって攻略に必須なキャラ、いわゆる人権キャラというのが生まれるのですがきららファンタジアにはそういったキャラはいませんでした。
これは良いように言えばどんなキャラでもクエストを攻略できるということですが、悪いように言えば単調であるということです。
しかもRPGである前にスマホゲームなわけですから、繰り返し遊ぶことが前提でもあるのです。
特にクラススキルと武器スキルのスキル上げに武器のレベル上げはかなりハードで戦闘をオートで流す前提のやり込みが必要になります。
単調なゲームシステムな割に繰り返し遊ぶことを強いられるゲーム。
サービス終了するのも頷けるものです。
キャラゲーとしてのきららファンタジア
きららファンタジアは多くのきらら作品がエトワリアというファンタジー世界でクロスオーバーしたゲームです。
そのため本来ではあり得ないキャラクター同士の交流や異世界仕様のキャラクターが描かれたりします。
この点においてきららファンタジアほど優れたゲームはないように思います。
きらら作品は大半がアクションなどとは程遠い世界観で描かれており、かつイラストにも定評がある作品が多いので、他の作品とコラボしたとしても会話劇メインでのシナリオの展開やキャラ絵に関しては好評だとしてもおかしくはないと思います。
きららファンタジアで唯一手放しで高評価できるのはこの点だけかもしれません。
事実現在配信されているオフライン版はキャラゲー図鑑となっています。
結局きららファンタジアはどんなスマホゲーだったのか
きららファンタジアは評価軸を変えると劇的に評価も変わるゲームだったと思います。
RPGとして見ると中身ペラペラなゲーム。
キャラゲーとしてみると密度の高いゲーム。
これらが意味することは、
きららに興味がある人をユーザーとして取り込みやすいがユーザー離れも起こりやすい
ということです。
つまり熱心に課金してくれるユーザーも獲得しにくいということです。
お粗末なゲームシステム故にライトユーザーを取り込みやすくヘビーユーザーを生み出しにくい環境が出来上がってしまっていたであろうことがきららファンタジアがサービス終了した理由の一つなのかなと考えています。
つまり終わるべくして終わったゲームということ。
また新しく公式にこういうゲームを出してほしいところではあります。
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